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公開番号2025179271
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-10
出願番号2022157023
出願日2022-09-29
発明の名称着用物品の製造装置及び着用物品の製造方法
出願人株式会社瑞光
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類A61F 13/15 20060101AFI20251203BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】挟圧要素が吸収体とシートとをともに挟圧することに起因する接合不良の発生を抑制できる着用物品の製造装置及びこれを用いた着用物品の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
着用物品は、吸収体と胴回り部材とを有する。胴回り部材は、シートが積層された帯状の積層体から構成される。吸収体は、少なくともの長手方向における一端が、胴回り部材に接合される。着用物品の製造装置は、積層体を積層方向において挟み、シートどうしを接合する2つの挟圧要素を備える。2つの挟圧要素は、少なくとも一方に、シートどうしが接合される際に吸収体を収容する凹部が形成される。2つの挟圧要素は、積層体と吸収体とが重ならない領域においてシートどうしを接合する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
吸収体と胴回り部材とを有し、
前記胴回り部材は、シートが積層された帯状の積層体から構成され、
前記吸収体は、少なくとも長手方向における一端が、前記胴回り部材に接合される着用物品の製造装置であって、
前記積層体を積層方向において挟み、前記シートどうしを接合する2つの挟圧要素を備え、
2つの前記挟圧要素は、
少なくとも一方に、前記シートどうしが接合される際に前記吸収体を収容する凹部が形成され、
前記積層体と前記吸収体とが重ならない領域において前記シートどうしを接合する、
着用物品の製造装置。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
2つの前記挟圧要素は、
前記吸収体の長手方向における一端及び他端に前記シートを接合する際に、
前記吸収体の長手方向における一端側の前記シートどうしの接合と、
前記吸収体の長手方向における他端側の前記シートどうしの接合とを同時に行う、
請求項1に記載の着用物品の製造装置。
【請求項3】
前記着用物品は、
前記胴回り部材の長手方向に沿って伸縮可能に、前記胴回り部材の内部に配置された弾性部材をさらに有する、
請求項1に記載の着用物品の製造装置。
【請求項4】
2つの前記挟圧要素は、
超音波ホーン及びアンビルである、
請求項1から3のいずれか1項に記載の着用物品の製造装置。
【請求項5】
吸収体と胴回り部材とを有し、
前記胴回り部材は、シートが積層された帯状の積層体から構成され、
前記吸収体は、少なくとも長手方向における一端が、前記胴回り部材に接合され着用物品の製造方法であって、
2つの挟圧要素が少なくとも一方に形成された凹部に前記吸収体を収容しながら前記積層体を積層方向において挟み、前記積層体と前記吸収体とが重ならない領域において前記シートどうしを接合する接合工程を有する、
着用物品の製造方法。
【請求項6】
前記接合工程において、
2つの前記挟圧要素は、
前記吸収体の長手方向における一端及び他端に前記シートを接合する際に、
前記吸収体の長手方向における一端側の前記シートどうしの接合と、
前記吸収体の長手方向における他端側の前記シートどうしの接合とを同時に行う、
請求項5に記載の着用物品の製造方法。
【請求項7】
前記着用物品は、
前記胴回り部材の長手方向に沿って伸縮可能に、前記胴回り部材の内部に配置された弾性部材をさらに有する、
請求項5に記載の着用物品の製造方法。
【請求項8】
2つの前記挟圧要素は、
超音波ホーン及びアンビルである、
請求項5から7のいずれか1項に記載の着用物品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、着用物品の製造装置及び着用物品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開平4-354948号公報)は、ウエスト開口部からの排泄物の漏れを防止する立体カフス(ポケット)を備えた使い捨てパンツ等の着用物品及びその製造方法を開示している。
【0003】
特許文献1が開示する着用物品は、バックシートと、トップシートと、バックシート及びトップシートの間に配置された吸収体とを備える。当該着用物品の立体カフスは、ウエスト開口部の内側に、吸収体に向かって延びるように設けられている。
【0004】
特許文献1の開示する着用物品の製造方法は、巻き出し装置から繰り出されたウェブ状のバックシートの上に間欠的に吸収体を配置する工程(吸収体配置工程)と、バックシートと吸収体の上にロールから繰り出されたトップシートを重ねる工程(重ね合わせ工程)と、カフス弾性部材を配置しバックシートの両端縁部で包む工程(カフス形成工程)と、ウエスト弾性部材を配置しバックシートの両端縁部で再び包む工程(ウエスト弾性部材配置工程)とを有する。
【0005】
カフス形成工程では、カフス弾性部材を包むために、バックシートの端縁がバックシートの表面に接合される。また、ウエスト弾性部材配置工程でも、ウエスト弾性部材を包むために、バックシートの表面がトップシートの表面に接合される。カフス形成工程及びウエスト弾性部材配置工程では、バックシートやトップシートを挟圧要素(例えば、超音波溶着の場合であれば超音波ホーン及びアンビル)が挟圧することで接合が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平4-354948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
吸収体は、内部に吸収性コアが積層されているため、バックシート及びトップシートと比べて肉厚である。このため、挟圧要素を用いた接合が行われる工程において、挟圧要素がバックシートとともに吸収体を挟圧すると、吸収体とバックシートとの間の厚みの違いに起因してこれらに作用する加重(挟圧力)に差が発生し、好適な接合が妨げられるおそれがある。
【0008】
本開示は、挟圧要素が吸収体とシートとをともに挟圧することに起因する接合不良の発生を抑制できる着用物品の製造装置及びこれを用いた着用物品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願は、着用物品の製造装置を開示する。着用物品は、吸収体と胴回り部材とを有する。胴回り部材は、シートが積層された帯状の積層体から構成される。吸収体は、少なくとも長手方向における一端が、胴回り部材に接合される。
【0010】
着用物品の製造装置は、積層体を積層方向において挟み、シートどうしを接合する2つの挟圧要素を備える。2つの挟圧要素は、少なくとも一方に、シートどうしが接合される際に吸収体を収容する凹部が形成される。2つの挟圧要素は、積層体と吸収体とが重ならない領域においてシートどうしを接合する。
(【0011】以降は省略されています)

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