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公開番号2025178578
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-09
出願番号2024085247
出願日2024-05-27
発明の名称サブマージアーク溶接の溶接条件設定方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類B23K 9/18 20060101AFI20251202BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】サブマージアーク溶接において、溶接条件を設定するためのテスト溶接を効率化すること。
【解決手段】溶接トーチ4の先端位置を溶接線上を移動させながら溶接電圧Vw及び溶接電流Iwを通電して溶接するサブマージアーク溶接の溶接条件設定方法において、テスト溶接モード及び実施工溶接モードの溶接モードMsを備え、テスト溶接モードのときは、溶接線に複数の区間を設定し、溶接トーチ4の先端位置が各区間中を移動しているときに溶接条件Vr、Irの調整を行い、溶接トーチ4の先端位置が各区間の終了位置に到達するとその時点における溶接条件Vr、Irを区間ごとに記憶してテスト溶接を行い、実施工溶接モードのときは、各区間ごとに記憶されている溶接条件Vr、Irから溶接結果に基づいて一つを選択して実施工溶接を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
溶接トーチの先端位置を溶接線上を移動させながら溶接電圧及び溶接電流を通電して溶接するサブマージアーク溶接の溶接条件設定方法において、
テスト溶接モード及び実施工溶接モードを備え、前記テスト溶接モードのときは、前記溶接線に複数の区間を設定し、前記溶接トーチの前記先端位置が前記各区間中を移動しているときに溶接条件の調整を行い、前記溶接トーチの前記先端位置が前記各区間の終了位置に到達するとその時点における前記溶接条件を前記区間ごとに記憶してテスト溶接を行い、前記実施工溶接モードのときは、前記各区間ごとに記憶されている前記溶接条件から溶接結果に基づいて一つを選択して実施工溶接を行う、ことを特徴とするサブマージアーク溶接の溶接条件設定方法。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記溶接条件は少なくとも前記溶接電圧及び前記溶接電流の設定条件を含んでいる、ことを特徴とする請求項1に記載のサブマージアーク溶接の溶接条件設定方法。
【請求項3】
前記テスト溶接モードのときは、前記溶接トーチの前記先端位置が前記各区間の開始位置に到達するとその旨を報知し、前記溶接トーチの前記先端位置が前記各区間中を移動しているときは、溶接作業者が手動によって前記溶接条件の調整を行う、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサブマージアーク溶接の溶接条件設定方法。
【請求項4】
前記各区間は溶接開始からの経過時間に基づいて設定される、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサブマージアーク溶接の溶接条件設定方法。
【請求項5】
前記各区間の前記テスト溶接を行っているときに少なくとも前記溶接電圧に基づいて溶接状態の評価指標を算出して前記各区間ごとに記憶し、前記実施工溶接モードのときは前記評価指標に基づいて前記溶接条件を選択する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサブマージアーク溶接の溶接条件設定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、サブマージアーク溶接の溶接条件設定方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来からサブマージアーク溶接が知られている。サブマージアーク溶接は、母材の上に粒上のフラックスを散布し、フラックスの中に溶接ワイヤを送給して、溶接ワイヤの先端と母材との間にアークを発生させて溶接を行うものである。サブマージアーク溶接では、太径の溶接ワイヤに大電流を流すことで、厚板を高能率で溶接することができる(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-271944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
サブマージアーク溶接では、厚板に開先を加工して設置する必要があるために、溶接の前準備に手間がかかる。さらに、サブマージアーク溶接では、アーク発生部がフラックスによって被覆されているので、溶接状態を直接視認することができないので、溶接終了後にビード外観を確認しなければ溶接条件が適正であるかを判別することができない。このために、サブマージアーク溶接では、溶接条件を設定するためのテスト溶接に時間がかかるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明では、例えば、溶接条件を設定するためのテスト溶接を効率化することができるサブマージアーク溶接の溶接条件設定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の側面により提供されるサブマージアーク溶接の溶接条件設定方法は、溶接トーチの先端位置を溶接線上を移動させながら溶接電圧及び溶接電流を通電して溶接するサブマージアーク溶接の溶接条件設定方法において、テスト溶接モード及び実施工溶接モードを備え、前記テスト溶接モードのときは、前記溶接線に複数の区間を設定し、前記溶接トーチの前記先端位置が前記各区間中を移動しているときに溶接条件の調整を行い、前記溶接トーチの前記先端位置が前記各区間の終了位置に到達するとその時点における前記溶接条件を前記区間ごとに記憶してテスト溶接を行い、前記実施工溶接モードのときは、前記各区間ごとに記憶されている前記溶接条件から溶接結果に基づいて一つを選択して実施工溶接を行う、ことを特徴とする。
【0007】
一例として、本発明のサブマージアーク溶接の溶接条件設定方法は、前記溶接条件は少なくとも前記溶接電圧及び前記溶接電流の設定条件を含んでいる、ことを特徴とする。
【0008】
一例として、本発明のサブマージアーク溶接の溶接条件設定方法は、前記テスト溶接モードのときは、前記溶接トーチの前記先端位置が前記各区間の開始位置に到達するとその旨を報知し、前記溶接トーチの前記先端位置が前記各区間中を移動しているときは、溶接作業者が手動によって前記溶接条件の調整を行う、ことを特徴とする。
【0009】
一例として、本発明のサブマージアーク溶接の溶接条件設定方法は、前記各区間は溶接開始からの経過時間に基づいて設定される、ことを特徴とする。
【0010】
一例として、本発明のサブマージアーク溶接の溶接条件設定方法は、前記各区間の前記テスト溶接を行っているときに少なくとも前記溶接電圧に基づいて溶接状態の評価指標を算出して前記各区間ごとに記憶し、前記実施工溶接モードのときは前記評価指標に基づいて前記溶接条件を選択する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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