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公開番号
2025175151
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-28
出願番号
2025158227,2021181827
出願日
2025-09-24,2021-11-08
発明の名称
植物の土壌伝染性病害防除剤及び植物の土壌伝染性病害防除方法
出願人
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01N
63/27 20200101AFI20251120BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】微生物を有効成分とする、カロネクトリア属菌により引き起こされる土壌伝染性病害に対する新規な防除剤を提供すること。
【解決手段】
配列番号1に示す塩基配列に対して97%以上の配列相同性を有する塩基配列からなる16S rRNA遺伝子を有するシュードモナス属細菌を有効成分として含有する、植物の土壌伝染性病害防除剤であって、
土壌伝染性病害の病原微生物が、カロネクトリア属(Calonectria)菌を含む、土壌伝染性病害防除剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
配列番号1に示す塩基配列に対して97%以上の配列相同性を有する塩基配列からなる16S rRNA遺伝子を有するシュードモナス属細菌を有効成分として含有する、植物の土壌伝染性病害防除剤であって、
土壌伝染性病害の病原微生物が、カロネクトリア属(Calonectria)菌を含む、土壌伝染性病害防除剤。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
配列番号1に示す塩基配列に対して98%以上の配列相同性を有する塩基配列からなる16S rRNA遺伝子を有するシュードモナス属細菌を有効成分として含有する、請求項1に記載の土壌伝染性病害防除剤。
【請求項3】
土壌伝染性病害の病原微生物が、カロネクトリア・イリシコーラ(Calonectria ilicicola)を含む、請求項1又は2に記載の土壌伝染性病害防除剤。
【請求項4】
植物がマメ科植物である、請求項1~3のいずれか一項に記載の土壌伝染性病害防除剤。
【請求項5】
配列番号1に示す塩基配列に対して97%以上の配列相同性を有する塩基配列からなる16S rRNA遺伝子を有するシュードモナス属細菌を土又は植物に付与する工程を含む、植物の土壌伝染性病害防除方法であって、
土壌伝染性病害の病原微生物が、カロネクトリア属(Calonectria)菌を含む、土壌伝染性病害防除方法。
【請求項6】
配列番号1に示す塩基配列に対して98%以上の配列相同性を有する塩基配列からなる16S rRNA遺伝子を有するシュードモナス属細菌を土又は植物に付与する工程を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
土壌伝染性病害の病原微生物が、カロネクトリア・イリシコーラ(Calonectria ilicicola)を含む、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
植物がマメ科植物である、請求項5~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記シュードモナス属細菌を土又は植物に付与する工程が、前記細菌を含む液体を種子に添加することを含む、請求項5~8のいずれか一項に記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の土壌伝染性病害防除剤及び植物の土壌伝染性病害防除方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
カロネクトリア属菌であるカロネクトリア・イリシコーラ(Calonectria ilicicola)により引き起こされるダイズ黒根腐病は、日本におけるダイズ低収要因の1つとなっている最重要病害である。そのため黒根腐病対策が強く求められているものの、黒根腐病に有効な抵抗性品種、農薬及び防除法は未だ確立されていない。
【0003】
また、環境への負荷が高かったり、残留農薬や農薬曝露によって植物や人体に悪影響を及ぼしたりする可能性がある化学農薬の懸念を解消する点から、近年では、植物を病害から保護する効果を有する微生物が生物農薬として利用されている。例えば、特許文献1では、トリコデルマ属に属する微生物を有効成分として含有する黒根腐病の防除用組成物等が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-151898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、微生物を有効成分とする、カロネクトリア属菌により引き起こされる土壌伝染性病害に対する新規な防除剤を提供することを目的とする。本発明は、また、微生物を用いた、カロネクトリア属菌により引き起こされる土壌伝染性病害の新規な防除方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、配列番号1に示す塩基配列からなる16S rRNA遺伝子を有するシュードモナス属細菌Cab57株が、カロネクトリア属菌により引き起こされる植物の土壌伝染性病害に対して優れた防除効果を有することを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、例えば、以下の態様を含む。
【0008】
[1] 配列番号1に示す塩基配列に対して97%以上の配列相同性を有する塩基配列からなる16S rRNA遺伝子を有するシュードモナス属(Pseudomonas)細菌を有効成分として含有する、植物の土壌伝染性病害防除剤であって、
土壌伝染性病害の病原微生物が、カロネクトリア属(Calonectria)菌を含む、土壌伝染性病害防除剤。
[2] 配列番号1に示す塩基配列に対して98%以上の配列相同性を有する塩基配列からなる16S rRNA遺伝子を有するシュードモナス属細菌を有効成分として含有する、[1]に記載の土壌伝染性病害防除剤。
[3]
土壌伝染性病害の病原微生物が、カロネクトリア・イリシコーラ(Calonectria ilicicola)を含む、[1]又は[2]に記載の土壌伝染性病害防除剤。
[4]
植物がマメ科植物である、[1]~[3]のいずれかに記載の土壌伝染性病害防除剤。
[5]
配列番号1に示す塩基配列に対して97%以上の配列相同性を有する塩基配列からなる16S rRNA遺伝子を有するシュードモナス属細菌を土又は植物に付与する工程を含む、植物の土壌伝染性病害防除方法であって、
土壌伝染性病害の病原微生物が、カロネクトリア属(Calonectria)菌を含む、土壌伝染性病害防除方法。
[6]
配列番号1に示す塩基配列に対して98%以上の配列相同性を有する塩基配列からなる16S rRNA遺伝子を有するシュードモナス属細菌を土又は植物に付与する工程を含む、[5]に記載の方法。
[7]
土壌伝染性病害の病原微生物が、カロネクトリア・イリシコーラ(Calonectria ilicicola)を含む、[5]又は[6]に記載の方法。
[8]
植物がマメ科植物である、[5]~[7]のいずれかに記載の方法。
[9]
上記シュードモナス属細菌を土又は植物に付与する工程が、上記細菌を含む液体を種子に添加することを含む、[5]~[8]のいずれかに記載の方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、微生物を有効成分とする、カロネクトリア属菌により引き起こされる土壌伝染性病害に対する新規な防除剤を提供することができる。本発明は、また、微生物を用いた、カロネクトリア属菌により引き起こされる土壌伝染性病害の新規な防除方法を提供することができる。本発明は細菌を有効成分とするため、非天然の化学農薬のような薬害等の心配がなく、収穫直前まで使用又は実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
試験例1において、2週間栽培した後のダイズ植物個体を比較観察した写真である。
試験例1において、病原菌の増殖度(Ci-rDNA/Gm-Act1)を比較したグラフである(Tukey’s HSD test,P<0.05)。
試験例2において、4週間栽培した後のダイズ植物個体の地上部乾重(g/個体)を比較したグラフである(Tukey’s HSD test,P<0.05)。
試験例3において、7日間培養した後の濾紙上の黒根腐病菌の菌糸コロニーを比較観察した写真である。
試験例3において、7日間培養した後の濾紙上の黒根腐病菌の相対増殖度を比較したグラフである。
試験例3において、7日間培養した後のプレート上の黒根腐病菌の菌糸コロニーを比較観察した写真である。上のプレートは各種シュードモナス属細菌を培養したプレート又はMockであり、下のプレートは黒根腐病菌を接種したプレートである。
試験例3において、7日間培養した後のプレート上の黒根腐病菌の相対増殖度を比較したグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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