特許ウォッチ

公開番号2025173541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024079099
出願日2024-05-15
発明の名称電子ペン用のグリップ及び電子ペン
出願人株式会社ワコム
代理人個人,個人
主分類G06F 3/03 20060101AFI20251120BHJP(計算;計数)
要約【課題】電子ペンへの装着が簡単で、かつ、電子ペンに確実に装着されて係止させることができる電子ペン用のグリップを提供する。
【解決手段】電子ペンの筒状の筐体の側周面を覆うように被せられる電子ペン用グリップである。グリップは、筒状体に構成され、筒状体の中空部の横断面の形状は、電子ペンの筐体の横断面の外形形状に対応するものとされている。グリップを構成する筒状体は、電子ペンの筐体の側周面に接する内壁部を有する内側筒部と、内側筒部を覆う外側筒部との2重構造の構成とされ、内側筒部は、軸心方向のスリットを有すると共に、弾性を有する樹脂で構成されている。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項１】
電子ペンの筒状の筐体の側周面を覆うように被せられる電子ペン用グリップであって、
筒状体に構成され、前記筒状体の中空部の横断面の形状は、前記電子ペンの筐体の横断面の外形形状に対応するものとされており、
前記筒状体は、前記電子ペンの筐体の側周面に接する内壁部を有する内側筒部と、前記内側筒部を覆う外側筒部との２重構造の構成とされ、
前記内側筒部は、軸心方向のスリットを有すると共に、弾性を有する材料で構成されている
ことを特徴とする電子ペン用のグリップ。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記外側筒部は弾性体で構成され、前記内側筒部は、弾性を有する樹脂で構成されている
ことを特徴とする請求項１に記載の電子ペン用のグリップ。
【請求項３】
前記外側筒部は木製材料によって構成されている
ことを特徴とする請求項１に記載の電子ペン用のグリップ。
【請求項４】
前記電子ペンは、前記筒状の筐体の側周面にサイドスイッチの操作部を備えており、
前記外側筒部及び前記内側筒部は、前記サイドスイッチの操作部を外部に露出させる開口部を有する
ことを特徴とする請求項１に記載の電子ペン用のグリップ。
【請求項５】
前記内側筒部は、軸心方向に交差する方向であって、前記内側筒部の内側に突出する凸部を備え、
前記凸部は、前記電子ペンの前記筐体に被せられて装着されるときに前記開口部が前記サイドスイッチの操作部上にくるようにする位置合わせ用の役割をするように構成されている
ことを特徴とする請求項４に記載の電子ペン用のグリップ。
【請求項６】
前記内側筒部の前記スリットは、前記内側筒部の前記開口部と連通している
ことを特徴とする請求項４に記載の電子ペン用のグリップ。
【請求項７】
前記内側筒部の前記スリットは、前記内側筒部の軸心方向の長さの全体に亘って形成されている
ことを特徴とする請求項１に記載の電子ペン用のグリップ。
【請求項８】
前記内側筒部は、前記内側筒部の後端側の端部において、軸心方向に交差する方向であって、内側に突出する凸部を備え、
前記凸部は、前記電子ペンの前記筐体に被せられて装着されるときに、前記電子ペンの筐体に対する軸心方向の位置決め用の役割をするように構成されている
ことを特徴とする請求項１に記載の電子ペン用のグリップ。
【請求項９】
前記外側筒部の軸心方向の長さは、前記内側筒部の軸心方向の長さよりも長く、外側筒部は、前記内側筒部の全体を覆うように構成されている
ことを特徴とする請求項１に記載の電子ペン用のグリップ。
【請求項１０】
ペン先側を含む第１の筐体部と、前記ペン先側とは反対側の後端側を構成する第２の筐体とが、軸心方向において着脱可能に結合されるペン筐体を有すると共に、前記ペン筐体の前記第１の筐体部に対して着脱可能の状態で装着されるグリップを有する電子ペンであって、
前記グリップは、
筒状体に構成され、前記筒状体の中空部の横断面の形状は、前記ペン筐体の前記第１の筐体部の横断面の外形形状に対応するものとされており、
前記筒状体は、前記ペン筐体の前記第１の筐体部の側周面に接する内壁部を有する内側筒部と、前記内側筒部を覆う外側筒部との２重構造の構成とされると共に、前記内側筒部は、軸心方向のスリットを有すると共に、弾性を有する樹脂で構成されている
ことを特徴とする電子ペン。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、電子ペン用のグリップ及び電子ペンに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、文具のボールペンやシャープペンシルなどの筆記具においては、握りやすくするために、筆記具を把持する部分にラバー等のグリップを付けるようにしているものがある（例えば特許文献１（特開２０１２－１１５７７２号公報）参照）。
【０００３】
近年、用紙に筆記跡を残すようにする筆記具に代わって、筆記入力された筆記跡をデータとして保存することができるようにした電子ペン（特許文献２（特開２０１８－０１８１４９号公報）等参照）が賞用されるようになってきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１２－１１５７７２号公報
特開２０１１－１８６８０３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
この種の電子ペンにおいても、上述した筆記具と同様に、電子ペンを把持する部分にラバー等のグリップを付ける要望がある。この場合に、電子ペンの利用者は、グリップ無しで使用したい者もあることを考慮すると、グリップ付きの電子ペンとするのではなく、電子ペンに、後からグリップを取り付けるようにすることができれば便利である。そして、グリップは、電子ペンへの装着が簡単で、かつ、電子ペンに確実に装着されて係止させることができることが肝要である。
【０００６】
この発明は、以上の課題を解決することができる電子ペン用のグリップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の課題を解決するために、
電子ペンの筒状の筐体の側周面を覆うように被せられる電子ペン用グリップであって、
筒状体に構成され、前記筒状体の中空部の横断面の形状は、前記電子ペンの筐体の横断面の外形形状に対応するものとされており、
前記筒状体は、前記電子ペンの筐体の側周面に接する内壁部を有する内側筒部と、前記内側筒部を覆う外側筒部との２重構造の構成とされ、
前記内側筒部は、軸心方向のスリットを有すると共に、弾性を有する材料で構成されている
ことを特徴とする電子ペン用のグリップを提供する。
【０００８】
上述の構成の電子ペン用のグリップにおいては、グリップが電子ペンの筒状の筐体の側周面を覆うように被せられる際に、内側筒部は、弾性を有する材料で構成されていると共に、軸心方向のスリットを有するので、グリップの電子ペンの筐体に対する装着が簡単になる。そして、装着された状態では、弾性を有する材料で構成されている内側筒部の弾性収縮力により、グリップは、電子ペンの筐体に対してしっかりと係止される。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
この発明による電子ペン及び電子ペン用のグリップの実施形態の外観を説明するための図である。
この発明による電子ペン及び電子ペン用のグリップの実施形態の構成例を説明するための図である。
この発明による電子ペン用のグリップの実施形態の一例を説明するための図である。
この発明による電子ペン用のグリップの実施形態の他の例を説明するための図である。
この発明による電子ペン用のグリップの実施形態の他の例を説明するための図である。
この発明による電子ペン用のグリップの実施形態の他の例を説明するための図である。
この発明による電子ペンの実施形態の他の例の外観及び構成を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、この発明による電子ペン用のグリップの実施形態を、電子ペンの実施形態と共に、図を参照しながら説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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