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公開番号2025178577
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-09
出願番号2024085246
出願日2024-05-27
発明の名称2重シールドティグ溶接方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類B23K 9/167 20060101AFI20251202BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】2重シールドティグ溶接方法において、溶接状態が変化して過渡的な状態にあるときに溶接品質が悪くなることを抑制すること。
【解決手段】インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、溶接開始に際してインナーガスFi及びアウターガスFoのプリフロー(時刻t1~t3)を行った後にアークを発生させ溶接電流Iavを通電させて溶接し、溶接終了に際して、アークを消弧した後にインナーガス及びアウターガスのアフターフローを行って溶接を終了する2重シールドティグ溶接方法において、時刻t6~t7のアフターフロー期間はインナーガスの流量Fiをインナーガスの流速がアウターガスの流速の±20%以内になるように設定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、溶接開始に際して前記インナーガス及び前記アウターガスのプリフローを行った後にアークを発生させ溶接電流を通電して定常溶接期間に移行し、溶接終了に際して前記アークを消弧した後に前記インナーガス及び前記アウターガスのアフターフローを行って溶接を終了する2重シールドティグ溶接方法において、
前記アフターフローは、前記インナーガスの流量を前記インナーガスの流速が前記アウターガスの流速の±20%以内になるように設定する、ことを特徴とする2重シールドティグ溶接方法。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記定常溶接期間の後にクレータ処理期間を設け、前記クレータ処理期間は、前記インナーガスの流量を前記インナーガスの流速が前記アウターガスの流速の±20%以内になるように設定する、ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法。
【請求項3】
前記アークが発生した時点からの初期期間中は、前記インナーガスの流量を前記インナーガスの流速が前記アウターガスの流速の±20%以内になるように設定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の2重シールドティグ溶接方法。
【請求項4】
前記溶接電流は電極マイナス極性期間中の電極マイナス極性電流及び電極プラス極性期間中の電極プラス極性電流から形成されており、前記電極プラス極性電流は第1電極プラス極性期間中の第1電極プラス極性電流及び第2電極プラス極性期間中の第2電極プラス極性電流から形成されており、前記第1電極プラス極性電流の値は前記第2電極プラス極性電流のピーク値の20%~60%である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の2重シールドティグ溶接方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、2重シールドティグ溶接方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、溶接電流を通電して溶接する2重シールドティグ溶接方法が慣用されている(例えば、特許文献1参照)。インナーガス及びアウターガスとしては、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスが使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2024-15628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
2重シールドティグ溶接方法では、溶接状態が変化して過渡的な状態にあるときに、ガスの流れが乱れることを起因として、溶接品質が悪くなるという問題がある。特に、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム等を溶接する場合に、溶接品質が悪くなりやすい。
【0005】
そこで、本発明では、例えば、溶接状態が変化して過渡的な状態にあるときに溶接品質が悪くなることを抑制することができる2重シールドティグ溶接方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の側面により提供される2重シールドティグ溶接方法は、インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、溶接開始に際して前記インナーガス及び前記アウターガスのプリフローを行った後にアークを発生させ溶接電流を通電して定常溶接期間に移行し、溶接終了に際して前記アークを消弧した後に前記インナーガス及び前記アウターガスのアフターフローを行って溶接を終了する2重シールドティグ溶接方法において、前記アフターフローは、前記インナーガスの流量を前記インナーガスの流速が前記アウターガスの流速の±20%以内になるように設定する、ことを特徴とする。
【0007】
一例として、本発明の2重シールドティグ溶接方法は、前記定常溶接期間の後にクレータ処理期間を設け、前記クレータ処理期間は、前記インナーガスの流量を前記インナーガスの流速が前記アウターガスの流速の±20%以内になるように設定する、ことを特徴とする。
【0008】
一例として、本発明の2重シールドティグ溶接方法は、前記アークが発生した時点からの初期期間中は、前記インナーガスの流量を前記インナーガスの流速が前記アウターガスの流速の±20%以内になるように設定する、ことを特徴とする。
【0009】
一例として、本発明の2重シールドティグ溶接方法は、前記溶接電流は電極マイナス極性期間中の電極マイナス極性電流及び電極プラス極性期間中の電極プラス極性電流から形成されており、前記電極プラス極性電流は第1電極プラス極性期間中の第1電極プラス極性電流及び第2電極プラス極性期間中の第2電極プラス極性電流から形成されており、前記第1電極プラス極性電流の値は前記第2電極プラス極性電流のピーク値の20%~60%である、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
上記構成によれば、例えば2重シールドティグ溶接方法に関して、溶接状態が変化して過渡的な状態にあるときに溶接品質が悪くなることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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