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公開番号
2025179520
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-10
出願番号
2024086336
出願日
2024-05-28
発明の名称
船舶用エンジン燃料供給装置
出願人
ダイハツインフィニアース株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F02M
21/02 20060101AFI20251203BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】水素貯蔵タンクを用いることなく、メタンCH
4
と水素H
2
とを含む燃料を船舶用エンジンに供給できる船舶用エンジン燃料供給装置を提供する。
【解決手段】船舶用エンジン燃料供給装置は、LPG(液化石油ガス)を原料にしてメタンCH
4
と水素H
2
と二酸化炭素CO
2
とを含むメタンリッチガスを生成するLPG改質器40(改質装置)と、LPG改質器40により生成されたメタンリッチガスに含まれる二酸化炭素の一部を除去して船舶用エンジンに供給するCO
2
分離器50(除去装置)とを備える。LPG改質器40で生成されたメタンリッチガスは、二酸化炭素CO
2
の濃度が20vol%未満であり、水素H
2
の濃度が10vol%以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
液化石油ガスを原料にしてメタンと水素と二酸化炭素とを含むメタンリッチガスを生成する改質装置と、
上記改質装置により生成された上記メタンリッチガスに含まれる二酸化炭素の一部または全部を除去して船舶用エンジンに供給する除去装置と
を備え、
上記改質装置で生成された上記メタンリッチガスは、二酸化炭素濃度が20vol%未満であり、水素濃度が10vol%以上である、船舶用エンジン燃料供給装置。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の船舶用エンジン燃料供給装置において、
上記除去装置から上記船舶用エンジンに供給される上記メタンリッチガスに含まれる二酸化炭素濃度が5vol%以下である、船舶用エンジン燃料供給装置。
【請求項3】
請求項1に記載の船舶用エンジン燃料供給装置において、
上記除去装置は、排ガスエコマイザーからの水蒸気を利用して上記メタンリッチガスに含まれる二酸化炭素を除去する、船舶用エンジン燃料供給装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、船舶用エンジン燃料供給装置に関し、詳しくは、希薄燃焼方式の船舶用エンジンに燃料を供給する船舶用エンジン燃料供給装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、船舶用エンジン燃料供給装置としては、液化石油ガス(LPG)を改質してメタン濃度を高くした燃料ガスを船舶用エンジンに供給するものがある(例えば、特開2019-74053号公報(特許文献1)参照)。
【0003】
上記船舶用エンジンにおいて二酸化炭素の排出量を削減するため、メタンCH
4
を主成分とする液化天然ガス(LNG)と水素H
2
とを船舶用エンジンに供給して水素混焼を行うことが考えられている。このようなLNGと水素H
2
とを燃料として船舶用エンジンに供給する船舶用エンジン燃料供給装置では、LNGタンクからのLNGと水素貯蔵タンクからの水素H
2
とを船舶用エンジンの吸気ポートに夫々供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-74053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記LNGと水素H
2
とを燃料として船舶用エンジンに供給する船舶用エンジン燃料供給装置では、水素貯蔵タンクなどの水素供給源が必要となるため、船舶内の搭載スペースにおける水素供給源の占める割合が大きくなるという問題がある。
【0006】
そこで、この発明の課題は、水素貯蔵タンクなどの水素供給源を用いることなく、メタンCH
4
と水素H
2
とを含む燃料を船舶用エンジンに供給できる船舶用エンジン燃料供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の一態様に係る船舶用エンジン燃料供給装置は、
液化石油ガスを原料にしてメタンと水素と二酸化炭素とを含むメタンリッチガスを生成する改質装置と、
上記改質装置により生成された上記メタンリッチガスに含まれる二酸化炭素の一部または全部を除去して船舶用エンジンに供給する除去装置と
を備え、
上記改質装置で生成された上記メタンリッチガスは、二酸化炭素濃度が20vol%未満であり、水素濃度が10vol%以上である。
【0008】
上記構成によれば、改質装置で生成されたメタンリッチガスに含まれる二酸化炭素濃度が20vol%未満、水素濃度が10vol%以上であり、このメタンリッチガスに含まれる二酸化炭素の一部または全部を除去装置により除去して、二酸化炭素濃度を低下させることにより、メタンリッチガス中のメタン濃度と水素濃度が増大する。これにより、水素貯蔵タンクなどの水素供給源を用いることなく、メタン濃度と水素濃度が増大したメタンリッチガスを燃料として船舶用エンジンに供給できる。また、船舶用エンジンに供給されるメタンリッチガスに含まれる二酸化炭素濃度が低下することにより、排ガス中の二酸化炭素濃度を低減できる。
【0009】
また、一実施形態の船舶用エンジン燃料供給装置では、
上記除去装置から上記船舶用エンジンに供給される上記メタンリッチガスに含まれる二酸化炭素濃度が5vol%以下である。
【0010】
上記実施形態によれば、除去装置から船舶用エンジンに供給されるメタンリッチガス中の二酸化炭素濃度を5vol%以下とすることによって、メタンリッチガスに含まれる水素濃度がさらに増大し、メタンと水素との混焼による燃焼効率が向上する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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