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公開番号
2025173528
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-28
出願番号
2024079069
出願日
2024-05-15
発明の名称
内燃機関の異常判定装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人プロスペック特許事務所
主分類
F02D
45/00 20060101AFI20251120BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】内燃機関が異常状態に陥っているか否かを判定するための、異常判定装置に関する。
【解決手段】装置は、アクセルペダル操作量に基いて要求トルクを決定し、要求トルクに基いて内燃機関10を制御する制御部21、22、23と、要求トルクに対する実際の機関トルクの過剰分である過剰トルクがトルク偏差閾値Qthよりも大きい場合、内燃機関が異常状態にあると判定する異常判定部27と、を備える。異常判定装置は、要求トルクと、要求トルクに対して遅延なまし処理を施したなまし処理後要求トルクと、の差分dTに基いて、内燃機関が減速状態にないと判定した場合にはアクセルペダル操作量に基いて算出される基準値Qth0を前記トルク偏差閾値Qthとして決定し、差分dTに基いて減速状態にあると判定した場合には基準値Qth0に対して遅延なまし処理を施したなまし処理後トルク偏差閾値Qblrを前記トルク偏差閾値Qthとして決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アクセルペダル操作量に基いて決定される要求トルクと等しいトルクを内燃機関に発生させるように前記内燃機関を制御する制御部と、
前記内燃機関が実際に発生しているトルクを機関トルクとして推定し、前記要求トルクに対する前記機関トルクの過剰分である過剰トルクがトルク偏差閾値よりも大きい過剰トルク状態が発生している場合、前記内燃機関が異常状態にあると判定する異常判定部と、
を備えた内燃機関の異常判定装置であって、
前記要求トルクと、前記要求トルクの変化に対する前記内燃機関の応答遅れに相当する遅延なまし処理を前記要求トルクに対して施したなまし処理後要求トルクと、の差分に基いて、前記内燃機関が減速状態にあるか否かを判定し、
前記アクセルペダル操作量に基いて前記トルク偏差閾値の基準値を算出し、
前記内燃機関が前記減速状態にないと判定した場合、前記基準値を前記トルク偏差閾値として決定し、
前記内燃機関が前記減速状態にあると判定した場合、前記基準値に対して前記内燃機関の応答遅れに相当する遅延なまし処理を施したなまし処理後トルク偏差閾値を前記トルク偏差閾値として決定する、
ように構成された閾値演算部、
を備えた、内燃機関の異常判定装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関が過剰なトルクを発生する異常状態に陥っているか否かを判定するための、内燃機関の異常判定装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の装置は、要求トルクに応じたトルクを内燃機関が発生するように内燃機関を制御する。従来の装置は、内燃機関が実際に発生しているトルクを推定し、その推定したトルクから要求トルクを減じたトルクである過剰トルクがトルク偏差閾値以上である状態が継続時間閾値以上に渡って継続した場合、内燃機関が上記異常状態にあると判定する。従来の装置は、トルク偏差閾値及び継続時間閾値を、車速に相関を有するアクセルペダル操作量に応じて決定する(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-14972号公報
【発明の概要】
【0004】
アクセルペダル操作量がある値から0へと変更された場合(即ち、減速状態が発生した直後)、要求トルク、トルク偏差閾値及び継続時間閾値のそれぞれはアクセルペダル操作量の減少に応じて直ちに減少する。一方、アクセルペダル操作量がある値から0へと変更された場合、スロットル弁の開度は急激に減少させられるものの、吸入空気量は直ちに減少せず、応答遅れをもって減少する。このため、内燃機関が発生するトルクもアクセルペダル操作量の変化に対して遅れて減少する。即ち、要求トルクの変化に対して内燃機関は応答遅れを有する。従って、減速状態が発生すると、内燃機関が実際に発生するトルクは要求トルクよりも大きくなるから、過剰トルクがトルク偏差閾値以上である状態が継続し易い。その結果、内燃機関が異常であると誤って判定されてしまう恐れがある。本発明は、上記課題に対処するためになされた。
【0005】
本発明の内燃機関の異常判定装置の一態様は、
アクセルペダル操作量(AP)に基いて決定される要求トルク(Treq)と等しいトルクを内燃機関(10)に発生させるように前記内燃機関を制御する制御部(21、22、23)と、
前記内燃機関が実際に発生しているトルクを機関トルク(Tact)として推定し、前記要求トルクに対する前記機関トルクの過剰分である過剰トルク(Qex)がトルク偏差閾値(Qth)よりも大きい過剰トルク状態が発生している場合、前記内燃機関が異常状態にあると判定する異常判定部(27)と、
を備えた内燃機関の異常判定装置であって、
前記要求トルク(Treq)と、前記要求トルクの変化に対する前記内燃機関の応答遅れに相当する遅延なまし処理を前記要求トルクに対して施したなまし処理後要求トルク(Trb)と、の差分(dT)に基いて、前記内燃機関が減速状態にあるか否かを判定し(B1乃至B4)、
前記アクセルペダル操作量に基いて前記トルク偏差閾値の基準値(Qth0)を算出し、
前記内燃機関が前記減速状態にないと判定した場合には前記基準値(Qth0)を前記トルク偏差閾値(Qth)として決定し、前記内燃機関が前記減速状態にあると判定した場合には前記基準値(Qth0)に対して前記内燃機関の応答遅れに相当する遅延なまし処理を施したなまし処理後トルク偏差閾値(Qblr)を前記トルク偏差閾値(Qth)として決定する、ように構成された閾値演算部(26)を備えている。
【0006】
これによれば、アクセルペダル操作量が減少させられた減速状態において、トルク偏差閾値が内燃機関の応答遅れに応じるように変更させられるので、過剰トルク(Qex)がトルク偏差閾値(Qth)よりも大きくなり難い。従って、減速状態が発生したときに、内燃機関が異常状態に陥っていると誤って判定してしまう可能性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態に係る内燃機関の異常判定装置の概略構成図
図1に示した異常判定閾値演算部の機能ブロック図
図1に示したエンジンECUのCPUが実行するルーチン
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態に係る内燃機関の異常判定装置(以下、「本装置」と称する。)は、図1に示した燃料噴射・火花点火式・ガソリンエンジンである多気筒内燃機関10(以下、単に「機関10」と称する場合がある。)を制御するエンジンECU20に組み込まれている。エンジンECU20は、CPU、ROM、RAM及び不揮発性メモリ等を含むマイクロコンピュータを備えた電子制御装置である。ROMは、定数、ルックアップテーブル及びプログラム等を記憶している。エンジンECU20は、機関10のアクチュエータである「燃料噴射弁11、点火装置12及びスロットルモータ13」を制御する。
【0009】
エンジンECU20は、以下に列挙するセンサの出力値を取得する。
・アクセルペダル操作量APを検出するアクセルペダル操作量センサ31。
・機関10を搭載した車両の速度(車速)SPDを検出する車速センサ32。
・機関10の回転速度NEを検出する機関回転速度センサ33。
・機関10の吸入空気量Gaを検出するエアフロメーター34。
・機関10の排ガスの空燃比AFを検出する空燃比センサ35。
【0010】
エンジンECU20は、警報ブザー及び警報ランプを備える警報装置30を制御する。
エンジンECU20は、CPUがプログラムを実行することにより実現される以下に述べる種々の機能実行部(21-28)を備える。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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