TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025176202
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-03
出願番号
2025157492,2023535074
出願日
2025-09-22,2021-11-24
発明の名称
表面品質及び耐ラメラテア品質に優れたスチームドラム用極厚物鋼材及びその製造方法
出願人
ポスコ カンパニー リミテッド
代理人
弁理士法人共生国際特許事務所
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20251126BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】表面品質及び耐ラメラテア品質に優れたスチームドラム用極厚物鋼材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】重量%で、C:0.2~0.3%、Si:0.05~0.5%、Mn:1.0~2.0%、Al:0.005~0.1%、P:0.01%以下、S:0.015%以下、Nb:0.001~0.02%、V:0.001~0.03%、Ti:0.001~0.03%、Cr:0.01~0.3%、Mo:0.01~0.12%、Cu:0.01~0.4%、Ni:0.05~0.4%、Ca:0.0005~0.004%を含み、残りがFe及びその他の不可避不純物からなり、下記の関係式1によるCeqが0.5~0.6の範囲を満たし、平均粒度が20μm以下のフェライト及びパーライトの複合組織を基地組織として有し、表面から厚さ方向に10mmまでの領域である表層部における硬質組織の分率が5面積%以下であり、3/8t~5/8t(ここで、tは鋼材の厚さ(mm)を意味する)の領域である中心部の空隙率が0.1mm
3
/g以下であり、溶接後熱処理(PWHT)以後の鋼材の断面で観察される析出物のうち、直径が5~15nmの微細VC析出物が1μm
2
当たり5個以上であることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
重量%で、C:0.2~0.3%、Si:0.05~0.5%、Mn:1.0~2.0%、Al:0.005~0.1%、P:0.01%以下、S:0.015%以下、Nb:0.001~0.02%、V:0.001~0.03%、Ti:0.001~0.03%、Cr:0.01~0.3%、Mo:0.01~0.12%、Cu:0.01~0.4%、Ni:0.05~0.4%、Ca:0.0005~0.004%を含み、残りがFe及びその他の不可避不純物からなり、
下記の関係式1によるCeqが0.5~0.6の範囲を満たし、
平均粒度が20μm以下のフェライト及びパーライトの複合組織を基地組織として有し、表面から厚さ方向に10mmまでの領域である表層部における硬質組織の分率が5面積%以下であり、
3/8t~5/8t(ここで、tは鋼材の厚さ(mm)を意味する)の領域である中心部の空隙率が0.1mm
3
/g以下であり、
溶接後熱処理(PWHT)以後の鋼材の断面で観察される析出物のうち、直径が5~15nmの微細VC析出物が1μm
2
当たり5個以上であることを特徴とする極厚物鋼材。
[関係式1]
Ceq=[C]+[Mn]/6+([Cr]+[Mo]+[V])/5+([Ni]+[Cu])/15
前記関係式1において、[C]、[Mn]、[Cr]、[Mo]、[V]、[Ni]及び[Cu]は、それぞれ鋼材に含まれるC、Mn、Cr、Mo、V、Ni及びCuの含量(重量%)を意味し、これらの成分が意図的に添加されない場合は0を代入する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記鋼材の厚さは133~250mmであることを特徴とする請求項1に記載の極厚物鋼材。
【請求項3】
前記鋼材の引張強度は550~690MPaであることを特徴とする請求項1に記載の極厚物鋼材。
【請求項4】
前記鋼材の厚さ方向の断面収縮率(ZRA)は35%以上であることを特徴とする請求項1に記載の極厚物鋼材。
【請求項5】
前記鋼材の表面クラックの最大深さは0.1mm以下(0を含む)である、請求項1に記載の極厚物鋼材。
【請求項6】
重量%で、C:0.2~0.3%、Si:0.05~0.5%、Mn:1.0~2.0%、Al:0.005~0.1%、P:0.01%以下、S:0.015%以下、Nb:0.001~0.02%、V:0.001~0.03%、Ti:0.001~0.03%、Cr:0.01~0.3%、Mo:0.01~0.12%、Cu:0.01~0.4%、Ni:0.05~0.4%、Ca:0.0005~0.004%を含み、残りがFe及びその他の不可避不純物からなり、下記の関係式1によるCeqが0.5~0.6の範囲を満たし、旧オーステナイトの平均粒度が500μm以下であり、厚さが650mm以上であるスラブを準備する段階と、
前記スラブを1100~1300℃の温度範囲で1次加熱する段階と、
前記1次加熱されたスラブを3~15%の累積圧下量及び1/s~4/sの変形速度で1次鍛造加工して、厚さ450~550mmの1次中間材を提供する段階と、
前記1次中間材を1000~1200℃の温度範囲に2次加熱する段階と、
前記2次加熱された1次中間材を3~30%の累積圧下量及び1/s~4/sの変形速度で2次鍛造加工して、厚さ300~340mmの2次中間材を提供する段階と、
前記2次中間材を1000~1200℃の温度範囲に3次加熱する段階と、
前記3次加熱された2次中間材を900~1100℃の温度範囲で熱間圧延して厚さが133~233mmの熱延材を提供する段階と、
前記熱間圧延が完了した熱延材を820~900℃の温度範囲に加熱して10~40分間保持した後、常温まで空冷する焼ならし熱処理段階と、を含むことを特徴とする極厚物鋼材の製造方法。
[関係式1]
Ceq=[C]+[Mn]/6+([Cr]+[Mo]+[V])/5+([Ni]+[Cu])/15
前記関係式1において、[C]、[Mn]、[Cr]、[Mo]、[V]、[Ni]及び[Cu]は、それぞれ鋼スラブに含まれるC、Mn、Cr、Mo、V、Ni及びCuの含量(重量%)を意味し、これらの成分が意図的に添加されない場合は0を代入する。
【請求項7】
前記2次中間材の中心部の空隙率は0.1mm
3
/g以下であることを特徴とする請求項6に記載の極厚物鋼材の製造方法。
【請求項8】
前記熱延材の表面クラックの最大深さは2μm以下(0を含む)であることを特徴とする請求項6に記載の極厚物鋼材の製造方法。
【請求項9】
前記焼ならし熱処理された鋼材を溶接する段階と、
前記溶接された鋼材の残留応力を除去するために更なる熱処理(PWHT)を行う段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の極厚物鋼材の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面品質及び耐ラメラテア品質に優れたスチームドラム用極厚物鋼材及びその製造方法に係り、より詳しくは、石油化学の発電設備及びボイラ等に使用可能な表面品質及び耐ラメラテア(Lamellar Tearing)品質に優れたスチームドラム(Steam Drum)用極厚物鋼材及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
発電設備に使用されるボイラスチームドラム(Steam Drum)は、ボイラから蒸発した水蒸気を一定の圧力下で貯蔵して水蒸気(Steam)と水(Water)を分離する役割を果たす容器である。化学反応や燃焼反応で発生する熱を活用するために廃熱ボイラがよく使用され、廃熱ボイラが設置される場合には必ずスチームドラム(Steam Drum)を必要とする。スチーム(Steam)ボイラへの効率性増大の要求に応えるために、大型化、大容量の貯蔵を目的として使用される鋼材の厚物化が持続的に増大している実情である。鋼材の厚さが増大するほど総圧延の圧下量が減少するため、微細組織が大きくなり、介在物や偏析など、材料内の欠陥により材質が劣化する傾向性を示すことになる。したがって、鋼材の内外部健全性(Soundness)を向上させるために、非金属介在物や偏析などの不純物の濃度を低減し、又は表面及び材料内部のクラック、空隙などを極限に制御する傾向にある。
【0003】
特に、厚さが100mmtを超える極厚物材の場合、薄物材と比較したとき、圧延の圧下比が高くないため、連鋳又は鋳造時に発生する未凝固の収縮孔が粗圧延過程で十分に圧着されず、製品の中心部に残留空隙の形態で残るようになる。
【0004】
このような残留空隙は、構造物において厚さの軸方向の応力を受けたとき、クラックの開始点として作用し、結局、ラメラテアの形態で設備全体に破損を起こすことがある。したがって、圧延前の段階では必ず残留空隙が存在しないように中心空隙を十分に圧着する工程が必要である。
【0005】
これに関連する特許文献1は、厚板の粗圧延工程において強圧下を適用する技術であって、圧延機の設計許容値(荷重及びトルク)に近づくように設定されたパス別の強圧下率から厚さ別の板噛み込みが発生する厚さ別の限界圧下率を決定する技術、粗圧延機の目標厚さを確保するために、パス別の厚さ比の指数を調整して圧下率を分配する技術、そして厚さ別の限界圧下率に基づいて板噛み込みが発生しないように圧下率を修正する技術を活用したものであって、80mmtを基準に粗圧延の最終3パスにおける平均圧下率を約27.5%で印加できる製造方法を提供する。しかし、上記圧延方法の場合、製品厚さ全体の平均圧下率を測定したものであって、最大厚さが233mmt以上である極厚物材の場合、残留空隙が存在する中心部まで高変形を印加させるには技術的困難が伴う。
【0006】
極厚物を製造する他の方法の一つは、圧延機よりもパス当たりの有効変形量が高い鍛造機を活用する方法である。特許文献2では、加熱炉から抽出された連鋳スラブを垂直に立てて全幅の鍛造圧下量を400mm以上付与し、幅鍛造のパスを座屈限界圧下量以内の条件である2パス以内の圧下量で幅鍛造のパスを行い、幅方向のエッジ部と中心部の気孔を除去し、中心部の変形率を増加させる方法を提案し、特許文献1で問題となっていた中心部の残留空隙を効果的に圧着させることができるため、製品の耐ラメラテア品質を向上させることができる。
【0007】
しかし、幅鍛造過程における局所的な変形集中により表面欠陥が発生することがある。特に、鍛造前の鋳片状態で表層又は表層下欠陥が存在する場合、鍛造過程で欠陥が伝播し、圧延後の製品状態で表面品質がさらに低下することがある。
【0008】
一方、特許文献3では、所定の合金組成で提供される素材を1200~1350℃に加熱し、累積圧下量を25%以上とする熱間鍛造を行い、Ac3点以上1200℃以下に加熱し、累積圧下量を40%以上とする熱間圧延を行い、Ac3点以上1050℃以下に再加熱し、Ac3点以上の温度で350℃以下又はAr3点以下の低い方の温度まで急冷し、450℃~700℃の温度で焼戻しを行う工程を通じて、降伏強度が620MPa以上である100mmt以上の厚肉高強度鋼板を製造することができると開示している。
【0009】
しかし、上述した超高強度鋼板の場合、炭素当量(Ceq)及び硬化能指数(DI)が高く、鋳造中に表面クラックに脆弱であるだけでなく、焼ならし(Normalizing)熱処理により製造されるスチームドラム(Steam Drum)用鋼材の場合、当該工程条件を容易に適用することができない。また、炭素当量(Ceq)と硬化能指数(DI)が高い場合、製鋼の2次冷却過程で表層の硬質組織の生成により、鋳片表層のクラックが発生しやすく、鍛造過程でクラックが伝播することで、最終製品の表面品質を劣化させる恐れがある。
【0010】
したがって、中央部の空隙を圧着して、最終製品の内部健全性を向上させるために鍛造を行う方案が提案されているが、スチームドラム(Steam Drum)用鋼材の適切な材質及び優れた表面品質を共に確保するための実質的な方案は提示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
銅鉄合金の製造
4か月前
日本製鉄株式会社
鋳片
7日前
JX金属株式会社
鉛の回収方法
1か月前
株式会社神戸製鋼所
鋼材
7か月前
JX金属株式会社
鉛の回収方法
1か月前
株式会社神戸製鋼所
銅合金
1か月前
古河電気工業株式会社
銅線
1か月前
三菱マテリアル株式会社
切削工具
1か月前
株式会社神戸製鋼所
銅合金板
3か月前
日本製鉄株式会社
鋼線
5か月前
日本製鉄株式会社
線材
5か月前
日本製鉄株式会社
鋼材
3か月前
日本製鉄株式会社
鋼材
3か月前
日本製鉄株式会社
鋼材
4か月前
日本製鉄株式会社
鋼材
6か月前
住友金属鉱山株式会社
金属の抽出方法
1か月前
日本製鉄株式会社
鋼材
3か月前
株式会社神戸製鋼所
ボルト用鋼
1か月前
日本製鉄株式会社
鋼材
3か月前
日本製鉄株式会社
ボルト
3か月前
大同特殊鋼株式会社
鋼材及び金型
4か月前
日本製鉄株式会社
鋼部品
1か月前
株式会社神戸製鋼所
浸炭窒化鋼材
1か月前
大同メタル工業株式会社
摺動材料
4か月前
日本製鉄株式会社
ボルト
2か月前
日本製鉄株式会社
鋼部品
1か月前
住友金属鉱山株式会社
銅の製造方法
4か月前
日本製鉄株式会社
焼結鉱の製造方法
2か月前
日本製鉄株式会社
鉄道車輪
6か月前
日本製鉄株式会社
焼結鉱の製造方法
28日前
日本製鉄株式会社
鉄道車輪
6か月前
大同特殊鋼株式会社
放熱材料
1か月前
日本製鉄株式会社
鍛鋼ロール
1か月前
日本製鉄株式会社
鍛鋼ロール
1か月前
JFEスチール株式会社
亜鉛回収方法
5か月前
日本製鉄株式会社
軸受用鋼管
5か月前
続きを見る
他の特許を見る