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公開番号
2025172307
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-26
出願番号
2024077718
出願日
2024-05-13
発明の名称
臭気吸収用積層フィルム
出願人
共同印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01J
20/18 20060101AFI20251118BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】製造が容易であり、フィルムとしての諸性能に優れるとともに、アンモニア臭及びアミン臭から選択される臭気の吸収性に優れる積層フィルムを提供すること。
【解決手段】基材層、臭気吸収層、及びシーラント層をこの順に含み、前記臭気吸収層は、ナノゼオライトを含み、アンモニア臭及びアミン臭から選択される臭気の吸収に用いられる、臭気吸収用積層フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材層、臭気吸収層、及びシーラント層をこの順に含み、
前記臭気吸収層は、ナノゼオライトを含み、
アンモニア臭及びアミン臭から選択される臭気の吸収に用いられる、
臭気吸収用積層フィルム
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記ナノゼオライトの平均粒径が5nm以上500nm以下であり、
前記平均粒径は、JIS Z8825:2022に準拠して測定されたレーザー回折法から得られた粒径分布において、累積質量割合が50%となる粒径である、
請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項3】
前記ナノゼオライトのSARが20以下である、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項4】
前記ナノゼオライトのSARが20以下である、請求項2に記載の積層フィルム。
【請求項5】
前記ナノゼオライトが、遷移金属がドープされたナノゼオライトである、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項6】
前記ナノゼオライトが、遷移金属がドープされたナノゼオライトである、請求項2に記載の積層フィルム。
【請求項7】
前記遷移金属が、Ag、Cu、及びZnから選択される1種又は2種以上の遷移金属である、請求項5又は6に記載の積層フィルム。
【請求項8】
前記遷移金属がCuである、請求項7に記載の積層フィルム。
【請求項9】
前記臭気吸収層が、前記ナノゼオライトを含む接着剤層である、請求項1~6のいずれか一項に記載の積層フィルム。
【請求項10】
前記臭気吸収層が、前記ナノゼオライトを含む印刷層である、請求項1~6のいずれか一項に記載の積層フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば包装袋に用いられる、アンモニア臭及びアミン臭から選択される臭気の吸収に用いられる、臭気吸収用積層フィルムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
フィッシュオイル、コラーゲン等の魚由来成分を含むサプリメントは、酸化によりアミン臭が発生する場合がある。また、動物性食品は、加熱殺菌処理、経時劣化等によって、タンパク質、遊離アミノ酸等の窒素化合物が分解して、アンモニア臭が発生する場合がある。
【0003】
そこで、これらのサプリメント、食品等の包装袋を構成するフィルムに、アンモニア臭及びアミン臭を吸収する性質を付与する試みがなされている。
【0004】
例えば、特許文献1には、ケイ酸アルミニウム化合物粉末及び酸化マグネシウム粉末を含む脱臭性組成物が開示されており、当該組成物は、アンモニア、トリメチルアミン等の脱臭剤として有効であり、食品包装に適用することができると説明されている。
【0005】
また、特許文献2には、酸化亜鉛を含む臭気捕捉用接着剤樹脂組成物が開示されており、これをレトルト食品の包装袋を構成するフィルム同士の貼り合わせに用いることにより、包装袋に消臭機能を発揮させることができると説明されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-189790号公報
特開2020-164587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
包装袋用積層フィルムを構成する層のうちのいずれかに、特許文献1に記載されたような脱臭性組成物を混入することは、臭気の吸着除去には有効な手段であると考えられる。しかし、この方法によると、樹脂に消臭性組成物を練り込んで消臭性フィルムを製造する必要がある。そのため、当該消臭性フィルムを含む包装袋は、製造工程が煩雑となる他、製造された消臭性フィルムが汎用性に欠けるとの問題もある。
【0008】
これに対して、特許文献2のように、消臭剤を含む接着剤を調製し、包装袋用積層フィルムの製造に該接着剤を用い、層間に消臭性接着剤層を形成する方法は、簡便であり、積層フィルムを構成するフィルムの汎用性も損なわれないと考えられる。
【0009】
しかし、包装袋に適用可能な消臭剤は、一般に、大粒径の粒子として市販されている。そのため、接着剤に市販の消臭剤を添加すると、塗工性が不十分になり、形成される消臭性接着層は平滑性に乏しくなるため、隣接層との接着不良、包装袋の外観不良等を招く。また、大粒径の粒子を含む層は、透明性が損なわれるから、これを含む包装袋は内容物の視認性に劣ることになる、更に、特許文献2が開示する酸化亜鉛は、アンモニア臭、アミン臭等の窒素化合物臭の吸収性は不十分である。
【0010】
そこで、本発明の目的は、製造が容易であり、フィルムとしての諸性能に優れるとともに、アンモニア臭及びアミン臭から選択される臭気の吸収性に優れる積層フィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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