特許ウォッチ

公開番号2025172643
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-26
出願番号2024078268
出願日2024-05-13
発明の名称洗濯機
出願人日立グローバルライフソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類D06F 39/10 20060101AFI20251118BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】糸くずフィルタの糸くず捕集性能が向上する洗濯機を提供する。
【解決手段】本発明の洗濯機Sは、洗濯液が貯留される外槽2と、外槽2内に回転自在に設けられ、洗濯物が収容される内槽3と、内槽3の底部に設けられて回転駆動され、洗濯液を攪拌する回転翼盤4と、内槽3に取り付けられ、洗濯液に含まれる糸くずを除去する内槽3の回転方向に沿った方向に延びる横格子34a1と、回転方向に交差する方向に延びる縦格子34a2との格子を有する糸くずフィルタ33とを備え、糸くずフィルタ33には、内槽3の回転方向に沿った方向に形成され、内槽3の中心側に突出した横リブ34a3が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
洗濯液が貯留される外槽と、
前記外槽内に回転自在に設けられ、洗濯物が収容される内槽と、
前記内槽の底部に設けられて回転駆動され、前記洗濯液を攪拌する回転翼盤と、
前記内槽に取り付けられ、前記洗濯液に含まれる糸くずを除去する前記内槽の回転方向に沿った方向に延びる横格子と、前記回転方向に交差する方向に延びる縦格子との格子を有する糸くずフィルタとを備え、
前記糸くずフィルタには、前記内槽の回転方向に沿った方向に形成され、前記内槽の中心側に突出した横リブが形成されている
ことを特徴とする洗濯機。
続きを表示（約 510 文字）【請求項２】
請求項１に記載の洗濯機において、
横リブは、前記格子よりも前記内槽の中心側に１．５ｍｍ以上４．５ｍｍ以下突出して形成されている
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項３】
請求項１に記載の洗濯機において、
前記内槽の周壁には、前記内槽の回転軸に沿った方向に延び、前記回転翼盤の回転によって前記洗濯液が前記内槽の下部から上部に循環するための循環水路が設けられ、
前記内槽の底部の周方向における前記循環水路の入口は、前記循環水路の中央側より広く形成されている
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項４】
請求項３に記載の洗濯機において、
前記内槽底部の周方向における前記循環水路の入口に、下部が広く上部が狭くなるような傾斜面を有し、前記洗濯液を前記内槽底部から前記循環水路に向けて案内する洗濯液案内体が設けられている
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項５】
請求項４に記載の洗濯機において、
前記洗濯液案内体は、前記内槽の中心側から見て、略三角形状に形成されている
ことを特徴とする洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗濯機に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
洗濯槽を縦に置いた縦型洗濯機には、節水を図るために内槽内に循環経路を設け、洗濯水を内槽下部から内槽上部に循環させている場合がある。
ところで、洗濯中に内槽内で洗濯物から発生する糸くずは、攪拌翼を回転することで発生する循環経路を通る洗濯水流によって、内槽内下部から内槽内上部を循環する。そこで、糸くずを除去するため、循環経路内に糸くずフィルタを設けている。そして、洗濯水流が糸くずフィルタを通過することで糸くずを捕集している。
【０００３】
生じる糸くずを捕集する糸くずフィルタが内槽に設けられている。しかし、洗濯機が大型化した場合、２つの糸くずフィルタが設けられるケースがある。
一方、縦型洗濯機は、節水を図るために内槽の上部から内槽内の洗濯物にシャワー状の洗濯水をかける場合がある。この場合、内槽の脱水時のアンバランスによる振れ回りを抑えるために、内槽に、内槽の回転軸を中心として点対称にシャワー状の洗濯水の流路を設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１８－１３４２６１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、縦型洗濯機で衣類を洗濯すると、衣類および衣類に吸収された洗濯水に加わる重力および攪拌翼の回転による衣類および衣類に吸収された洗濯水に加わる遠心力により糸くずフィルタに衣類が貼り付く。そのため、衣類が糸くずフィルタを通る水流の抵抗になる。これにより、糸くずフィルタの糸くず捕集性能が低下する。この現象は衣類量が多く、水量が少ないほど衣類に加わる浮力の影響が軽減されることから、洗濯水を含む衣類に印加される重力の影響が大きくなり、単位体積当たりの洗濯水を含む衣類の密度が増加する。すると、単位体積当たりの洗濯水を含む衣類の質量が増加して洗濯水を含む衣類に加わる単位体積当たりの遠心力が大きくなる。そのため、糸くずフィルタに衣類がより貼り付き、糸くず捕集性能の低下がより顕著になる。
【０００６】
本発明は上記実状に鑑みなされたものであり、糸くずフィルタの糸くず捕集性能が向上する洗濯機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記課題を解決するため、本発明の洗濯機は、洗濯液が貯留される外槽と、前記外槽内に回転自在に設けられ、洗濯物が収容される内槽と、前記内槽の底部に設けられて回転駆動され、前記洗濯液を攪拌する回転翼盤と、前記内槽に取り付けられ、前記洗濯液に含まれる糸くずを除去する前記内槽の回転方向に沿った方向に延びる横格子と、前記回転方向に交差する方向に延びる縦格子との格子を有する糸くずフィルタとを備え、前記糸くずフィルタには、前記内槽の回転方向に沿った方向に形成され、前記内槽の中心側に突出した横リブが形成されている。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、糸くずフィルタの糸くず捕集性能が向上する洗濯機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本実施形態に係る洗濯機を示す右側縦断面図。
回転翼盤の上面側の形状を示す斜視図。
回転翼盤の下面側の形状を示す斜視図。
洗濯兼脱水槽の下部を上方から見た上面図。
図４ＡのＩ－Ｉ断面図。
シャワーケースを洗濯兼脱水槽の中心側から目視した正面図。
図５ＡのII－II断面拡大図。
シャワーケースを洗濯兼脱水槽の径方向外側から目視した裏面図。
シャワーケースを洗濯兼脱水槽の径方向外側の斜め上方から目視した斜視図。
糸くずフィルタを洗濯兼脱水槽の中心側から目視した正面図。
図６ＡのIII方向矢視図
糸くずフィルタの背面図。
糸くずフィルタのIV方向矢視図。
糸くずフィルタの斜視図。
糸くずフィルタから薄箱状のフィルタケースを取り付けまたは取り外す途中の糸くずフィルタの斜視図。
糸くずフィルタを洗濯兼脱水槽の中心側から目視した正面図。
図８ＡのＶ方向矢視図
図８ＢのVI部拡大図。
図８ＡのVII－VII断面図。
図９Ｂは、図９ＡのVIII部拡大図。
糸くずフィルタの正常な働きを表す概念的側面図。
糸くずフィルタに異常が生じた場合の概念的側面図。
本実施形態の糸くずフィルタの働きを表す概念的側面図。
横リブの高さ寸法による糸くず捕集量への影響を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図１は、本実施形態に係る洗濯機Ｓを示す右側縦断面図である。
なお、以下では、洗濯、すすぎ、脱水を行うことができる縦型の洗濯機Ｓを例示して説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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