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公開番号
2025173024
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-27
出願番号
2024078341
出願日
2024-05-14
発明の名称
弁装置
出願人
日本サーモスタット株式会社
代理人
個人
主分類
F16K
5/06 20060101AFI20251119BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】偏摩耗を抑制できる弁装置を提供する。
【解決手段】本発明にかかる弁装置1は、内部空間11cと流入口11aと流出口11bを有するハウジング11と、内部空間11cに収容されるバルブ12と、流入口11aに装着されるシール部材13と、バルブ12を回転駆動する駆動装置14とを備える。バルブ12は、シャフト12aと弁本体12bを有する。弁本体12bは、球面状の外周壁12gと弁孔12hを有し、弁孔12hの周縁には面取り部12mが形成されている。シール部材13は、筒状のバルブシート13aを有し、その先端にはテーパ状のシート面13cが形成されている。そして、閉弁時にはバルブシート13aの先端開口が外周壁12gで塞がれ、開弁時にはバルブシート13aの先端開口が弁孔12hと重なり、開弁時における外周壁12gとシート面13cの接触位置は、閉弁時における接触位置よりもシート面13cの外周側にずれる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内部空間を有し、前記内部空間と外部とを連通する流入口および流出口が形成されたハウジングと、
前記内部空間に収容されて、回転により前記流入口と前記流出口との連通状態を切り換えるバルブと、
前記流入口または前記流出口に装着されるシール部材と、
前記バルブを回転駆動する駆動装置と、
を備え、
前記バルブは、回転中心に位置するシャフトと、前記シャフトの外周に配置される弁本体とを有し、
前記弁本体は、中空で球面状の外周壁と、前記外周壁に開口する弁孔とを有し、
前記弁孔の周縁には面取り部が形成され、
前記シール部材は、筒状のバルブシートと、前記バルブシートを前記弁本体側へ付勢する付勢部材とを有し、
前記バルブシートの先端には前記外周壁に摺接するテーパ状のシート面が形成され、
閉弁時には、前記バルブシートの先端開口が前記外周壁で塞がれ、
開弁時には、前記バルブシートの先端開口が前記弁孔と重なり、
開弁時における前記外周壁と前記シート面の接触位置は、閉弁時における前記外周壁と前記シート面の接触位置よりも前記シート面の外周側にずれる、
ことを特徴とする弁装置。
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【請求項2】
前記弁孔の周方向の長さは、前記バルブシートの内径よりも大きく、
開弁時には、前記シート面は、前記弁孔および前記面取り部を挟んで軸方向の両側に形成された端部接触部で、前記外周壁と接触する、
ことを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項3】
前記面取り部は、前記弁孔の周縁の全周にわたって設ける、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の弁装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は弁装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、球状のプラグを備えたトラニオン形のバルブが開示されている。このバルブは、内部が流体の流路を形成する弁本体と、この弁本体の内部中央に回動するように配設され流路を開閉するボール状の中空体からなるプラグと、アクチュエータの駆動によりプラグを回転操作する弁軸などにより構成されている。このバルブは、弁本体内の流路が、プラグによって一次側流路と二次側流路に仕切られている。また、プラグは、流入口側開口部と流出口側開口部を有し、このプラグの外周面には、球面状の着座部が形成されている。
【0003】
さらに、弁本体内の一次側流路には、プラグの着座部に密接するシートリングが配設され、このシートリングは、ばねによりプラグに押し付けられている。なお、シートリングの内径は、プラグの流入口側開口部の高さ寸法より大きい。
【0004】
図7は、プラグが弁軸を中心として回転する様子を示す模式図である。上記のような構成を有するバルブにおいて、全閉状態(図7(a)参照)からプラグを矢印方向へ徐々に回転させていくと、流入口側開口部が一次側流路に徐々に連通し、流出口側開口部が二次側流路に徐々に連通するため、流体が一次側流路からプラグ内部を通って二次側流路に流れはじめる。そして、プラグの回転をさらに進めると、バルブは全開状態(図7(b)参照)になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-232260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されたバルブ(弁装置)において、シートリング(シール部材)は、上述したように、プラグ(弁本体)に押し付けられており、プラグの外周面に形成された球面状の着座部(外周壁)に密接している。すなわち、シートリングは、弁軸(シャフト)を中心としたプラグの回転運動により、球面状の着座部に摺接する。そのため、シートリングの接触部分は摩耗する。
【0007】
この際、バルブが全閉状態のときにはシートリングの環状の端縁全部がプラグの着座部に接触するのに対し(図7(a)の点線部分参照)、全開状態のときには、シートリングの上下部分のみがプラグの着座部と接触し(図7(b)の一点鎖線部分参照)、その他の部分は着座部に接触しない。
【0008】
したがって、シートリングの摩耗は閉弁時と開弁時で均一とはならない。図7に示すように、開弁時にシートリングの上下部分のみがプラグに当接する場合には、常に摺接する上下部分の摩耗量が大きくなって横溝ができる。これにより、閉弁時に横溝から流体が漏れるおそれがある。
【0009】
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、偏摩耗を抑制し、液漏れを抑制できる弁装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明にかかる弁装置は、内部空間を有し、前記内部空間と外部とを連通する流入口および流出口が形成されたハウジングと、前記内部空間に収容されて、回転により前記流入口と前記流出口との連通状態を切り換えるバルブと、前記流入口または前記流出口に装着されるシール部材と、前記バルブを回転駆動する駆動装置と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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