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公開番号
2025175984
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-03
出願番号
2025083791
出願日
2025-05-20
発明の名称
金属材料と異種金属材料との結合構造
出願人
株式会社ハイドロネクスト
代理人
弁理士法人MTI特許事務所
主分類
B01D
53/22 20060101AFI20251126BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】良好な水素分離機能を提供できる、第5族元素を含有する金属材料と、当該金属材料とは異なる異種金属材料と、が接合された接合部を有する構造を提供する。
【解決手段】第5族元素を含有する金属材料と、この金属材料とは異なる異種金属材料と、が接合された接合部を有する構造であって、金属材料は水素を含む混合ガスから水素を分離するために用いられ、接合部は、金属材料と異種金属材料とを直接接触させて形成されており、接合部における金属材料と異種金属材料との接触している幅が0.5mm以上、3mm以下である構造とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
第5族元素を含有する金属材料と、当該金属材料とは異なる異種金属材料と、が接合された接合部を有する構造であって、
前記金属材料は水素を含む混合ガスから水素を分離するために用いられ、
前記接合部は、前記金属材料と前記異種金属材料とを直接接触させて形成されており、
前記接合部における前記金属材料と前記異種金属材料との接触している幅が0.5mm以上、3mm以下である、ことを特徴とする構造。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記金属材料が金属膜の形態を有する、請求項1に記載の構造。
【請求項3】
前記金属膜の厚さが、0.05mm以上、5mm以下である、請求項2の記載の構造。
【請求項4】
前記第5族金属が、バナジウム、ニオブ、又はタンタルからなる群から選択される少なくとも一つである、請求項1に記載の構造。
【請求項5】
前記第5族元素を含有する金属材料が純バナジウム又はバナジウム合金である、請求項1に記載の構造。
【請求項6】
前記異種金属材料が、鋼、ステンレス、ニッケル-クロム-鉄合金からなる群から選択される少なくとも一つである、請求項1に記載の構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、第5族元素を含有する金属材料と、この金属材料とは異なる異種金属材料と、が接合された接合部を有する構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
混合ガス流から水素(H
2
)を分離するための分離技術がある。この分離技術では膜系分離技術を用い、この膜(水素選択膜)としてバナジウム系膜(すなわち、バナジウム又はバナジウム合金系膜)を用いる。そして、バナジウム系膜を異なる金属、好ましくはステンレス鋼にレーザー溶接するろう付け技術が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-525270号公報(段落[0005]、[0007]、[0013]、[0021]、[0087]~[0090]、図5(b))
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
混合ガス流から水素(H
2
)を分離するために、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)などの第5族に属する金属又はこれら金属の合金により形成された水素透過膜を用いる場合、この水素透過膜を水素分離装置側の筐体に取り付ける必要がある。この点について、本発明者らが検討したところ、特許文献1のレーザー溶接を用いたろう付け技術を用いると、溶接による接合部において、ろう材等の不純物がバナジウム等の水素透過膜に溶け込むことが判明した。そして、その結果、水素透過膜を用いて混合ガス流から水素(H
2
)を分離する際に、この不純物が溶け込んだ接合部において水素脆化が発生し、分離時間が長くなると接合部が破壊されることが判明した。
【0005】
本発明は、以上の問題点に鑑みて創作されたものであり、良好な水素分離機能を提供できる、第5族元素を含有する金属材料と、当該金属材料とは異なる異種金属材料と、が接合された接合部を有する構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ところで、特許文献1の比較実験例1では、直接レーザー溶接(ろう材を用いない溶接)がされているところ、接合部に存在する大きな結晶粒子が原因となって、割れや破砕の可能性があるとされている。そして、直接レーザー溶接技術は、バナジウム系膜をステンレス鋼又は他の金属結合部に接合し、シールするのに好適でない、とされている。
【0007】
もっとも、本発明者らの検討によれば、特許文献1において直接レーザー溶接技術が好適でないとされているのは、接合部の接合面積が不十分だからであり(特許文献1では、バナジウム系膜の厚さが0.2~0.5mmがより好ましいとされている点を考慮して比較実験例1の断面写真(図5(b))をみると、接合部の幅は200μm以下と考察される。)、結晶粒子の大きさが原因ではないことを見出した。むしろ、本発明者らが検討したところ、接合面積を確保することで、上記不純物の溶け込みによる水素脆化の問題を解消しつつ、水素透過膜の割れや破砕の問題も解消できることを見出した。
【0008】
本発明は、第5族元素を含有する金属材料と、当該金属材料とは異なる異種金属材料と、が接合された接合部を有する構造であって、前記金属材料は水素を含む混合ガスから水素を分離するために用いられ、前記接合部は、前記金属材料と前記異種金属材料とを直接接触させて形成されており、前記接合部における前記金属材料と前記異種金属材料との接触している幅が0.5mm以上、3mm以下である、ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明においては、前記金属材料が金属膜の形態を有することが好ましい。
【0010】
また、本発明においては、前記金属膜の厚さが、0.05mm以上、5mm以下であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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