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公開番号2025180076
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024087163
出願日2024-05-29
発明の名称光学部材貼合用粘着シート
出願人バンドー化学株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C09J 7/38 20180101AFI20251204BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】水分が多い環境でメタルハライドランプを用いた耐候性試験を行っても退色が抑制された光学部材貼合用粘着シートを提供する。
【解決手段】アクリル樹脂と着色剤とを含む粘着シートであって、メタルハライドランプを備えたメタリングウェザーメーターを用いてJIS K 7350-1及びJIS K 7350-2に準拠した方法で、明条件で20時間、暗条件で4時間の合計24時間の耐候性試験を行った後の粘着シートのL*a*b*色空間における明度L*から、上記耐候性試験を行う前の上記粘着シートの明度L*を引いたL*の変化量ΔL*は、2.5以下である、光学部材貼合用粘着シート。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
アクリル樹脂と着色剤とを含む粘着シートであって、
メタルハライドランプを備えたメタリングウェザーメーターを用いてＪＩＳＫ７３５０－１及びＪＩＳＫ７３５０－２に準拠した方法で、下記明条件で２０時間、下記暗条件で４時間の合計２４時間の耐候性試験を行った後の前記粘着シートのＬ＊ａ＊ｂ＊色空間における明度Ｌ＊から、前記耐候性試験を行う前の前記粘着シートの明度Ｌ＊を引いたＬ＊の変化量ΔＬ＊は、２．５以下である、光学部材貼合用粘着シート。
＜試験機＞
品名：メタリングウェザーメーター型式：Ｍ６Ｔ
光源：メタルハライドランプ（水平式メタリングランプ６Ｋｗ）
インナーフィルター：石英
アウターフィルター：＃２７５
試料面フィルター：＃２５５
＜試験条件＞
・明条件
照度：１．２ｋＷ／ｍ
２
照射時間：２０時間
ブラックパネル温度：５３℃
相対湿度：４０％
降雨：１５分毎に１０秒
・暗条件
照射なし、降雨なし
槽内温度：５３℃
相対湿度：９５％
続きを表示（約 650 文字）【請求項２】
第一の粘着剤層と、中間樹脂層と、第二の粘着剤層とを備え、
前記第一の粘着剤層及び前記第二の粘着剤層の少なくとも一方は、前記アクリル樹脂と前記着色剤とを含む、請求項１に記載の光学部材貼合用粘着シート。
【請求項３】
前記中間樹脂層は、ポリウレタンを含むポリウレタン層である、請求項２に記載の光学部材貼合用粘着シート。
【請求項４】
前記ポリウレタン層は、ポリオール成分と、ポリイソシアネート成分とを含む熱硬化性ポリウレタン組成物の硬化物である、請求項３に記載の光学部材貼合用粘着シート。
【請求項５】
前記着色剤は、炭素系着色剤又はペリレン構造を含む化合物を含む、請求項１又は２に記載の光学部材貼合用粘着シート。
【請求項６】
前記耐候性試験を行った後の前記粘着シートのＬ＊ａ＊ｂ＊色空間におけるｂ＊から、前記耐候性試験を行う前の前記粘着シートのｂ＊を引いたｂ＊の変化量Δｂ＊は、１．０以下である、請求項１又は２に記載の光学部材貼合用粘着シート。
【請求項７】
前記耐候性試験を行った後の前記粘着シートの全光線透過率から、前記耐候性試験を行う前の前記粘着シートの全光線透過率を引いた全光線透過率の変化量は、５％以下である、請求項１又は２に記載の光学部材貼合用粘着シート。
【請求項８】
全光線透過率が３０％以上、８０％以下である、請求項１又は２に記載の光学部材貼合用粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、光学部材貼合用粘着シートに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
粘着シートは複数の部材の貼り合わせに用いられる粘着性を備えたシートである。特に透明性が高く、光学部材の貼り合わせに適した粘着シートを光学透明粘着（ＯＣＡ：ＯｐｔｉｃａｌｌｙＣｌｅａｒＡｄｈｅｓｉｖｅ）シートともいう。
【０００３】
特許文献１には、アクリル重合体及び着色剤を含む透明部材貼合用粘着シートであって、２枚のガラス板にて前記透明部材貼合用粘着シートを挟持し、８５℃、相対湿度８５％の環境下に５００時間保存した場合の全光線透過率の変化量が２％未満である、透明部材貼合用粘着シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
国際公開第２０２１／１６７０１０号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
光学部材貼合用粘着シートには、光透過性を備えつつ透過率を調整する要請があった。しかしながら、発明者の検討によると、粘着シートに着色剤を添加すると、紫外線等の照射により、着色した色が薄くなったり、消失したりすることがあった。また、２つの光学部材の貼り合わせに粘着シートを用いた場合に、端部から水分が浸入し、粘着シートが変色することがあった。本発明者らの検討によると、特に、粘着シートを水分に曝して促進倍率が高いメタルハライドランプを用いた耐候性試験を行うと、粘着シートの退色がより進行することが明らかになった。
【０００６】
本開示は、上記現状に鑑みてなされたものであり、水分が多い環境でメタルハライドランプを用いた耐候性試験を行っても退色が抑制された光学部材貼合用粘着シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
（１）本発明の一実施形態は、アクリル樹脂と着色剤とを含む粘着シートであって、メタルハライドランプを備えたメタリングウェザーメーターを用いてＪＩＳＫ７３５０－１及びＪＩＳＫ７３５０－２に準拠した方法で、下記明条件で２０時間、下記暗条件で４時間の合計２４時間の耐候性試験を行った後の上記粘着シートのＬ＊ａ＊ｂ＊色空間における明度Ｌ＊から、上記耐候性試験を行う前の上記粘着シートの明度Ｌ＊を引いたＬ＊の変化量ΔＬ＊は、２．５以下である、光学部材貼合用粘着シートである。
＜試験機＞
品名：メタリングウェザーメーター型式：Ｍ６Ｔ
光源：メタルハライドランプ（水平式メタリングランプ６Ｋｗ）
インナーフィルター：石英
アウターフィルター：＃２７５
試料面フィルター：＃２５５
＜試験条件＞
・明条件
照度：１．２ｋＷ／ｍ
２
照射時間：２０時間
ブラックパネル温度：５３℃
相対湿度：４０％
降雨：１５分毎に１０秒
・暗条件
照射なし、降雨なし
槽内温度：５３℃
相対湿度：９５％
【０００８】
（２）本発明の一実施形態は、上記（１）の構成に加え、第一の粘着剤層と、中間樹脂層と、第二の粘着剤層とを備え、上記第一の粘着剤層及び上記第二の粘着剤層の少なくとも一方は、上記アクリル樹脂と上記着色剤とを含む、粘着シートである。
【０００９】
（３）本発明の一実施形態は、上記（１）又は（２）の構成に加え、上記中間樹脂層は、ポリウレタンを含むポリウレタン層である、粘着シートである。
【００１０】
（４）本発明の一実施形態は、上記（３）の構成に加え、上記ポリウレタン層は、ポリオール成分と、ポリイソシアネート成分とを含む熱硬化性ポリウレタン組成物の硬化物である、粘着シートである。
（【００１１】以降は省略されています）

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