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公開番号2025179518
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-10
出願番号2024086333
出願日2024-05-28
発明の名称管理システム、画像形成装置、制御方法、並びにプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類B41J 29/38 20060101AFI20251203BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】画像形成装置のデバイス交換後においても消耗品の残日数予測を高精度に行い、消耗品の最適なタイミングでの配送を実現できる仕組みを提供する。
【解決手段】
サブスクリプションサービスによりユーザに提供された画像形成装置と、前記画像形成装置の消耗品の消耗度を管理するサービスを提供するサーバとをネットワークを介して接続する管理システムであって、サーバで消耗度を含む画像形成装置の消耗品の使用履歴を管理すると共にその消耗度に基づき画像形成装置の消耗品の交換の要否を決定する。サブスクリプションサービスの利用により画像形成装置が第1のデバイスから第2のデバイスに交換された場合、第1のデバイスの使用履歴を用いた残寿命予測が行われ、その残寿命予測の結果から消耗度が算出される。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
サブスクリプションサービスによりユーザに提供された画像形成装置と、前記画像形成装置とネットワークを介して接続され、前記画像形成装置の消耗品の消耗度を管理するサービスを提供するサーバとから構成される管理システムであって、
前記サーバにおいて、前記消耗度を含む前記画像形成装置の消耗品の使用履歴を管理する第1の管理手段と、
前記サーバにおいて、前記第1の管理手段で管理される消耗度に基づき、前記画像形成装置の消耗品の交換の要否を決定する決定手段と、
前記消耗品の残寿命予測を行う予測手段と、
を備え、
前記予測手段は、前記サブスクリプションサービスの利用により、前記画像形成装置が第1のデバイスから第2のデバイスに交換された場合、前記第1のデバイスの使用履歴を用いて前記残寿命予測を行い、前記残寿命予測の結果から前記消耗度を算出することを特徴とする管理システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記予測手段は、前記画像形成装置に設けられ、
前記第1のデバイスから前記第2のデバイスへの交換があった場合、前記第1のデバイスの使用履歴を、前記第2のデバイスの使用履歴として利用するよう、前記サーバから前記画像形成装置に通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の管理システム。
【請求項3】
前記予測手段は、前記サーバに設けられることを特徴とする請求項1記載の管理システム。
【請求項4】
前記サーバは、
前記サブスクリプションサービスに関わる契約情報を管理する第2の管理手段を更に備え、
前記第2の管理手段は、
前記第1のデバイスから前記第2のデバイスへの交換の際、前記第1のデバイスの情報と前記第2のデバイスの情報とを紐づけて管理することを特徴とする請求項1記載の管理システム。
【請求項5】
前記予測手段により行われた前記残寿命予測の結果に基づき、前記消耗度を算出する消耗度算出手段と、
前記算出された消耗度を前記画像形成装置から前記サーバに送信し、前記第1の管理手段で管理する前記画像形成装置の消耗品の使用履歴を更新する更新手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1記載の管理システム。
【請求項6】
前記画像形成装置において、前記残寿命予測の結果を含む前記画像形成装置の消耗品の使用履歴を管理する第3の管理手段を更に備えることを特徴とする請求項5記載の管理システム。
【請求項7】
前記更新手段は、前記画像形成装置において、定期的に、又は、決められたタイミングで前記算出された消耗度を前記画像形成装置から前記サーバに送信することを特徴とする請求項5記載の管理システム。
【請求項8】
前記決められたタイミングは、前記画像形成装置の起動時であることを特徴とする請求項7記載の管理システム。
【請求項9】
前記決められたタイミングは、前記画像形成装置での印刷ジョブの実行時であることを特徴とする請求項7記載の管理システム。
【請求項10】
前記決められたタイミングは、前記画像形成装置での1ページ分の印刷終了時であることを特徴とする請求項7記載の管理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム、画像形成装置、制御方法、並びにプログラムに関し、特に、画像形成装置で使用される消耗品の交換までの残日数予測を行う管理システム、画像形成装置、制御方法、並びにプログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置は、例えばトナー容器(トナーカートリッジ)、回収トナー容器等のように、画像形成装置の稼働に伴って消耗、減少、または劣化する複数の消耗品を交換可能に備えている。それらの消耗品は経時的に劣化したり、容器内部に収容された消耗材を使い切ったりすることで最終的には使用不可能となる。
【0003】
画像形成装置において印刷品質を良好に維持するためには、ユーザやサービスエンジニアが各々の消耗品を定期的に交換する必要がある。
【0004】
一方、ユーザが画像形成装置のサービス提供元の事業者と契約することで契約期間内であれば指定枚数内の印刷や消耗品の交換を固定料金で使用することができるサービスが存在する。このようなサービスは、サブスクリプションサービス(以下、サブスクサービスと呼ぶ)と呼ばれる。サブスクサービスでは、ユーザは消耗品の枯渇を気にすることなく、画像形成装置を利用可能であることが大きなメリットとなるため、サービス提供元の事業者は、消耗品の配送を適切に行う必要がある。一方で消耗品の配送が早すぎると、ユーザ先で消耗品を保管する必要があり、最適なタイミングでの配送が求められている。
【0005】
このため、消耗品を最適なタイミングで配送する管理システムに関する技術が従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、画像形成装置の消耗品の消費量を示すユーザ消費履歴から消耗品の残日数予測を行うことで、消耗品の配送タイミングが設定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-37596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術は、デバイス故障やサービスのプラン変更のために画像形成装置の交換が発生した場合、それまでのユーザ消費履歴を利用することができず、交換後に残日数予測の精度が落ちてしまう問題がある。例えば、ある消耗品に関して1日10%分利用し10日で使い切るというユーザ消費履歴である場合、消耗品を発注してから納入するまでに2日想定する場合、2日で20%利用するため使用量が80%になった時点で消耗品を発注することが求められる。この時、デバイス交換後のデフォルト設定が1日1%分利用を想定したデバイスの場合、8日間利用後において消耗品が残り20%となった時点で、残日数は、2日でなく、デフォルト設定に基づき20日と予測されてしまう。仮にデフォルト設定に基づき、残り2%になった時点で発注をかけたとしても、1日未満で消耗品の残量が0となりデバイスが利用できない期間が発生してしまう。
【0008】
よって本発明は、画像形成装置のデバイス交換後においても消耗品の残日数予測を高精度に行い、消耗品の最適なタイミングでの配送を実現できる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る管理システムは、サブスクリプションサービスによりユーザに提供された画像形成装置と、前記画像形成装置とネットワークを介して接続され、前記画像形成装置の消耗品の消耗度を管理するサービスを提供するサーバとから構成される管理システムであって、前記サーバにおいて、前記消耗度を含む前記画像形成装置の消耗品の使用履歴を管理する第1の管理手段と、前記サーバにおいて、前記第1の管理手段で管理される消耗度に基づき、前記画像形成装置の消耗品の交換の要否を決定する決定手段と、前記消耗品の残寿命予測を行う予測手段と、を備え、前記予測手段は、前記サブスクリプションサービスの利用により、前記画像形成装置が第1のデバイスから第2のデバイスに交換された場合、前記第1のデバイスの使用履歴を用いて前記残寿命予測を行い、前記残寿命予測の結果から前記消耗度を算出することを特徴とする。
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の請求項15に係る画像形成装置は、サブスクリプションサービスによりユーザに提供された画像形成装置であって、ネットワークを介して接続され、前記画像形成装置の消耗品の消耗度を管理するサービスを提供するサーバと通信する通信手段と、前記消耗品の残寿命予測を行う予測手段と、を備え、前記サブスクリプションサービスを利用して、前記画像形成装置を第1のデバイスから第2のデバイスに交換した場合であって、前記第1のデバイスの使用履歴を前記第2のデバイスの使用履歴として利用するよう、前記サーバからの通知があった場合、前記予測手段は、前記第1のデバイスの使用履歴を用いて前記残寿命予測を行い、前記残寿命予測の結果から前記消耗度を算出することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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