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公開番号2025179481
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-10
出願番号2024086251
出願日2024-05-28
発明の名称皮膚状態改善成分スクリーニング方法
出願人ポーラ化成工業株式会社
代理人弁理士法人みなとみらい特許事務所
主分類C12Q 1/6851 20180101AFI20251203BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】
本発明は、新規な皮膚状態改善成分スクリーニング方法を提供することを課題とする。
【解決手段】
プレイオトロフィンの発現亢進作用を指標とする、皮膚状態改善成分スクリーニング方法。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
プレイオトロフィンの発現亢進作用を指標とする、皮膚状態改善成分スクリーニング方法。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
被験物質の存在下で培養したプレイオトロフィンの発現亢進作用が高いほど、前記被験物質が優れた皮膚状態改善成分であると判定する、
請求項1に記載のスクリーニング方法。
【請求項3】
細胞の培養系に被験物質を添加し、細胞におけるプレイオトロフィンの発現亢進作用を測定することを含む、
請求項1又は2に記載のスクリーニング方法。
【請求項4】
被験物質を添加して培養した細胞におけるプレイオトロフィンの発現亢進作用が、被験物質を添加しないで培養した細胞におけるプレイオトロフィンの発現亢進作用と比較して統計的に有意に大きい場合に、当該被験物質は皮膚状態改善成分の候補として判定することを含む、
請求項1又は2に記載のスクリーニング方法。
【請求項5】
被験物質の存在下で細胞を培養する工程と、
細胞におけるプレイオトロフィンの発現亢進作用を測定する工程と、
該プレイオトロフィンの発現亢進作用が、被験物質の非存在下で培養した細胞のプレイオトロフィンの発現亢進作用と比較して高い場合に、前記被験物質を、皮膚状態改善成分であると判定する工程と、を備える、
請求項1又は2に記載のスクリーニング方法。
【請求項6】
褐藻類抽出物を有効成分とする、プレイオトロフィン発現亢進剤。
【請求項7】
皮膚状態を改善するための、
請求項6に記載のプレイオトロフィン発現亢進剤。
【請求項8】
皮膚のシワ、タルミ、血色、くすみ、皮膚の粘弾性及び/又は弾力から選ばれる1以上を改善するための、
請求項6又は7に記載のプレイオトロフィン発現亢進剤。
【請求項9】
褐藻類抽出物を有効成分とする、
細胞外マトリックスの分解及び/又は新生惹起剤。
【請求項10】
褐藻類抽出物を有効成分とする、
皮膚線維構造改善剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚状態改善成分のスクリーニング方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
皮膚状態の良し悪しは、自己満足感や自信を高め、日常生活にポジティブな影響を与えるだけでなく、印象や信頼性に影響を与えることから、皮膚を良い状態に導くための製品が求められている。
【0003】
皮膚状態を示す指標の一つとして皮膚粘弾性/弾力性が用いられている(非特許文献1)。そのため、皮膚粘弾性/弾力性を改善する外用剤が開発されている(特許文献1)。
【0004】
また、皮膚の粘弾性/弾力性には真皮が影響を持つことが知られている(非特許文献2)。この真皮は加齢とともに劣化するが、この真皮を再生するメカニズムには種々提案がある(特許文献2)。一方で、未だ充分な解決策が提供されていない。
【0005】
ここで、生体における自然な現象の中で真皮が新たに作られる現象として、毛包が退行期に退縮した後に、かつて毛包が存在していた真皮の部位に真皮が再生することが挙げられる(図1)。ここで、退行期とは、「毛周期」と呼ばれる毛髪の伸長と脱毛の繰り返しの中で、成長期、退行期、休止期の3つに分けられるステージの一つである(非特許文献3)。
【0006】
近年、毛包退縮時の毛包周辺の真皮再生と連動する、毛包周辺の各種細胞における遺伝子発現の変化が報告された(非特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-116276号公報
【非特許文献】
【0008】
Correlation between a Cutometer and quantitative evaluation using Moire topography in age-related skin elasticity[online],2007年2月,[検索日2023年4月24日],<URL:https://doi.org/10.1111/j.1600-0846.2007.00224.x>
Molecular Mechanisms of Dermal Aging and Antiaging Approaches[online],2019年5月,[検索日2023年4月24日],<URL:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6540032/>
あたらしい皮膚科学 第3版(中山書店)[online],2018年2月,[検索日2023年4月24日],<URL:https://www.derm-hokudai.jp/wp/wp-content/uploads/2021/12/1-08.pdf>
Constructing a Single-Cell Transcriptome Atlas of the Hair Cycle to Decipher Tissue Regeneration Dynamics in Human Skin[online],2024年1月,[検索日2023年4月24日],<URL:http://dx.doi.org/10.2139/ssrn.4690956>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明者らは、非特許文献4に記載された各種リガンドに対して、真皮の再生に及ぼす影響を独自に研究した結果、プレイオトロフィン(PTN)が真皮再生に特に効果的に働くことを見出した(図2)。すなわち、プレイオトロフィン、又はプレイオトロフィン受容体の発現を亢進することによって、真皮の再生を引き起こすことができることが分かった。
【0010】
本発明は、プレイオトロフィンの発現を亢進する新たな組成物を提供することを課題とする。
(【0011】以降は省略されています)

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