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公開番号2025176199
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-03
出願番号2025156654,2021159284
出願日2025-09-22,2021-09-29
発明の名称画像形成方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類G03G 9/093 20060101AFI20251126BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】
融点が200℃以下のフィルムを有するフィルムラベルへの画像形成方法であって、得られる印刷物のカールが抑制され、更に、ドット再現性に優れた画像形成方法を提供することに関する。
【解決手段】
静電荷像現像用トナーを用いて、剥離紙、粘着剤層、及びフィルムがこの順で積層されたフィルムラベルのフィルム面に画像を形成する方法であり、前記静電荷像現像用トナーは、コア及び前記コアの表面に存在するシェルを有するコアシェル構造を有するトナー粒子を含有し、前記静電荷像現像用トナーの結着樹脂100質量部中のシェルの樹脂の含有量が、5質量部以上30質量部以下であり、前記静電荷像現像用トナーは、結着樹脂100質量部中に、結晶性樹脂を10質量部以上含有し、前記剥離紙の坪量が65g/m2以上であり、前記フィルムの融点が200℃以下である、画像形成方法。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
静電荷像現像用トナーを用いて、剥離紙、粘着剤層、及びフィルムがこの順で積層されたフィルムラベルのフィルム面に画像を形成する方法であり、
前記静電荷像現像用トナーは、コア及び前記コアの表面に存在するシェルを有するコアシェル構造を有するトナー粒子を含有し、
前記静電荷像現像用トナーの結着樹脂100質量部中のシェルの樹脂の含有量が、5質量部以上30質量部以下であり、
前記静電荷像現像用トナーは、結着樹脂100質量部中に、結晶性樹脂を10質量部以上含有し、
前記剥離紙の坪量が65g/m

以上であり、
前記フィルムの融点が200℃以下である、
画像形成方法。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記フィルムラベルのフィルムが、ポリプロピレンフィルム又はポリエチレンフィルムである、請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項3】
前記剥離紙の厚みが60μm以上である、請求項1又は2に記載の画像形成方法。
【請求項4】
前記コアが結晶性樹脂を含有する、請求項1~3のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項5】
前記コアが、結着樹脂として、非晶性ポリエステル系樹脂Aを含有する、請求項1~4のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項6】
前記非晶性ポリエステル系樹脂Aが、アルコール成分及びカルボン酸成分の重縮合物であるポリエステル樹脂セグメントと、スチレン系化合物を含む原料モノマーの付加重合物である付加重合樹脂セグメントとを含む、請求項5に記載の画像形成方法。
【請求項7】
前記シェルが、非晶性ポリエステル系樹脂Bを含有する、請求項1~6のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかの画像形成方法により得られた、印刷物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成方法に関する。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
印刷メディアの多様化により、紙以外の印刷メディアへの電子写真印刷が求められ始めている。主要なメディアの一つにポリプロピレンフィルム(以下「PPフィルム」ともいう)やポリエチレンフィルム(以下「PEフィルム」ともいう)があり、ペットボトルラベルや種々のパッケージなどに用いられている。
一方で、紙とポリプロピレンやポリエチレンでは、その材料の極性や表面の状態など印刷メディアとしての特性が大きく異なる。
特許文献1には、ポリエステル系樹脂とポリプロピレン系ワックスとを含有し、下記式(1)で表される吸熱量比ΔH
CW/W
が、0.10以上0.80以下である、静電荷像現像トナー用結着樹脂組成物が記載されている。
吸熱量比ΔH
CW/W
=ΔH
CW
/ΔH

(1)
ΔH
CW
:前記結着樹脂組成物として測定した場合における、ポリプロピレン系ワックス1g当たりの溶融吸熱ピークの吸熱量
ΔH

:ポリプロピレン系ワックスを単独で測定した場合における、ポリプロピレン系ワックス1g当たりの溶融吸熱ピークの吸熱量
当該結着樹脂組成物によれば、PP(ポリプロピレン)フィルムへの定着性に優れるトナーが得られると記載されている。
特許文献2には、非晶性ポリエステル系樹脂A、及び結晶性ポリエステル系樹脂Cを含有する、静電荷像現像用トナーであって、前記非晶性ポリエステル系樹脂Aが、ポリエステル樹脂由来の構成部位、及び、反応性官能基を有する変性ポリオレフィン系重合体A由来の構成部位を有し、前記ポリエステル樹脂由来の構成部位と前記変性ポリオレフィン系重合体A由来の構成部位とが共有結合を介して連結し、前記変性ポリオレフィン系重合体A由来の構成部位の量が、トナー中の樹脂成分の合計量に対して、5質量%以上30質量%以下である、静電荷像現像用トナーが記載されている。当該トナーによれば、ポリプロピレンフィルムへの定着性に優れ、印刷後の画像の耐擦過性に優れると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-218448号公報
特開2020-86459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既存の複写システムではトナーの定着温度がフィルムの耐熱温度に比して高く、剥離紙が粘着されたフィルムラベルのトナー定着時にフィルム自体がシュリンクしやすい。そのため、例えば、従来開発されたトナーでは、PPフィルムやPEフィルムには定着できないという課題を有していた。更に、フィルムラベルがカールするという問題があった。
また、特許文献1や特許文献2に開示されるトナーであっても、フィルムラベルがカールしたり、また、ドット再現性が悪いという課題があった。そのため、ペットボトルのラベル等の使用態様を考慮し、PPフィルムやPEフィルムを有するフィルムラベルへの印刷後、印刷物のカールが抑制され、更に、ドット再現性に優れた印刷方法が求められる。
本発明は、融点が200℃以下のフィルムを有するフィルムラベルへの画像形成方法であって、得られる印刷物のカールが抑制され、更に、ドット再現性に優れた画像形成方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、コアシェル構造を有するトナー粒子を有する静電荷像現像用トナーであって、特定のシェルの含有量を有し、結晶性樹脂を特定量以上含有するトナーを用いて、特定の坪量を有する剥離紙が粘着されたフィルムラベルであって、フィルムの融点が200℃以下であるフィルムに画像を形成することにより、上記課題が解決されることを見出した。
【0006】
すなわち、本発明は、次の[1]に関する。
[1] 静電荷像現像用トナーを用いて、剥離紙、粘着剤層、及びフィルムがこの順で積層されたフィルムラベルのフィルム面に画像を形成する方法であり、
前記静電荷像現像用トナーは、コア及び前記コアの表面に存在するシェルを有するコアシェル構造を有するトナー粒子を含有し、
前記静電荷像現像用トナーの結着樹脂100質量部中のシェルの樹脂の含有量が、5質量部以上30質量部以下であり、
前記静電荷像現像用トナーは、結着樹脂100質量部中に、結晶性樹脂を10質量部以上含有し、
前記剥離紙の坪量が65g/m

以上であり、
前記フィルムの融点が200℃以下である、
画像形成方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、融点が200℃以下のフィルムを有するフィルムラベルへの画像形成方法であって、得られる印刷物のカールが抑制され、更に、ドット再現性に優れた画像形成方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[画像形成方法]
本発明の画像形成方法は、静電荷像現像用トナーを用いて、剥離紙、粘着剤層、及びフィルムがこの順で積層されたフィルムラベルのフィルム面に画像を形成する方法であり、前記静電荷像現像用トナーは、コア及び前記コアの表面に存在するシェルを有するコアシェル構造を有するトナー粒子を含有し、前記静電荷像現像用トナーの結着樹脂100質量部中のシェルの樹脂の含有量が、5質量部以上30質量部以下であり、前記静電荷像現像用トナーは、結着樹脂100質量部中に、結晶性樹脂を10質量部以上含有し、前記剥離紙の坪量が65g/m

以上であり、前記フィルムの融点が200℃以下である。
本発明の画像形成方法によれば、得られる印刷物のカールが抑制されると共に、得られる印刷画像のドット再現性に優れる。なお、「ドット再現性に優れる画像形成方法」とは、該画像形成方法により得られる画像のドット再現性に優れることを意味する。
【0009】
上記の効果が得られる詳細な理由は不明であるが、一部は以下のように考えられる。
融点が200℃以下のフィルムで形成されるフィルムラベルにトナーを熱定着させる工程で、フィルムが収縮し、印刷物がカールするという問題が発生する傾向にある。これに対し、坪量が65g/m

以上である剥離紙を組み合わせることによって、定着時の熱によるフィルムの収縮が抑制されるため、ラベル印刷物のカールを抑制できると考えられる。しかし同時に画質が悪化しやすいという課題が新たに生じた。
最表面がフィルムで構成されるフィルムラベルの場合、ラベルの最表面が帯電しやすく、帯電性の高いトナーではラベル表面で静電反発しやすく、画質が悪化しやすい。特に、坪量が65g/m

以上である剥離紙で構成されるラベルを用いると、このラベルがフィルムと転写ベルト間に介在することで、転写ベルト側への静電引力が弱くなるため、よりラベル表面で静電反発しやすく、ラベル上に転写されたトナーを十分に固定化できず、更にトナーが移動しやすくなり、ドット再現性が悪化するものと考えられた。
これに対し本発明では、静電荷像現像用トナーの結着樹脂100質量部中のシェルの樹脂の含有量が、5質量部以上30質量部以下であり、かつトナー中の結着樹脂100質量部に対し結晶性樹脂を10質量部以上含むトナーであれば、坪量が65g/m

以上である剥離紙を有するラベルに対しても、ドット再現性に優れたラベル印刷物が得られることを見出した。
これは、トナーの結着樹脂100質量部中に結晶性樹脂を10質量部以上含み、かつ、トナーの結着樹脂100質量部中のシェルの樹脂の含有量が5質量部以上30質量部以下となるように、シェルによってコアを被覆したトナー粒子とすることで、トナーの帯電均一性を向上させつつ、帯電性を適度に低下させることができ、坪量が65g/m

以上である剥離紙で構成されるフィルムラベルのように、トナーを固定化する静電引力が弱い状況においても、フィルムとトナーとの間に生じる静電反発を小さく抑えることができるため、トナーの移動が抑制されたためであると推察される。
なお、本発明の効果に関する上記のメカニズムは推定であり、これに限定されるものではない。
【0010】
本明細書における各種用語の定義等を以下に示す。
樹脂が結晶性であるか非晶性であるかについては、結晶性指数により判定される。結晶性指数は、後述する実施例に記載の測定方法における、樹脂の軟化点と吸熱の最大ピーク温度との比(軟化点(℃)/吸熱の最大ピーク温度(℃))で定義される。結晶性樹脂とは、結晶性指数が0.6以上1.4以下のものである。非晶性樹脂とは、吸熱ピークが観測されないか、観測される場合は、結晶性指数が0.6未満又は1.4超のものである。結晶性指数は、原料モノマーの種類及びその比率、並びに反応温度、反応時間、冷却速度等の製造条件により適宜調整することができる。
明細書中、ポリエステル樹脂のカルボン酸成分には、その化合物のみならず、反応中に分解して酸を生成する無水物、及び各カルボン酸のアルキルエステル(アルキル基の炭素数1以上3以下)も含まれる。
「体積中位粒径(D
50
)」とは、体積分率で計算した累積体積頻度が粒径の小さい方から計算して50%になる粒径である。
粒径分布の変動係数(以下、単に「CV値」ともいう)は、下記式で表される値である。下記式における体積平均粒径とは、測定された全ての粒子について、それぞれの粒径とその粒子の体積を掛けた値の合計値を、測定された粒子の総体積で除して得られる粒径である。
CV値(%)=[粒径分布の標準偏差(μm)/体積平均粒径(μm)]×100
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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