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公開番号
2025176129
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-03
出願番号
2025150331,2022512087
出願日
2025-09-10,2021-03-25
発明の名称
ポリオレフィン系樹脂フィルム、及びそれを用いた積層体
出願人
東洋紡株式会社
代理人
主分類
B29C
55/06 20060101AFI20251126BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】透明性、ヒートシール性、直進カット性、引裂き性、製袋加工性、耐破袋性に優れ、開封時のヒゲ発生の少ないポリオレフィン系樹脂フィルムの製造方法の提供。
【解決手段】長手方向、幅方向の内熱収縮率が大きいX軸方向の熱収縮率が1%以上8%以下、配向係数ΔNxが0.0150以上0.0220以下、ポリプロピレン系樹脂の合計100重量部中、メタロセン系触媒含有プロピレン-αオレフィンランダム共重合体を20重量部以上95重量部以下、チーグラー・ナッタ系触媒含有プロピレン-αオレフィンランダム共重合体を0重量部以上75重量部以下、エチレン-ブテン共重合エラストマー及びエチレン-プロピレン共重合エラストマーの内少なくとも1種以上を5重量部以上15重量部以下含有する樹脂を溶融、キャスティング、3.0~5.0倍に延伸、更に80~140℃でアニール処理する工程を含む、ポリオレフィン系樹脂フィルムの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリオレフィン系樹脂フィルムの製造方法であって、ポリオレフィン系樹脂フィルム長手方向及び幅方向のうち熱収縮率が大きい方向の熱収縮率が1%以上8%以下であり、X軸方向を長手方向及び幅方向のうち熱収縮率が大きい方向としたときに、ポリオレフィン系樹脂フィルムの屈折率から計算されるx軸方向への配向係数がΔNxが0.0150以上0.0220以下であり、メタロセン系のオレフィン重合触媒を含むプロピレン-αオレフィンランダム共重合体、チーグラー・ナッタ系のオレフィン重合触媒を含むプロピレン-αオレフィンランダム共重合体、エチレン-ブテン共重合エラストマー及びエチレン-プロピレン共重合エラストマーからなる群から選ばれる少なくとも1種以上のエラストマーからなり、ポリプロピレン系樹脂の合計100重量部中において、メタロセン系のオレフィン重合触媒を含むプロピレン-αオレフィンランダム共重合体を20重量部以上95重量部以下含有し、チーグラー・ナッタ系のオレフィン重合触媒を含むプロピレン-αオレフィンランダム共重合体を0重量部以上75重量部以下含有し、エチレン-ブテン共重合エラストマー及びエチレン-プロピレン共重合エラストマーからなる群から選ばれる少なくとも1種以上のエラストマーを5重量部以上15重量部以下含有する原料樹脂組成物を溶融する工程、キャスティングして無配向シートを得る工程、無配向シートを3.0~5.0倍に延伸する工程、延伸したシートを80~140℃でアニール処理する工程を含む、ポリオレフィン系樹脂フィルムの製造方法。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
ポリオレフィン系樹脂フィルムの製造方法であって、ポリオレフィン系樹脂フィルム長手方向及び幅方向のうち熱収縮率が大きい方向の熱収縮率が1%以上8%以下であり、X軸方向を長手方向及び幅方向のうち熱収縮率が大きい方向としたときに、ポリオレフィン系樹脂フィルムの屈折率から計算されるx軸方向への配向係数がΔNxが0.0150以上0.0220以下であり、メタロセン系のオレフィン重合触媒を含むプロピレン-αオレフィンランダム共重合体、チーグラー・ナッタ系のオレフィン重合触媒を含むプロピレン-αオレフィンランダム共重合体、エチレン-ブテン共重合エラストマー及びエチレン-ブテン共重合エラストマーとプロピレン-ブテン共重合エラストマーからなるエラストマーを併用したエラストマーからなり、ポリプロピレン系樹脂の合計100重量部中において、メタロセン系のオレフィン重合触媒を含むプロピレン-αオレフィンランダム共重合体を20重量部以上95重量部以下含有し、チーグラー・ナッタ系のオレフィン重合触媒を含むプロピレン-αオレフィンランダム共重合体を0重量部以上75重量部以下含有し、エチレン-ブテン共重合エラストマーとプロピレン-ブテン共重合エラストマーを併用したエラストマーを5重量部以上15重量部以下含有する原料樹脂組成物を溶融する工程、キャスティングして無配向シートを得る工程、無配向シートを3.0~5.0倍に延伸する工程、延伸したシートを80~140℃でアニール処理する工程を含む、ポリオレフィン系樹脂フィルムの製造方法。
【請求項3】
前記ポリオレフィン系樹脂フィルムのヘイズが3%以上35%以下である請求項1又は2に記載のポリオレフィン系樹脂フィルムの製造方法。
【請求項4】
前記ポリオレフィン系樹脂フィルムの長手方向及び幅方向のうち熱収縮率が大きい方向の引裂強度が0.7N以下である請求項1又は2に記載のポリオレフィン系樹脂フィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリオレフィン系樹脂フィルムに関する。また、ポリアミド樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィルム、及びポリプロピレン樹脂フィルムからなる群から選択される少なくとも1種の基材フィルムとの積層体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
包装袋は、主にポリアミド樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィルム、あるいはポリプロピレン樹脂フィルムなどの基材フィルムとポリオレフィン系樹脂フィルムとの積層体の周辺部を、ポリオレフィン系樹脂フィルム面同士が接触する状態でポリオレフィン系樹脂フィルムの融点近くの温度で加熱圧着(以下、ヒートシール)することにより製造される。食品包装袋においては、食品を充填した後の包装袋に、100℃程度の加圧水蒸気により殺菌を行う、食品を長期間保存するのに適した、いわゆるセミレトルトパウチというものが普及している。
近年、女性の社会進出、核家族化、あるいは高齢化の進行などの社会背景から、レトルトパウチと同様にセミレトルトパウチへの需要が大きくなっており、同時に特性の向上がさらに求められている。
例えば、こういったセミレトルトパウチは、箱詰めされ、輸送して店頭販売される形態が近年多いため、その過程で落下しても破袋しにくいこと、特に冷蔵下で落下しても破袋しにくいことが求められている。
【0003】
また、包装袋、特にセミレトルトパウチから食品内容物を取り出す際は、包装袋の周辺のヒートシール部分に入れられた切込み部分、いわゆるノッチ部分から手で包装袋を引裂くことが多いが、従来の積層体を使用した場合、包装袋の一辺、通常は水平方向に対して平行に引裂くことができず、斜めに開封されてしまったり、包装袋の表面と裏面の積層体で裂けの進行方向が上下で逆になる現象、いわゆる泣別れが発生してしまい、食品内容物が取り出しにくくなり、食品内容物で手や服が汚れたり、内容物が加熱されていた場合は火傷などをしたりする恐れがあった。
【0004】
包装袋を包装袋の一辺に対して平行に引裂くことが困難である理由は、積層体に用いる基材フィルムに歪みがあること、すなわち基材フィルムの分子配向軸方向が包装体の一辺に対して平行でないからである。
【0005】
基材フィルムの分子配向軸方向を包装袋の引裂き方向と同じにすることができればこのような問題は発生しない。製造された広幅の延伸フィルムの幅方向中央部の分子配向軸方向はフィルムの走行方向と一致しており包装袋の一辺に対して平行に引裂くことが可能である。ところが、基材フィルムの幅方向端部では分子配向軸方向がフィルムの走行方向から傾いてしまい、フィルムの走行方向を包装袋の縦方向又は横方向と一致するように加工しても、包装袋の引裂き方向は基材フィルムの分子配向軸方向に傾いてしまう。フィルムの幅方向端部を使用した基材フィルムを完全に避けて調達することは現実的ではない上に、基材フィルムの生産速度高速化や広幅化に伴い、歪みの程度は従来よりもさらに大きくなる傾向にある。
【0006】
そこで、基材フィルムと積層される、ポリオレフィン系樹脂フィルムの工夫により、こういった問題を解決することが、試みられている。
【0007】
特許文献1に、ヒートシール層にプロピレン-エチレンブロック共重合体とエチレン-プロピレン共重合体を含むポリオレフィン系樹脂シートを3.0倍で一軸延伸することにより得られたフィルムが知られている。しかしヘイズ、ヒートシール強度、引裂強度、耐破袋性、及び泣別れに問題があった。
【0008】
また、特許文献2に、プロピレン-エチレンブロック共重合体とエチレン-プロピレン共重合体、プロピレン-ブテン共重合体を含むポリオレフィン系樹脂シートを一軸延伸することにより得られるフィルムが知られている。しかし、内容物の視認性に問題点があった。
【0009】
また、特許文献3に、プロピレン-エチレンランダム共重合体とエチレン-ブテン共重合体を含むポリオレフィン系樹脂シートを5倍程度で一軸延伸したフィルムが知られている。しかし、製袋性、耐破袋性に問題があった。
【0010】
また、特許文献4及び特許文献5により、プロピレン-エチレンブロック共重合体、あるいはプロピレン-エチレンランダム共重合体、あるいはプロピレン-エチレン-ブテンランダム共重合体と、エチレン-ブテンエラストマーを含むポリオレフィン系樹脂シートを4~6倍に一軸延伸したフィルムが知られている。しかし、熱に対する寸法安定性が悪く、レトルト処理の際にかかる熱により包装体が変形し外観を損ねるという問題と、低温で破袋しやすいという問題があった。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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