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公開番号
2025179025
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-09
出願番号
2025082632
出願日
2025-05-16
発明の名称
液晶デバイス用シール剤
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
G02F
1/1339 20060101AFI20251202BHJP(光学)
要約
【課題】保存安定性、低温硬化性、差込み防止性、及び、低液晶汚染性に優れる液晶デバイス用シール剤を提供する。
【解決手段】硬化性樹脂と、酸無水物と、塩基発生剤とを含有し、前記塩基発生剤は、加熱又は活性エネルギー線の照射により第3級アミン化合物を生成する液晶デバイス用シール剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
硬化性樹脂と、酸無水物と、塩基発生剤とを含有し、
前記塩基発生剤は、加熱又は活性エネルギー線の照射により第3級アミン化合物を生成する
ことを特徴とする液晶デバイス用シール剤。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記硬化性樹脂は、エポキシ化合物を含む請求項1記載の液晶デバイス用シール剤。
【請求項3】
前記硬化性樹脂は、(メタ)アクリル化合物を含む請求項1又は2記載の液晶デバイス用シール剤。
【請求項4】
前記硬化性樹脂100質量部に対する前記塩基発生剤の含有量が0.2質量部以上4.0質量部以下である請求項1又は2記載の液晶デバイス用シール剤。
【請求項5】
前記酸無水物と前記塩基発生剤との合計100質量部中における前記塩基発生剤の含有量が0.5質量部以上12.0質量部以下である請求項1又は2記載の液晶デバイス用シール剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶デバイス用シール剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、薄型、軽量、低消費電力等の特徴を有する表示素子として、液晶表示素子が広く利用されている。また、電圧を印加することにより光の透過率が変化する調光素子として、液晶材料を用いた液晶調光素子が広く用いられている。このような液晶表示素子や液晶調光素子といった液晶デバイスでは、通常、各種部材の接着、液晶の封止等にシール剤が用いられている。
【0003】
例えば、液晶表示素子の製造方法としては、タクトタイム短縮、使用液晶量の最適化といった観点から、特許文献1、特許文献2に開示されているようなシール剤を用いた滴下工法と呼ばれる液晶滴下方式が用いられている。
滴下工法では、まず、2枚の電極付き基板の一方に、ディスペンスにより枠状のシールパターンを形成する。次いで、シール剤が未硬化の状態で液晶の微小滴をシールパターンの枠内に滴下し、真空下で他方の基板を重ね合わせた後にシール剤を硬化させ、液晶表示素子を作製する。現在この滴下工法が液晶表示素子の製造方法の主流となっている。
【0004】
また、例えば、特許文献3には、調光ユニットの液晶層を取り囲むシール剤としてエポキシ化合物を含むものを用いることが開示されている。
【0005】
ところで、携帯電話、携帯ゲーム機等、各種液晶パネル付きモバイル機器が普及している現代において、機器の小型化は最も求められている課題である。機器の小型化の手法としては、ディスプレイの狭額縁化が挙げられ、例えば、シール部の位置をブラックマトリックス下に配置することが行われている(以下、狭額縁設計ともいう)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-133794号公報
国際公開第02/092718号
特開2021-117456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来、液晶デバイス用シール剤としては、エポキシ化合物と、該エポキシ化合物を硬化させるためのアミン系の熱硬化剤とを含有するものが広く用いられている。近年、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)を考慮した活動(ESG活動)の観点や、耐熱性の低い基板等に対応する観点から、シール剤の硬化を80℃以下等の低温での加熱により行うことが検討されている。一方で、加熱を低温で行うことでシール剤の硬化が不充分となると、液晶アニール等の加熱時に流動した液晶がシール剤部に差し込んでシールパターンの乱れや破れが発生したり、シール剤により液晶が汚染されたりするという問題がある。特に近年、狭額縁設計により塗布されるシール剤の線幅が細くなっているため、液晶による差込みが発生しやすくなっている。シール剤の低温での硬化性を向上させるための方法としては、熱硬化剤として低温での反応性に優れるものを用いることが考えられるものの、低温での反応性に優れる熱硬化剤を用いるとシール剤が保存安定性に劣るものとなるという問題があった。
【0008】
本発明は、保存安定性、低温硬化性、差込み防止性、及び、低液晶汚染性に優れる液晶デバイス用シール剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示1は、硬化性樹脂と、酸無水物と、塩基発生剤とを含有し、上記塩基発生剤は、加熱又は活性エネルギー線の照射により第3級アミン化合物を生成する液晶デバイス用シール剤である。
本開示2は、上記硬化性樹脂は、エポキシ化合物を含む本開示1の液晶デバイス用シール剤である。
本開示3は、上記硬化性樹脂は、(メタ)アクリル化合物を含む本開示1又は2の液晶デバイス用シール剤である。
本開示4は、上記硬化性樹脂100質量部に対する上記塩基発生剤の含有量が0.2質量部以上4.0質量部以下である本開示1、2又は3の液晶デバイス用シール剤である。
本開示5は、上記酸無水物と上記塩基発生剤との合計100質量部中における上記塩基発生剤の含有量が0.5質量部以上12.0質量部以下である本開示1、2、3又は4の液晶デバイス用シール剤である。
以下に本発明を詳述する。
【0010】
本発明者は、酸無水物と、加熱又は活性エネルギー線の照射により第3級アミン化合物を生成する塩基発生剤とを組み合わせて用いることにより、保存安定性、低温硬化性、差込み防止性、及び、低液晶汚染性に優れる液晶デバイス用シール剤を得ることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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