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公開番号2025177302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024083981
出願日2024-05-23
発明の名称材料提案システムおよび材料提案装置
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人湘洋特許事務所
主分類G06F 30/10 20200101AFI20251128BHJP(計算;計数)
要約【課題】デザイン表現に応じた材料の提案を行う技術を提供する。
【解決手段】プロセッサと、メモリリソースと、を備える情報処理装置を含む材料提案システムであって、情報処理装置は、製品の基本色に応じて成形樹脂の基準材を選定する基準材選定部と、製品のデザイン表現に応じて基準材に混合する混合材を選定する混合材選定部と、少なくとも基準材と、混合材とを画面に表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
プロセッサと、メモリリソースと、を備える情報処理装置を含む材料提案システムであって、
前記情報処理装置は、
製品の基本色に応じて成形樹脂の基準材を選定する基準材選定部と、
前記製品のデザイン表現に応じて前記基準材に混合する混合材を選定する混合材選定部と、
少なくとも前記基準材と、前記混合材とを画面に表示する表示部と、
を備えることを特徴とする材料提案システム。
続きを表示（約 1,600 文字）【請求項２】
請求項１に記載の材料提案システムであって、
前記混合材選定部は、粒子配合、多色混合または均一色のいずれかの前記デザイン表現に応じて、前記混合材の選定を行う、
ことを特徴とする材料提案システム。
【請求項３】
請求項１に記載の材料提案システムであって、
前記混合材選定部は、前記デザイン表現が粒子配合の場合には、粒径を入力情報として受け付けて、前記粒径に応じて前記混合材の選定を行う、
ことを特徴とする材料提案システム。
【請求項４】
請求項１に記載の材料提案システムであって、
前記混合材選定部は、前記デザイン表現が多色混合または均一色の場合には、前記製品の部位による色差のばらつき度合を入力情報として受け付けて、前記色差のばらつき度合に応じて前記混合材の添加量を選定し、
前記表示部は、前記混合材の添加量を前記画面に表示する、
ことを特徴とする材料提案システム。
【請求項５】
請求項１に記載の材料提案システムであって、
前記混合材選定部は、前記デザイン表現が多色混合の場合には、前記製品の形状およびゲート位置を入力情報として受け付けると、前記製品の形状およびゲート位置に応じて前記混合材の流線をシミュレートして得られる前記製品のマーブル形状を特定し、
前記表示部は、前記マーブル形状を前記画面に表示する、
ことを特徴とする材料提案システム。
【請求項６】
請求項１に記載の材料提案システムであって、
前記混合材選定部は、前記デザイン表現が多色混合の場合には、前記製品の形状を入力情報として受け付けると、前記製品の形状および任意の一つまたは複数のゲート位置に応じた前記混合材の流線をシミュレートして得られる前記製品のマーブル形状を前記ゲート位置ごとに特定し、
前記表示部は、前記マーブル形状を前記ゲート位置ごとに前記画面に表示する、
ことを特徴とする材料提案システム。
【請求項７】
請求項１に記載の材料提案システムであって、
前記混合材選定部は、前記デザイン表現が均一色の場合には、前記製品の部位による色差のばらつき度合を入力情報として受け付けて、前記色差のばらつき度合に応じて前記混合材の添加量と成形条件の組み合わせの候補を選定し、
前記表示部は、前記混合材の添加量と成形条件の組み合わせの候補を前記画面に表示する、
ことを特徴とする材料提案システム。
【請求項８】
請求項１に記載の材料提案システムであって、
前記製品の表面の光沢度に応じて前記製品の表面仕上の種類を選定する表面仕上選定部を備え、
前記表示部は、前記表面仕上の種類を前記画面に表示する、
ことを特徴とする材料提案システム。
【請求項９】
製品の基本色に応じて成形樹脂の基準材を選定する基準材選定部と、
前記製品のデザイン表現に応じて前記基準材に混合する混合材を選定する混合材選定部と、
少なくとも前記基準材と、前記混合材とを画面に表示する表示部と、
を備えることを特徴とする材料提案装置。
【請求項１０】
プロセッサと、メモリリソースと、を備える情報処理装置を用いる材料提案方法であって、
前記情報処理装置に、
製品の基本色に応じて成形樹脂の基準材を選定する基準材選定ステップと、
前記製品のデザイン表現に応じて前記基準材に混合する混合材を選定する混合材選定ステップと、
少なくとも前記基準材と、前記混合材とを画面に表示する表示ステップと、
を実施させることを特徴とする材料提案方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、材料提案システムおよび材料提案装置に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、グローバルメジャー企業が再生材を活用したフラグシップ製品をリリースする等、再生材を利用する製品の高付加価値化に伴って、再生材需要が急増している。再生材の取引価格が上昇しつつあるものの、依然として再生材活用が環境価値として製品価格に反映できない局面も存在する。
【０００３】
アプローチとして、再生材利用ならではの色調ばらつきをカジュアルなイメージに活用する製品デザインがなされつつ、一方で再生材を利用しつつも再生材らしさを感じさせない製品デザインも生まれており、適切な再生材の利用や使いこなしがデザインの重要なポイントとなりつつある。
【０００４】
再生材を用いる場合に、大きく分類すると、粒子を配合することで天然石のような見栄えを得たり、色調の異なる素材を混合させてマーブル調の見栄えを得たり、あるいは単色になるまで混合させて単色に見えるようにするデザイン方法がある。
【０００５】
特許文献１には、形温度以上に融点を有する結晶性熱可塑性ポリマーと特定の複素粘性率を有する熱可塑性ポリマーの混合物又はこれに着色剤を配合した模様形成材０．１～４０重量％を熱可塑性ポリマーのベース材９９．９～６０重量％と混合し、所定の温度条件で成形する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開平９－３１２０７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、特許文献１に記載の技術では、マーブル調の表面外観を実現する材料構成は得られるものの、上述のような再生材の使いこなしをデザイン面でサポートすることについては開示がない。本発明の目的は、デザイン表現に応じた材料の提案を行う技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。上記の課題を解決する本発明の一態様に係る材料提案システムは、プロセッサと、メモリリソースと、を備える情報処理装置を含む材料提案システムであって、前記情報処理装置は、製品の基本色に応じて成形樹脂の基準材を選定する基準材選定部と、前記製品のデザイン表現に応じて前記基準材に混合する混合材を選定する混合材選定部と、少なくとも前記基準材と、前記混合材とを画面に表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、デザイン表現に応じた材料の提案を行う技術を提供することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の発明を実施するための形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
材料提案システムの構成例を示す図である。
材料提案装置のハードウェア構成の例を示す図である。
基準材情報のデータ構造の例を示す図である。
マスターバッチ情報のデータ構造の例を示す図である。
表面加工情報のデータ構造の例を示す図である。
材料提案処理の処理フローの例を示す図である。
基準材選択処理の処理フローの例を示す図である。
マスターバッチ選択（粒子配合）処理の処理フローの例を示す図である。
マスターバッチ選択（多色混合）処理の処理フローの例を示す図である。
マスターバッチ選択（均一）処理の処理フローの例を示す図である。
材料提案画面（多色混合）の例を示す図である。
材料提案画面（均一）の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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