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公開番号2025179992
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024087017
出願日2024-05-29
発明の名称土砂の分級システム及び分級方法
出願人一般財団法人水源地環境センター,五洋建設株式会社,あおみ建設株式会社,株式会社大本組,東亜建設工業株式会社,東洋建設株式会社,株式会社本間組,株式会社 吉田組,りんかい日産建設株式会社,若築建設株式会社
代理人個人,個人
主分類B07B 1/46 20060101AFI20251204BHJP(固体相互の分離;仕分け)
要約【課題】安価な装置で浚渫土砂を精度よく所望の粒度毎の材料に分級し、下流還元材や骨材等の建設資材として有効活用することができる土砂の分級システム及び分級方法の提供。
【解決手段】この土砂の分級システムは、土砂1を解す解泥手段2と、解泥手段2で解された土砂1を所望の粒度毎に分級する分級ユニット3とを備え、分級ユニット3が任意の分級手段の組み合わせによって構成できるようにしたものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
土砂を所望の粒度毎に分級するための土砂の分級システムにおいて、
前記土砂を解す解泥手段と、該解泥手段で解された土砂を所望の粒度毎に分級する分級ユニットとを備え、
該分級ユニットが任意の分級手段の組み合わせによって構成できるようにしたことを特徴とする土砂の分級システム。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記解泥手段は、内周面に掻き上げ翼が突設された横置きのドラムと、該ドラムを回転させる駆動手段とを備えている請求項1に記載の土砂の分級システム。
【請求項3】
土砂を所望の粒度毎に分級する土砂の分級方法において、
前記解泥手段によって前記土砂を解す解泥工程を経た後、
任意の分級手段によって構成された分級ユニットによって前記解泥工程で解された土砂を所望の粒度毎に分級することを特徴とする土砂の分級方法。
【請求項4】
前記解泥工程は、前記解泥手段によって前記土砂を解す作業を複数回繰り返す請求項3に記載の土砂の分級方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、浚渫土砂等の土砂を所望の粒度毎に分級し、再利用を図る土砂の分級システム及び分級方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
ダムには、上流の河川より泥や土砂等(以下、土砂等という)が流入し、この土砂等が底部に堆積することでダム機能が損なわれるおそれがあることから、定期的に堆積土砂の浚渫が行われている。
【0003】
また、近年では、気候変動による降雨の激甚化、それに伴う河川の氾濫、浸水被害等が増加しており、これらに対応するためにダム機能の確保が重要視されており、堆積土砂を浚渫する頻度が増加すると想定されている。
【0004】
このダムの浚渫により生じた土砂(以下、浚渫土砂という)は、従来、土砂処分場に埋め立て処理されていたが、近年では、土砂処分場の確保が難しくなっており、土砂処分場に埋め立て処理される土砂の減容化が求められている。
【0005】
そこで、従来では、浚渫した土砂を砂分と、シルト・粘土材とに分級することで土砂の一部を再利用し、土砂処分場の減容化が図られている。
【0006】
この浚渫土砂の分級方法としては、振動スクリーン等によってゴミ等の夾雑物を除去した後、トロンメルによって浚渫土砂を砂礫分とシルト・粘土分とに分離させ、然る後、砂礫分、シルト・粘土分をそれぞれ振動スクリーン、サイクロン分級機等を用いて分級する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0007】
一方、ダム下流の河川では、ダムに土砂が堰き止められ、流下する土砂量が減少することによって、粗い礫で河床が覆われる粗粒化や河床の岩盤が剥き出しになる露盤化が問題となっており、その対策として、浚渫土砂から得られた砂等を当該ダム下流の河川に還元する下流還元が実施されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2010-89016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
下流還元材や養浜材、骨材等の建設資材は、それぞれ定められた規格があり、浚渫土砂を資材として再利用するためには、当該浚渫土砂が規格に適した粒度毎に分級される必要がある。例えば、下流還元材や養浜材では、細粒分含有率Fcが10%以下とすることが要求される。
【0010】
しかしながら、上述の如き従来の技術では、浚渫土砂に含まれる各粒径の材料同士が互いに強固に付着しているため、容易に所望の粒度毎の材料に分級することができないという問題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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