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公開番号2025180209
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024087379
出願日2024-05-29
発明の名称硬化性組成物および硬化物
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08F 290/04 20060101AFI20251204BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】2種の外部刺激による硬化が可能な、すなわちデュアルキュアが可能な、硬化性組成物を提供すること。
【解決手段】(A)(メタ)アクリロイル基含有有機重合体と、(B)特定の式で表される化合物Xと(C)ラジカル重合開始剤と、を含有し、(A)100重量部に対して、(B)の含有量は0.01重量部~100.00重量部であり、(C)の含有量は0.001重量部~20.000重量部である硬化性組成物、とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)成分である(メタ)アクリロイル基含有有機重合体と、
(B)成分である、下記式(1)で表される化合物Xと、
TIFF
2025180209000007.tif
33
170
(前記式(1)中、R

~R

は、それぞれ独立して、水素または一価の有機基を表す。)、
(C)成分であるラジカル重合開始剤と、を含有し、
前記(A)成分100重量部に対して、
前記(B)成分の含有量は0.010重量部~100.000重量部であり、
前記(C)成分の含有量は0.001重量部~20.000重量部である、硬化性組成物。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記(A)成分は、(メタ)アクリロイル基含有炭化水素系重合体、(メタ)アクリロイル基含有(メタ)アクリル系重合体、(メタ)アクリロイル基含有ポリエーテル系重合体、(メタ)アクリロイル基含有シリコーン系重合体、(メタ)アクリロイル基含有ポリウレタン系重合体および(メタ)アクリロイル基含有エポキシ樹脂からなる群から選択される1種以上を含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記(A)成分は、有機重合体の末端の少なくとも一つ以上に前記(メタ)アクリロイル基を有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
前記(A)成分における前記(メタ)アクリロイル基は、下記式(2)で表される基を含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
TIFF
2025180209000008.tif
41
170
(式(2)中、


は、水素原子またはメチル基を表し、


は、炭素数2~6の2価の飽和炭化水素基であって、ヘテロ原子を有しない基を表し、


~R

は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~20の1価の炭化水素基または炭素数1~20の1価のアルコキシ基を表し、
波線は、有機重合体との結合部分を表す。)
【請求項5】
前記(A)成分は、前記(メタ)アクリロイル基を1分子当たり平均して1.0個~10.0個含有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
前記(C)成分は光ラジカル重合開始剤を含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の硬化性組成物を硬化させてなる硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性組成物および硬化物に関する。
続きを表示(約 900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、光照射により硬化性組成物を硬化させる技術が注目されている。
【0003】
このような硬化性組成物のベースポリマーとして、(メタ)アクリロイル基を含有するポリイソブチレン、ポリアクリレート、ポリウレタンおよびエポキシ樹脂等が知られている。これらの樹脂はガスバリア性、粘着性、接着性、取り扱い易さ等に優れ、UV照射による瞬時硬化が可能である。
【0004】
例えば、特許文献1には、特定の(メタ)アクリロイル基を1分子あたり少なくとも1個以上有し主鎖がリビングラジカル重合法により製造されたビニル系重合体を含む、硬化性組成物が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、アクリロイル基のみを重合したビニルエーテル基含有アクリル酸エステル重合体を含む、硬化性樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-188550号公報
特開2023-148665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述のような従来技術は、2種の外部刺激による硬化、すなわちデュアルキュアの観点からは十分なものではなく、さらなる改善の余地があった。
【0008】
本発明の一実施形態は、前記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、2種の外部刺激による硬化が可能な、すなわちデュアルキュアが可能な、新規の硬化性組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち、本発明の一実施形態は、以下の構成を含むものである。
〔1〕(A)成分である(メタ)アクリロイル基含有有機重合体と、(B)成分である、下記式(1)で表される化合物Xと、
(【0011】以降は省略されています)

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