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公開番号2025171863
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024077609
出願日2024-05-10
発明の名称転写シート、転写用基材付き樹脂成形品、及び樹脂成形品
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20251113BHJP(積層体)
要約【課題】少なくとも、転写用基材と、転写層とが積層された転写シートであって、ポリオレフィンを含む成形樹脂層との高い接着性を有し、かつ、紫外線による当該樹脂成形品の劣化を抑制し得る、転写シートを提供する。
【解決手段】少なくとも、転写用基材と、転写層とが積層された転写シートであって、
前記転写層は、前記転写用基材側から順に、紫外線吸収層及び接着層を備えており、
前記転写層の前記転写用基材側とは反対側の表面は、前記接着層により構成されており、
前記接着層は、ポリオレフィンを含み、
前記転写層は、波長330nmにおける光線透過率が、20%以下である、転写シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、転写用基材と、転写層とが積層された転写シートであって、
前記転写層は、前記転写用基材側から順に、紫外線吸収層及び接着層を備えており、
前記転写層の前記転写用基材側とは反対側の表面は、前記接着層により構成されており、
前記接着層は、ポリオレフィンを含み、
前記転写層は、波長330nmにおける光線透過率が、20%以下である、転写シート。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記転写層が、ポリオレフィンを含む成形樹脂と積層される用途に使用される、請求項1に記載の転写シート。
【請求項3】
前記接着層に含まれる、前記ポリオレフィンが、熱可塑性エラストマー樹脂である、請求項1又は2に記載の転写シート。
【請求項4】
前記紫外線吸収層は、紫外線吸収剤及び色材の少なくとも一方を含む、請求項1又は2に記載の転写シート。
【請求項5】
前記紫外線吸収層は、紫外線吸収剤を含む第1の紫外線吸収層と、色材を含む第2の紫外線吸収層とを有する、請求項1又は2に記載の転写シート。
【請求項6】
前記第1の紫外線吸収層は、前記第2の紫外線吸収層よりも前記転写用基材側に位置する、請求項5に記載の転写シート。
【請求項7】
前記転写層は、前記転写層の前記転写用基材側に、保護層をさらに備える、請求項1又は2に記載の転写シート。
【請求項8】
前記転写層と前記転写用基材との間に、離型層をさらに備える、請求項1又は2に記載の転写シート。
【請求項9】
少なくとも、成形樹脂層と、転写層と、転写用基材とがこの順に積層された、転写用基材付き加飾樹脂成形品であって、
前記転写層は、前記転写用基材側から順に、紫外線吸収層及び接着層を備えており、
前記転写層の前記転写用基材側とは反対側の表面は、前記接着層により構成されており、
前記接着層は、ポリオレフィンを含み、
前記転写層は、波長330nmにおける光線透過率が、20%以下である、転写用基材付き樹脂成形品。
【請求項10】
前記成形樹脂層は、ポリオレフィンを含む、請求項9に記載の転写用基材付き樹脂成形品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、転写シート、転写用基材付き樹脂成形品、及び樹脂成形品に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
自動車内外装、建材内装材、家電製品などに使用される樹脂成形品や、無機ガラス代替材料として用いられる有機ガラス等に用いられる樹脂成形品などにおいては、表面保護や意匠性の付与などを目的として、加飾シートを用いた積層技術が用いられている。このような技術に使用される加飾シートとしては、ラミネート型の加飾シートと、転写型の加飾シート(すなわち転写シート)とに大別することができる。
【0003】
ラミネート型の加飾シートは、支持基材上に保護層が最表面に位置するように積層されており、支持基材側に成形樹脂を積層することで、樹脂成形品中に支持基材が取り込まれるように用いられる。一方、転写型の加飾シート(転写シート)は、支持基材(転写用基材)上に直接、または必要により設けられる離型層を介して保護層が積層されており、転写用基材とは反対側に成形樹脂層を積層後、転写用基材を剥離することで、樹脂成形品に転写用基材が残らないようにして用いられる。これら2種類の加飾シートは、樹脂成形品の形状や求める機能などに応じて使い分けがなされている。
【0004】
三次元曲面などの複雑な表面形状を有する樹脂成形体の加飾には、射出成形同時加飾方法が用いられてきた。射出成形同時加飾方法とは、射出成形の際にインモールド成形用金型内に挿入された加飾シートを、キャビティ内に射出注入された溶融した射出樹脂と一体化させて、樹脂成形体の表面に加飾を施す方法である。さらに、樹脂成形体と一体化される加飾シートの構成の違い(前述のラミネート型と転写型の加飾シート(転写シート))によって、通常、射出成形同時ラミネート加飾法と、射出成形同時転写加飾法とに大別される。
【0005】
射出成形同時転写加飾法においては、転写シートの転写層側を金型の内側に向けて転写シートを配置し、転写層側から熱盤によって加熱し、該転写シートを金型に吸着させることで金型内形状に沿うように成形する。次いで、キャビティ内に溶融した射出樹脂を射出し、射出樹脂を冷却することで成形樹脂層とし、転写シートと成形樹脂層とを一体化する。そして、転写シートが成形樹脂層と一体化された積層体を金型から取り出した後、転写用基材を剥離することにより、転写層を含む樹脂成形品が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-163434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
転写シートと成形樹脂層を好適に一体化させるために、転写シートの転写用基材側とは反対側の表面(転写層の表面)に接着層を設けることがある。接着層を設けることにより、転写層と成形樹脂層との接着性を高めることができる。
【0008】
転写シートの表面に設けられる接着層に使用される樹脂の種類は、成形樹脂層を形成する射出樹脂の種類に応じて選択されている。
【0009】
例えば、自動車部材には、リサイクル性、軽量化などの観点から、ポリプロピレン等のポリオレフィンを用いた成形品が多く使用されている。したがって、自動車部材においては、ポリオレフィンにより形成された成形品(成形樹脂層)に対して装飾を施すために、転写シートが用いられている。
【0010】
成形樹脂層がポリオレフィンにより形成されている場合、当該成形樹脂層に接着させる転写シートの接着層には、成形樹脂層との接着性を高める観点から、オレフィン成分としてポリオレフィンを含むことが求められる。
(【0011】以降は省略されています)

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