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公開番号
2025177887
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2024085035
出願日
2024-05-24
発明の名称
車両用前照灯システム
出願人
スタンレー電気株式会社
代理人
弁理士法人むつきパートナーズ
主分類
B60Q
1/14 20060101AFI20251128BHJP(車両一般)
要約
【課題】降雨時等において自車両の前方手前側における明るさ確保と他車両へのグレア防止を両立すること。
【解決手段】車両用前照灯システムであって、前記自車両の周辺における降雨又は路面湿潤状態の少なくとも一方を検出可能に構成されたセンサと、前記一対の前照灯、前記センサのそれぞれと接続されており、前記一対の前照灯の動作を制御可能に構成されたコントローラと、を含み、前記一対の前照灯は、少なくとも、前記自車両の前方へロービームを照射可能に構成されているとともに当該ロービームの照射範囲内の一部範囲の照度を変更可能に構成されており、コントローラは、水膜の発生が推定される場合にロービームの一部範囲の照度を相対的に増加させるように一対の前照灯の照射状態を制御する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
自車両の前部に配置される一対の前照灯と、
前記自車両の周辺における降雨又は路面湿潤状態の少なくとも一方を検出可能に構成されたセンサと、
前記一対の前照灯、前記センサのそれぞれと接続されており、前記一対の前照灯の動作を制御可能に構成されたコントローラと、
を含み、
前記一対の前照灯は、少なくとも、前記自車両の前方へロービームを照射可能に構成されているとともに当該ロービームの照射範囲内の一部範囲の照度を変更可能に構成されており、
前記コントローラは、前記センサの検出結果に基づき、水膜の発生が推定される場合に前記一部範囲の照度を相対的に増加させるように前記一対の前照灯の照射状態を制御する、
車両用前照灯システム。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記一部範囲は、前記自車両の前方右側に存在すると想定した第1前方車両の第1位置に対して前記一対の前照灯からの光が前記路面にて正反射して入射する場合における当該路面での前記光の反射位置である第1路面座標に基づいて設定される右側境界と、前記自車両の前方左側に存在すると想定した第2前方車両の第2位置に対して前記一対の前照灯からの前記光が前記路面にて正反射して入射する場合における当該路面での前記光の反射位置である第2路面座標に基づいて設定される左側境界との間に画定される照射可能範囲に含まれるように設定される、
請求項1に記載の車両用前照灯システム。
【請求項3】
前記一部範囲は、固定された範囲として設定される、
請求項1に記載の車両用前照灯システム。
【請求項4】
前記一部範囲は、前記照射可能範囲よりも小さい範囲に設定される、
請求項1に記載の車両用前照灯システム。
【請求項5】
前記右側境界は、前記第1前方車両と前記自車両との相対距離を所定距離内で設定して得られる前記第1路面座標の集合体としての第1線分に基づいて定められ、
前記左側境界は、前記第2前方車両と前記自車両との相対距離を所定距離内で設定して得られる前記第2路面座標の集合体としての第2線分に基づいて定められる、
請求項1に記載の車両用前照灯システム。
【請求項6】
前記第1前方車両が対向車両であり、前記第2前方車両が先行車両である、
請求項1に記載の車両用前照灯システム。
【請求項7】
前記第1位置は、前記対向車両の運転者の眼の位置として推定される位置であり、
前記第2位置は、前記先行車両のミラー位置として推定される位置である、
請求項6に記載の車両用前照灯システム。
【請求項8】
前記コントローラは、前記水膜の発生が推定されている場合であっても、前記自車両の走行路が左カーブ路である場合には前記一部範囲の照度を相対的に増加させる制御を行わない、
請求項6に記載の車両用前照灯システム。
【請求項9】
前記コントローラは、前記水膜の発生が推定されている場合であっても、前記自車両の前方正面に対向車両が存在する場合には前記一部範囲の照度を相対的に増加させる制御を行わない、
請求項1に記載の車両用前照灯システム。
【請求項10】
前記一対の前照灯は、前記ロービームを照射可能な第1ユニットと、前記一部範囲に対して光を照射可能な第2ユニットを含んで構成される、
請求項1に記載の車両用前照灯システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用前照灯システムに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許第7177802号公報(特許文献1)には、自車両の前方手前側(自車両に近い側)における明るさ確保のため、通常ロービームに加えて追加的ロービームを照射する車両用灯具が記載されている。この追加的ロービームは、例えば自車両の前方5m~15mm、左右3.5mの幅に対して好適な照射状態を得られるように左右の各ランプユニットによる照射範囲が設定される。
【0003】
ところで、降雨などに起因して路面に水膜が生じた場合、路面へ照射されたロービームのうち鏡面反射して遠方へ進む成分が増える。このため、水膜が生じておらずロービームが路面にて散乱する場合に比較して、自車両の前方手前側における明るさが不足する。これに対して、上記したような追加的ロービームを用い、あるいは他の手段で通常ロービームの照射範囲の一部分に照射される光を増やすことによって自車両の前方手前側における明るさ確保を図ることができる。しかし、先行車両や対向車両(以下、これらを総称して「他車両」という。)と自車両との相対的な位置関係などの状況によっては、追加的ロービーム等が路面で鏡面反射することで発生した反射光が他車両に対してグレア(まぶしさ)を与えてしまう場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7177802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示に係る具体的態様は、降雨時等において、自車両の前方手前側における明るさ確保と他車両へのグレア防止を両立可能な技術を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る一態様の車両用前照灯システムは、
自車両の前部に配置される一対の前照灯と、
前記自車両の周辺における降雨又は路面湿潤状態の少なくとも一方を検出可能に構成されたセンサと、
前記一対の前照灯、前記センサのそれぞれと接続されており、前記一対の前照灯の動作を制御可能に構成されたコントローラと、
を含み、
前記一対の前照灯は、少なくとも、前記自車両の前方へロービームを照射可能に構成されているとともに当該ロービームの照射範囲内の一部範囲の照度を変更可能に構成されており、
前記コントローラは、前記センサの検出結果に基づき、水膜の発生が推定される場合に前記一部範囲の照度を相対的に増加させるように前記一対の前照灯の照射状態を制御する、
車両用前照灯システムである。
【0007】
上記構成によれば、降雨時等において、自車両の前方手前側における明るさ確保と他車両へのグレア防止を両立可能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態の車両用前照灯システムの構成を説明するためのブロック図である。
図2(A)~図2(C)は、左側前照灯及び右側前照灯の構成例を説明するための模式図である。
図3(A)、図3(B)は、第1実施形態における追加ロービームの照射可能範囲を説明するための図である。
図4(A)、図4(B)は、各追加ロービームALB1、ALB2の照射可能範囲を説明するための俯瞰図である。
図5(A)、図5(B)は、追加ロービームの照射範囲の一例を示す図である。
図6(A)、図6(B)は、各追加ロービームALB1、ALB2の照射可能範囲を説明するための俯瞰図である。
図7(A)は、追加ロービームALB1の照射可能範囲の右側境界を設定する方法について説明するための図である。図7(B)は、追加ロービームALB1の照射可能範囲の左側境界を設定する方法について説明するための図である。
図8(A)は、追加ロービームALB1の照射可能範囲の上側境界を設定する方法について説明するための図である。図8(B)は、追加ロービームALB1の照射可能範囲の左側境界、右側境界及び上側境界を合わせて示した図である。
図9は、第1実施形態の車両用前照灯システム1の動作手順を示すフローチャートである。
図10は、自車両が左カーブ路を走行中であって対向車両が存在する状況を説明するための概略図である。
図11は、第2実施形態の車両用前照灯システムの構成を示すブロック図である。
図12は、第2実施形態の車両用前照灯システム1Aの動作手順を示すフローチャートである。
図13は、第2実施形態の車両用前照灯システム1Aにおける別の態様の動作手順を示すフローチャートである。
図14は、第3実施形態の車両用前照灯システムの構成を示すブロック図である。
図15(A)は、自車両と対向車両の相対的な位置関係を示す俯瞰図である。図15(B)及び図15(C)は、それぞれ自車両と対向車両の相対的な位置関係を示す側面図である。
図16(A)は、左右方向角度θ1の定義を示す図である。図16(B)は、上下方向角度θ2の定義を示す図である。
図17は、左右方向角度θ1及び上下方向角度θ2のスクリーン上での対応関係を説明するための図である。
図18(A)は、眼位置の推移をスクリーン上で示した図である。図18(B)は、遮光範囲を含む追加ロービームの照射範囲を例示する図である。
図19(A)は、左右方向角度θ3の定義を示す図である。図19(B)は、上下方向角度θ4の定義を示す図である。
図20は、第3実施形態の車両用前照灯システム1Bの動作手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の車両用前照灯システムの構成を説明するためのブロック図である。第1実施形態の車両用前照灯システム1は、コントローラ10、一対の前照灯である左側前照灯11L及び右側前照灯11R、降雨センサ12、路面センサ13を含んで構成されている。コントローラ10は、自車両に備わったランプスイッチ14と接続されているとともに、降雨センサ12、路面センサ13のそれぞれと接続されている。また、コントローラ10は、左側前照灯11L及び右側前照灯11Rと接続されている。なお、本明細書において「接続」とは、配線や通信回線等を介して直接的に接続されている場合に限られず、図示しない他の制御装置等を介して電気信号を取得し得るように間接的に接続されている場合を含む。また、第1実施形態では降雨センサ12及び/又は路面センサ13が「センサ」に相当する。
【0010】
コントローラ10は、車両用前照灯システム1の全体動作を制御するものであり、例えばプロセッサやメモリを有するコンピュータにおいて所定の動作プログラムを実行することによって実現される。このコントローラ10は、機能ブロックとしての照射状態設定部(照射状態設定機能)20、路面状況推定部(路面状況推定機能)21を有する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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