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公開番号2025179898
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024086811
出願日2024-05-29
発明の名称空調システム、処理装置、および設備管理装置
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類F24F 11/54 20180101AFI20251204BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】設備管理装置が許容可能な通信トラフィックを超えることなく空調設備から漏れなくデータを取得することができる技術を提供する。
【解決手段】空調システム1は、各空調設備4と通信する設備管理装置3と、設備管理装置3と各空調設備4との間の通信に関する通信処理を実行する処理装置2とを備える。各空調設備4は、空調機器を備える。処理装置2は、ユーザによって設定された特定の周期で設備管理装置3が各空調設備4と通信した場合の通信トラフィックの合計値を算出し、合計値と、設備管理装置3における通信トラフィックの許容値とに基づき、設備管理装置3の通信対象となる空調機器の台数を決定する。設備管理装置3は、処理装置2によって決定された台数に従って、特定の周期で各空調設備4と通信する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
空調システムであって、
複数の空調設備の各々と通信する少なくとも1つの設備管理装置と、
前記少なくとも1つの設備管理装置と前記複数の空調設備の各々との間の通信に関する通信処理を実行する処理装置とを備え、
前記複数の空調設備の各々は、少なくとも1つの空調機器を備え、
前記処理装置は、
ユーザによって設定された特定の周期で前記少なくとも1つの設備管理装置が前記複数の空調設備の各々と通信した場合の通信トラフィックの合計値を算出し、
前記合計値と、前記少なくとも1つの設備管理装置が前記複数の空調設備の各々と通信する場合に許容する通信トラフィックの許容値とに基づき、前記少なくとも1つの設備管理装置の通信対象となる前記複数の空調設備の各々における前記少なくとも1つの空調機器の台数を決定し、
前記少なくとも1つの設備管理装置は、前記処理装置によって決定された前記台数に従って、前記特定の周期で前記複数の空調設備の各々と通信する、空調システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記処理装置は、
前記複数の空調設備の各々における前記台数の候補を算出し、
前記候補の中から前記ユーザによって選択された特定の台数を取得し、
前記少なくとも1つの設備管理装置は、前記特定の台数に従って、前記特定の周期で前記複数の空調設備の各々と通信する、請求項1に記載の空調システム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの設備管理装置は、複数の設備管理装置を含み、
前記処理装置は、前記複数の設備管理装置の各々について前記台数を決定し、
前記複数の設備管理装置の各々は、前記処理装置によって決定された前記台数に従って、前記特定の周期で前記複数の空調設備の各々と通信する、請求項1に記載の空調システム。
【請求項4】
前記処理装置は、前記複数の空調設備の各々が前記少なくとも1つの設備管理装置と通信するために必要なベース通信トラフィックと、前記複数の空調設備の各々が前記少なくとも1つの設備管理装置に対して前記少なくとも1つの空調機器の運転データを基準周期で送信するために必要な運転データ通信基準トラフィックとに基づき、前記合計値を算出する、請求項1に記載の空調システム。
【請求項5】
前記少なくとも1つの設備管理装置は、
前記処理装置によって決定された前記台数に従って前記特定の周期で前記複数の空調設備の各々と通信した場合に要する通信トラフィックの実際の合計値を算出し、
前記実際の合計値と、前記許容値よりも小さい特定値とに基づき、前記特定の周期を変更する、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の空調システム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの設備管理装置は、前記実際の合計値が前記特定値未満である場合に、前記特定の周期を短くする、請求項5に記載の空調システム。
【請求項7】
少なくとも1つの設備管理装置と複数の空調設備の各々との間の通信に関する通信処理を実行する処理装置であって、
前記通信処理を実行するための処理プログラムを記憶する記憶装置と、
前記処理プログラムに従って前記通信処理を実行する演算装置とを備え、
前記複数の空調設備の各々は、少なくとも1つの空調機器を備え、
前記演算装置は、
ユーザによって設定された特定の周期で前記少なくとも1つの設備管理装置が前記複数の空調設備の各々と通信した場合の通信トラフィックの合計値を算出し、
前記合計値と、前記少なくとも1つの設備管理装置が前記複数の空調設備の各々と通信する場合に許容する通信トラフィックの許容値とに基づき、前記少なくとも1つの設備管理装置の通信対象となる前記複数の空調設備の各々における前記少なくとも1つの空調機器の台数を決定する、処理装置。
【請求項8】
前記演算装置は、
前記複数の空調設備の各々における前記台数の候補を算出し、
前記候補の中から前記ユーザによって選択された特定の台数を取得する、請求項7に記載の処理装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの設備管理装置は、複数の設備管理装置を含み、
前記演算装置は、前記複数の設備管理装置の各々について前記台数を決定する、請求項8に記載の処理装置。
【請求項10】
前記演算装置は、前記複数の空調設備の各々が前記少なくとも1つの設備管理装置と通信するために必要なベース通信トラフィックと、前記複数の空調設備の各々が前記少なくとも1つの設備管理装置に対して前記少なくとも1つの空調機器の運転データを基準周期で送信するために必要な運転データ通信基準トラフィックとに基づき、前記合計値を算出する、請求項8または請求項9に記載の処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、空調システム、処理装置、および設備管理装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、1つの設備管理装置に複数の空調設備が接続された空調システムが公知である。このような空調システムにおいて、複数の空調設備の各々は、センサなどを用いて空調に関するデータを取得するように構成されている。設備管理装置は、複数の空調設備間で同一となる周期で各空調設備からデータを取得する。作業者などのユーザは、各空調設備から取得したデータを分析することで、空調設備の故障原因などを特定することができる。
【0003】
ここで、複数の空調設備の製造メーカが互いに異なる場合、複数の空調設備においてデータが取得される周期も互いに異なる。このため、設備管理装置が複数の空調設備間で同一となる周期で各空調設備からデータを取得すると、データの欠損が生じたり、同じデータを重複して取得したりするおそれがある。たとえば、設備管理装置は、データの取得周期が遅い方の空調設備に合わせた周期で各空調設備からデータを取得すると、データの取得周期が速い方の空調設備から漏れなくデータを取得することができず、データの欠損が生じてしまう。一方、設備管理装置は、データの取得周期が速い方の空調設備に合わせた周期で各空調設備からデータを取得すると、データの取得周期が遅い方の空調設備から同じデータを重複して取得してしまい、空調設備との間の通信トラフィックが許容値を超えてしまう。
【0004】
特許第5461224号公報(特許文献1)には、センサからデータを取得することができない場合に、欠損したデータの前後で取得したデータを用いて、欠損したデータを予測する補間装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5461224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許第5461224号公報に開示された補間装置によれば、データの欠損が生じた場合でも、欠損したデータの前後で取得したデータを用いてデータを補完することができるが、予測によって得られたデータと、実際のデータとの間に大きな乖離が生じるおそれがある。たとえば、データを補完する時刻において異常が生じる一方で、当該時刻の前後では異常が生じていない場合、予測によって補完されるデータは異常値ではなく正常値を示すことになる。その結果、ユーザは、異常の発生を見過ごすおそれがある。
【0007】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、設備管理装置が許容可能な通信トラフィックを超えることなく空調設備から漏れなくデータを取得することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る空調システムは、複数の空調設備の各々と通信する少なくとも1つの設備管理装置と、少なくとも1つの設備管理装置と複数の空調設備の各々との間の通信に関する通信処理を実行する処理装置とを備える。複数の空調設備の各々は、少なくとも1つの空調機器を備える。処理装置は、ユーザによって設定された特定の周期で少なくとも1つの設備管理装置が複数の空調設備の各々と通信した場合の通信トラフィックの合計値を算出し、合計値と、少なくとも1つの設備管理装置が複数の空調設備の各々と通信する場合に許容する通信トラフィックの許容値とに基づき、少なくとも1つの設備管理装置の通信対象となる複数の空調設備の各々における少なくとも1つの空調機器の台数を決定する。少なくとも1つの設備管理装置は、処理装置によって決定された台数に従って、特定の周期で複数の空調設備の各々と通信する。
【0009】
本開示に係る処理装置は、少なくとも1つの設備管理装置と複数の空調設備の各々との間の通信に関する通信処理を実行する。処理装置は、通信処理を実行するための処理プログラムを記憶する記憶装置と、処理プログラムに従って通信処理を実行する演算装置とを備える。複数の空調設備の各々は、少なくとも1つの空調機器を備える。演算装置は、ユーザによって設定された特定の周期で少なくとも1つの設備管理装置が複数の空調設備の各々と通信した場合の通信トラフィックの合計値を算出し、合計値と、少なくとも1つの設備管理装置が複数の空調設備の各々と通信する場合に許容する通信トラフィックの許容値とに基づき、少なくとも1つの設備管理装置の通信対象となる複数の空調設備の各々における少なくとも1つの空調機器の台数を決定する。
【0010】
本開示に係る設備管理装置は、複数の空調設備の各々と通信する。設備管理装置は、複数の空調設備の各々から取得した運転データを記憶する記憶装置と、複数の空調設備の各々と通信するための通信処理を実行する演算装置とを備える。複数の空調設備の各々は、少なくとも1つの空調機器を備える。設備管理装置の通信対象となる複数の空調設備の各々における少なくとも1つの空調機器の台数は、予め決められている。演算装置は、予め決められた台数に従ってユーザによって設定された特定の周期で複数の空調設備の各々と通信した場合に要する通信トラフィックの実際の合計値を算出し、実際の合計値と、複数の空調設備の各々と通信する場合に許容する通信トラフィックの許容値とに基づき、特定の周期を変更する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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