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公開番号2025173296
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-27
出願番号2024078812
出願日2024-05-14
発明の名称歯周病発症リスク判定用バイオマーカー及び判定システム
出願人ライオン株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G01N 33/68 20060101AFI20251119BHJP(測定;試験)
要約【課題】本発明は、歯周病未発症の段階で数年後の歯周病発症リスクを判定するシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、付着歯肉組織内のコラーゲンを含む、歯周病発症リスク判定用バイオマーカー、被験者から単離した生体試料又は被験者の付着歯肉組織の超音波画像から、被験者の付着歯肉組織中内のコラーゲン量を取得すること、及びコラーゲン量をカットオフ値と比較し、カットオフ値以下である場合に歯周病発症リスク有と判定すること、を含む、歯周病発症リスクの判定システム、並びに被験者から単離した生体試料又は被験者の付着歯肉組織の超音波画像の平均輝度を取得すること、及び取得したバイオマーカー量又は超音波画像の平均輝度とカットオフ値とを比較し、カットオフ値以下である場合に歯周病発症リスク有と判定すること、を含む、歯周病発症リスクの判定システムを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
付着歯肉組織内のコラーゲンを含む、歯周病発症リスク判定用バイオマーカー。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記コラーゲンは、上皮直下から上皮下1500μmの範囲の少なくとも一部の付着歯肉組織におけるコラーゲンである、請求項1に記載のバイオマーカー。
【請求項3】
歯周病発症リスクは、5年以内に歯周病を発症するリスクである、請求項1又は2に記載のバイオマーカー。
【請求項4】
被験者から単離した生体試料又は被験者の付着歯肉組織の超音波画像から、被験者の付着歯肉組織中内のコラーゲン量を取得すること、及び
コラーゲン量をカットオフ値と比較し、カットオフ値以下である場合に歯周病発症リスク有と判定すること、
を含む、歯周病発症リスクの判定システム。
【請求項5】
コラーゲン量は、被験者の付着歯肉組織の超音波画像の平均輝度から特定する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
付着歯肉組織の超音波画像は、上皮直下から上皮下1500μmの範囲の少なくとも一部の付着歯肉組織を含む、請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項7】
平均輝度が基準値以下の場合に、コラーゲン量がカットオフ値以下であると判断する、請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項8】
歯周病発症リスクは、5年以内に歯周病を発症するリスクである、請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項9】
被験者から単離した生体試料又は被験者の付着歯肉組織の超音波画像の平均輝度を取得すること、及び
前記被験者の生体試料中のバイオマーカー量又は超音波画像の平均輝度と、平均輝度取得後の期間経過後における歯周病発症リスクと生体試料中のバイオマーカー量又は付着歯肉組織の超音波画像平均輝度とを関連付けたカットオフ値とを比較し、前記被験者のバイオマーカー量又は平均輝度がカットオフ値以下である場合に歯周病発症リスク有と判定すること、
を含む、歯周病発症リスクの判定システム。
【請求項10】
前記カットオフ値は、生体から単離した生体試料中のバイオマーカー量又は付着歯肉組織の超音波画像の平均輝度と期間経過後の歯周病発症を関連付けた教師データに基づくものである、請求項9に記載のシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯周病発症リスク判定用バイオマーカー及び判定システムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
歯周病は、う蝕とは異なりほとんど自覚症状がないため気づかないうちに進行し、悪化してはじめて歯科医の診察を受けることが多く、高齢者が歯を失う最大の原因となっている。また、メタボリック・シンドローム、冠動脈疾患、糖尿病などの全身性疾患と関連性があることも近年明らかになってきていることから、歯周病は歯科分野だけではなく、全身の健康状態に関わる問題ともなる。したがって、歯周病の早期発見は、口腔はもちろん全身の健康状態を維持するうえで重要である。
【0003】
例えば、特許文献1には、付着歯肉内部の領域の平均輝度を測定し、歯肉コラーゲン量、歯肉年齢、全歯平均ポケット深さ、両隣歯牙の動揺度、プローピング時の出血(BOP)陽性率、歯肉の炎症範囲(PISA)、又は歯周ポケット内の表面積(PESA)等の口腔内指標(歯肉健康状態)を判定する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/167963号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1には、歯周病の発症がない被験者におけるその後の歯周病リスクと口腔内指標との関係について何ら記載がない。
【0006】
本発明は、歯周病未発症の段階で数年後の歯周病発症リスクを判定するシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の〔1〕~〔12〕を提供する。
〔1〕付着歯肉組織内のコラーゲンを含む、歯周病発症リスク判定用バイオマーカー。
〔2〕前記コラーゲンは、上皮直下から上皮下1500μmの範囲の少なくとも一部の付着歯肉組織におけるコラーゲンである、〔1〕に記載のバイオマーカー。
〔3〕歯周病発症リスクは、5年以内に歯周病を発症するリスクである、〔1〕又は〔2〕に記載のバイオマーカー。
〔4〕被験者から単離した生体試料又は被験者の付着歯肉組織の超音波画像から、被験者の付着歯肉組織中内のコラーゲン量を取得すること、及び
コラーゲン量をカットオフ値と比較し、カットオフ値以下である場合に歯周病発症リスク有と判定すること、
を含む、歯周病発症リスクの判定システム。
〔5〕コラーゲン量は、被験者の付着歯肉組織の超音波画像の平均輝度から特定する、〔4〕に記載のシステム。
〔6〕付着歯肉組織の超音波画像は、上皮直下から上皮下1500μmの範囲の少なくとも一部の付着歯肉組織を含む、〔4〕又は〔5〕に記載のシステム。
〔7〕平均輝度が基準値以下の場合に、コラーゲン量がカットオフ値以下であると判断する、〔4〕~〔6〕のいずれか1項に記載のシステム。
〔8〕歯周病発症リスクは、5年以内に歯周病を発症するリスクである、〔4〕~〔7〕のいずれか1項に記載のシステム。
〔9〕被験者から単離した生体試料又は被験者の付着歯肉組織の超音波画像の平均輝度を取得すること、及び
前記被験者の生体試料中のバイオマーカー量又は超音波画像の平均輝度と、平均輝度取得後の期間経過後における歯周病発症リスクと生体試料中のバイオマーカー量又は付着歯肉組織の超音波画像平均輝度とを関連付けたカットオフ値とを比較し、前記被験者のバイオマーカー量又は平均輝度がカットオフ値以下である場合に歯周病発症リスク有と判定すること、
を含む、歯周病発症リスクの判定システム。
〔10〕前記カットオフ値は、生体から単離した生体試料中のバイオマーカー量又は付着歯肉組織の超音波画像の平均輝度と期間経過後の歯周病発症を関連付けた教師データに基づくものである、〔9〕に記載のシステム。
〔11〕前記付着歯肉組織の超音波画像は、上皮直下から上皮下1500μmの範囲の少なくとも一部の付着歯肉組織を含む、〔9〕又は〔10〕に記載のシステム。
〔12〕前記期間が平均輝度取得後5年以内の期間である、〔9〕~〔11〕のいずれか1項に記載のシステム。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、歯周病未発症である被験者の数年後の歯周病発症可能性の有無を判定でき、発症前の段階で歯周病のリスク判定が可能な歯周病判定マーカー及び判定システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、BOPにより分類した健常、未病、~中等度、及び重度の群における付着歯肉超音波画像平均輝度(上皮直下~500μmの範囲)の有意差を示すグラフである。
図2は、PISAにより分類した健常、未病、~中等度、及び重度の群における付着歯肉超音波画像平均輝度(上皮直下~500μmの範囲)の有意差を示すグラフである。
図3は、PISAにより分類した健常、未病、~中等度、及び重度の群における付着歯肉超音波画像平均輝度(上皮直下~1500μmの範囲)の有意差を示すグラフである。
図4は、平均歯周ポケット深さにより分類した健常、未病、~中等度、及び重度の群における付着歯肉超音波画像平均輝度(上皮直下~500μmの範囲)の有意差を示すグラフである。
図5は、PISAにより分類した健常、未病、~中等度、及び重度の群における糖尿病指標(HbA1c)の有意差を示すグラフである。
図6は、PISAにより分類した健常、未病、~中等度、及び重度の群における高脂血症(トリグリセリド)指標の有意差を示すグラフである。
図7は、PISAにより分類した健常、未病、~中等度、及び重度の群における唾液中のP.g菌量平均値の有意差を示すグラフである。
図8は、平均クリニカルアタッチメントレベル(CAL)により分類した健常、未病、~中等度、及び重度の群における付着歯肉超音波画像平均輝度(上皮直下~500μmの範囲)の有意差を示すグラフである。
図9は、歯周病指数(GI)により分類した健常、未病、~中等度、及び重度の群における付着歯肉超音波画像平均輝度(上皮直下~500μmの範囲)の有意差を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[1.歯周病発症リスク判定用バイオマーカー]
付着歯肉組織内のコラーゲンは、歯周病発症リスクの判定に用いることができ、よって、バイオマーカーとして利用できる。これまで、歯肉のコラーゲンは、歯周病発症に伴う炎症で分解・減少すると考えられており、歯周病発症前の未病の段階で歯肉コラーゲンが減少することや、それが歯周病発症のリスクであることは、知られておらず、本発明者が初めて見出した知見である。
(【0011】以降は省略されています)

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