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公開番号2025177607
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024084606
出願日2024-05-24
発明の名称電子キー照合装置、方法、及び、プログラム
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類H04B 7/06 20060101AFI20251128BHJP(電気通信技術)
要約【課題】無線通信に要する電力消費を抑制できる電子キー照合装置、方法、及び、プログラムを提供する。
【解決手段】電子キー照合装置100は、駐停車している車両へユーザが接近して来る接近方向を予想する予想部130を備える。また、電子キー照合装置100は、車両が有する複数のアンテナの内で、予想された接近方向へ向けられたアンテナである予想アンテナを駆動させ、かつ、複数のアンテナの内で、予想アンテナと異なるアンテナである非予想アンテナの駆動を停止させる駆動部140を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
駐停車していた車両へユーザが接近して来る方向として検知された検知接近方向の学習結果、前記車両を駐停車させるために行われた前記ユーザの操作、及び、駐停車している前記車両の状況、の少なくとも1つに基づいて、前記駐停車している車両へ前記ユーザが接近して来る接近方向を予想する予想部と、
前記車両が有する複数のアンテナの内で、予想された前記接近方向へ向けられたアンテナである予想アンテナを駆動させ、かつ、前記複数のアンテナの内で、前記予想アンテナと異なるアンテナである非予想アンテナの駆動を停止させる駆動部と、
を備えることを特徴とする電子キー照合装置。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
前記予想部は、
前記駐停車している車両へ前記ユーザが接近して来る第1の接近方向と第2の接近方向とを予想し、
予想された前記第1の接近方向から前記ユーザが前記車両へ接近して来る第1の接近確率と、予想された前記第2の接近方向から前記ユーザが前記車両へ接近して来る第2の接近確率と、を算出し、
前記駆動部は、算出された前記第2の接近確率が前記第1の接近確率よりも低い場合に、前記複数のアンテナの内で、前記第1の接近方向に向けられたアンテナである第1のアンテナの周期よりも長い周期で、前記第2の接近方向に向けられたアンテナである第2のアンテナを駆動させること、及び、前記第1のアンテナの出力よりも弱い出力で前記第2のアンテナを駆動させること、の少なくとも1つを行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子キー照合装置。
【請求項3】
前記駆動部は、
前記複数のアンテナの全部が前記予想アンテナである場合に、前記複数のアンテナの制御モードを、前記複数のアンテナの全部を駆動させる通常モードへ切り替え、
前記複数のアンテナの内で、一部分のアンテナが前記予想アンテナであり、かつ、別の部分のアンテナが前記非予想アンテナである場合に、前記一部分のアンテナを駆動させ、かつ、前記別の部分のアンテナの駆動を停止させる部分モードへ前記制御モードを切り替え、かつ、
前記複数のアンテナの全部が前記非予想アンテナである場合に、前記複数のアンテナの全部の駆動を停止させる停止モードへ前記制御モードを切り替える、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子キー照合装置。
【請求項4】
前記車両の前記状況は、予め定められた距離以下の距離だけ前記車両から離れた位置に、物体が存在する状況を含み、
前記車両から前記物体に向かう方向である物体方向を表す情報を取得する取得部をさらに備え、
前記予想部は、前記情報で表される前記物体方向を、前記接近方向と異なる非接近方向と予想し、
前記駆動部は、予想された前記非接近方向に向けられた前記非予想アンテナの駆動を停止させる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子キー照合装置。
【請求項5】
前記ユーザの前記操作は、駐停車が行われるスペースへ前記車両を移動させる操作であり、前記ユーザの端末装置に行われる操作であり、かつ、前記ユーザが前記車両から下車した後に行われる操作、である遠隔操作を含み、
前記遠隔操作が行われたことを表す操作情報を取得する取得部をさらに備え、
前記予想部は、前記操作情報が取得されると、前記複数のアンテナの向けられた方向の全部を、前記接近方向と異なる非接近方向と予想し、
前記駆動部は、前記複数のアンテナの全部の駆動を停止させる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子キー照合装置。
【請求項6】
前記車両が駐停車していた位置、前記駐停車していた車両から前記ユーザが離脱していった離脱方向、前記車両を施錠させる操作が行われた電子キー、及び、前記車両に前記ユーザが接近して来た時間帯の1つ毎に、又は、前記位置、前記離脱方向、前記電子キー、及び、前記時間帯の少なくとも2つの組み合わせ毎に、前記検知接近方向を学習する学習部をさらに備え、
前記車両が駐停車している位置を表す情報、前記駐停車している車両から前記ユーザが離脱していった離脱方向を表す情報、前記車両を施錠させる操作が行われた電子キーを識別する情報、及び、システム時刻を表す情報の少なくとも1つを取得する取得部をさらに備え、
前記予想部は、取得された少なくとも1つの前記情報と、前記学習部による学習の結果と、に基づいて、前記接近方向を予想し、
前記駆動部は、予想された前記接近方向へ向けられた前記予想アンテナを駆動させ、かつ、前記非予想アンテナの駆動を停止させる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子キー照合装置。
【請求項7】
前記予想部は、前記複数のアンテナの内、一部のアンテナ又は全部のアンテナの駆動が停止させられた後、前記駐停車している車両へ前記ユーザが接近して来る接近方向を再度予想し、
前記駆動部は、駆動が停止させられた前記一部のアンテナ又は前記全部のアンテナの内で、再度に予想された前記接近方向に向けられたアンテナを駆動させる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子キー照合装置。
【請求項8】
電子キー照合装置が実行する方法であって、
駐停車していた車両へユーザが接近して来る方向として検知された検知接近方向の学習結果、前記車両を駐停車させるために行われた前記ユーザの操作、及び、駐停車している前記車両の状況、の少なくとも1つに基づいて、前記駐停車している車両へ前記ユーザが接近して来る接近方向を予想すること、
前記車両が有する複数のアンテナの内で、予想された前記接近方向と異なる非接近方向に向けられたアンテナである非予想アンテナの駆動を停止させること、
を有することを特徴とする方法。
【請求項9】
コンピュータを、
駐停車していた車両へユーザが接近して来る方向として検知された検知接近方向の学習結果、前記車両を駐停車させるために行われた前記ユーザの操作、及び、駐停車している前記車両の状況、の少なくとも1つに基づいて、前記駐停車している車両へ前記ユーザが接近して来る接近方向を予想する予想部、及び、
前記車両が有する複数のアンテナの内で、予想された前記接近方向へ向けられたアンテナである予想アンテナの駆動を命じる駆動指令を出力し、かつ、前記複数のアンテナの内で、前記予想アンテナと異なるアンテナである非予想アンテナの駆動の停止を命じる停止指令を出力する駆動部、
として機能させることを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子キー照合装置、方法、及び、プログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数のアンテナを用いて、電子キーと無線通信を行うシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-070258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のシステムでは、複数のアンテナの全てを用いて無線通信するため、無線通信に要する電力消費を抑制できないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような点に鑑み、その目的とするところは、無線通信に要する電力消費を抑制できる電子キー照合装置、方法、及び、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の電子キー照合装置は、駐停車している車両へユーザが接近して来る接近方向を予想する予想部と、車両が有する複数のアンテナの内で、予想された接近方向へ向けられたアンテナと異なるアンテナの駆動を停止させる駆動部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る電子キー照合装置、方法、及び、プログラムによれば、無線通信に要する電力消費を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係るキー照合装置を備える車両の一構成例を表す図である。
アンテナの向けられた領域の一例を表す図である。
キー照合装置の一構成例を表す図である。
キー照合装置が記憶する学習用テーブルの一例を表す図である。
キー照合装置が有する機能の一例を表す図である。
キー照合装置が記憶する学習結果テーブルの一例を表す図である。
キー照合装置が実行する学習処理の一例を表すフローチャートである。
キー照合装置が実行する開錠時制御処理の一例を表すフローチャートである。
キー照合装置が実行する方向予想処理の一例を表すフローチャートである。
キー照合装置が実行する施錠時制御処理の一例を表すフローチャートである。
接近確率とアンテナの駆動周期との関係の一例を表す図である。
接近確率とアンテナの出力との関係の一例を表す図である。
制御モードの切り替えの一例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施の形態>
以下、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しつつ説明する。本実施の形態に係る電子キー照合装置(以下単に、照合装置という)100は、例えば、ECU(Electronic Control Unit)であり、図1に示すような、例えば、自動車である車両Vに搭載されている。
【0010】
車両Vは、車両Vの電子キーと無線通信するアンテナユニット201から204と、例えば、バッテリである電源から供給される電力を、アンテナユニット201ないし204へ供給する電源ユニット209と、を備える。アンテナユニット201は、例えば、アレイアンテナであり、LF(Low Frequency)波を空間に周期的に放出する(以下、ポーリングするという)アンテナAT1を備える。また、アンテナユニット201は、例えば、CAN(Controller Area Network)バス又はLIN(Local Interconnect Network)バスといった通信バスを介して通信を行う不図示の通信回路を備える。通信回路は、アンテナAT1の駆動を命じると共に、アンテナAT1を駆動させる周期(以下、駆動周期という)、及び、アンテナAT1の出力を指定する駆動指令を受信する。さらに、アンテナユニット201は、駆動指令が受信されると、電源ユニット209から供給される電力を用いて、駆動指令によって指定された駆動周期及び出力で、アンテナAT1を駆動させる不図示の駆動回路を備える。駆動指令によって指定された出力でアンテナAT1を駆動させるとは、駆動指令によって指定された電界強度又は放射電力のLF波をアンテナAT1から空間に放出させることを意味する。これに対して、アンテナユニット201の通信回路が、アンテナAT1の駆動を停止させることを命じる停止指令を受信すると、駆動回路は、停止指令の受信から、駆動指令が次に受信されるまでの間、アンテナAT1の駆動を停止する。
(【0011】以降は省略されています)

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