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公開番号
2025179597
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-10
出願番号
2024086452
出願日
2024-05-28
発明の名称
粒子分散液のろ過方法、及び磁気ディスク基板研磨用研磨液の製造方法
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類
B01D
61/22 20060101AFI20251203BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】磁気ディスク基板用研磨液の品質の向上に好適な粒子分散液を得ることができ、また、該粒子分散液を得る際のフィルタの長寿命化が可能な粒子分散液のろ過方法の提供。
【解決手段】一態様において、メンブレンフィルタで粒子分散液をろ過する工程(工程1)を含む粒子分散液のろ過方法に関する。該工程1でろ過される粒子分散液1ml中の個数カウント方式粒度分布測定で得られる0.1μm以上の粒子の数をNPC、該工程1で用いられるメンブレンフィルタの平均ポア個数をNP、該工程1で用いられるメンブレンフィルタの平均ポア径をAPDとしたとき、下記式1で表される値が3.0以上50以下である。
式1 : 〔(NP)/[(NPC)×(APD)]〕×1000000
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
メンブレンフィルタで粒子分散液をろ過する工程(工程1)を含む粒子分散液のろ過方法であって、
該工程1でろ過される粒子分散液1ml中の個数カウント方式粒度分布測定で得られる0.1μm以上の粒子の数をNPC、該工程1で用いられるメンブレンフィルタの平均ポア個数をNP、該工程1で用いられるメンブレンフィルタの平均ポア径をAPDとしたとき、下記式1で表される値が3.0以上50以下である、粒子分散液のろ過方法。
式1 : 〔(NP)/[(NPC)×(APD)]〕×1000000
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記NPCが5000万個/mL以下である、請求項1に記載の粒子分散液のろ過方法。
【請求項3】
前記APDが0.1μm以上2μm以下である、請求項1に記載の粒子分散液のろ過方法。
【請求項4】
デプス型フィルタでろ過する工程を前記工程1の前に有する、請求項1に記載の粒子分散液のろ過方法。
【請求項5】
前記工程1の前に、ろ過に供される粒子分散液とメンブレンフィルタの式1で表される値が3.0以上50以下であることを確認する工程を有する、請求項1に記載の粒子分散液のろ過方法。
【請求項6】
前記工程1の前に、ろ過に供される粒子分散液とメンブレンフィルタの式1で表される値を3.0以上50以下となるように調節する工程を有する、請求項1に記載の粒子分散液のろ過方法。
【請求項7】
粒子分散液が含有する粒子がシリカ粒子を含む、請求項1に記載の粒子分散液のろ過方法。
【請求項8】
シリカ粒子の一次粒子の平均粒子径が1nm以上100nm以下である、請求項7に記載の粒子分散液のろ過方法。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかに記載の粒子分散液のろ過方法によって得られる粒子分散液と、酸、酸化剤、複素環芳香族化合物、アミン化合物、及び水溶性高分子から選ばれる少なくとも1種とを混合する工程を有する、磁気ディスク基板研磨用研磨液の製造方法。
【請求項10】
請求項9で得られる磁気ディスク基板研磨用研磨液を被研磨基板の研磨対象面に供給すること、及び、前記研磨対象面に研磨パッドを接触させて前記研磨パッド及び前記被研磨基板の少なくとも一方を動かして前記研磨対象面を研磨することを含む、磁気ディスク基板の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、粒子分散液のろ過方法、及び磁気ディスク基板研磨用研磨液の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、磁気ディスクドライブは小型化・大容量化が進み、そして更なる高記録密度化が求められている。これを実現するため、記録面積の確保の重要性が増しておりスクラッチの低減に代表される欠陥低減に対する要求が厳しくなっている。
【0003】
磁気ディスクドライブの基板表面の欠陥の1つであるスクラッチの原因の一つは、研磨液に含まれる粗大粒子である。通常、研磨液中の粗大粒子は、その製造工程においてろ過によって除去されている。例えば、特許文献1には、粒子径が1nm以上500nm以下である標的無機ナノ粒子と不純物無機ナノ粒子を含有する溶液をクロスフロー濾過することにより、標的無機ナノ粒子と不純物無機ナノ粒子を分離する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-46621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ろ過においては、得られるろ液の品質(例えば、粗大粒子の少なさ)と、ろ過に用いるフィルタの寿命とのトレードオフが存在する。すなわち、ろ液の品質を高めるとフィルタの閉塞(寿命)が早くなる傾向にある。
【0006】
そこで、本開示は、一態様において、磁気ディスク基板研磨用研磨液の高品質化を図れる粒子分散液を得るためのろ過に用いるフィルタの長寿命化を達成可能なろ過方法を提供する。また、該ろ過方法で得られる粒子分散液と、研磨液に用いられる種々の化合物を混合する工程を有する磁気ディスク基板研磨用研磨液の製造方法、及び、該製造方法で得られる磁気ディスク研磨用研磨液で研磨対象面を研磨することを含む、磁気ディスク基板の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、一態様において、メンブレンフィルタで粒子分散液をろ過する工程(工程1)を含む粒子分散液のろ過方法であって、該工程1でろ過される粒子分散液1ml中の個数カウント方式粒度分布測定で得られる0.1μm以上の粒子の数をNPC、該工程1で用いられるメンブレンフィルタの平均ポア個数をNP、該工程1で用いられるメンブレンフィルタの平均ポア径をAPDとしたとき、下記式1で表される値が3.0以上50以下である、粒子分散液のろ過方法に関する。
式1 : 〔(NP)/[(NPC)×(APD)]〕×1000000
【0008】
本開示は、一態様において、本開示の粒子分散液のろ過方法によって得られる粒子分散液と、酸、酸化剤、複素環芳香族化合物、アミン化合物、及び水溶性高分子から選ばれる少なくとも1種とを混合する工程を有する、磁気ディスク基板研磨用研磨液の製造方法に関する。
【0009】
本開示は、一態様において、本開示の磁気ディスク基板研磨用研磨液の製造方法で得られる磁気ディスク基板研磨用研磨液を被研磨基板の研磨対象面に供給すること、及び、前記研磨対象面に研磨パッドを接触させて前記研磨パッド及び前記被研磨基板の少なくとも一方を動かして前記研磨対象面を研磨することを含む、磁気ディスク基板の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、一態様において、本開示の粒子分散液のろ過方法によって得られる粒子分散液を含有する研磨液の品質の向上と、本開示の粒子分散液のろ過方法に用いられるフィルタの長寿命化とを両立することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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