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公開番号2025171493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024076901
出願日2024-05-10
発明の名称電気機器
出願人象印マホービン株式会社
代理人個人
主分類F24F 6/00 20060101AFI20251113BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】蒸気を発生させる電気機器において、蓋体の排水孔が水滴により塞がれるまでの時間を短縮できる、または水滴による排水孔の閉塞を確実に行うことができる技術を提供する。
【解決手段】この電気機器は、有底筒状の容器と、容器の上部を覆う蓋体30とを備える。蓋体30は、蒸気流路および排水孔36を有する。蒸気流路内の水滴は、排水孔36を通って容器内へ戻る。また、蓋体30の下面は、排水孔36の下端部または排水孔36に連通する箇所に設けられた細口38と、細口38へ向けて徐々に高さが低くなるように傾斜したテーパ面39とを有する。これにより、蓋体30の下面に形成された水滴を、テーパ面39に沿って細口38へ移動させることができる。その結果、細口38に水滴が保持されて排水孔36が閉塞されるまでの時間を短縮できる。または、水滴による排水孔36の閉塞を確実に行うことができる。
【選択図】図6


特許請求の範囲【請求項1】
蒸気を発生させる電気機器であって、
水を貯留可能な有底筒状の容器と、
前記容器の上部の開口を覆う蓋体と、
前記容器内に貯留された水を加熱するヒータと、
を備え、
前記蓋体は、
前記容器内の蒸気を外部へ放出するための蒸気流路と、
前記蒸気流路内の水滴を前記容器内へ戻す排水孔と、
を有し、
前記蓋体の下面は、
前記排水孔の下端部または前記排水孔に連通する箇所に設けられた細口と、
前記細口へ向けて徐々に高さが低くなるように傾斜したテーパ面と、
を有する、電気機器。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電気機器であって、
前記蓋体は、
前記排水孔を開放する開位置と、前記排水孔を閉塞する閉位置との間で移動可能な排水弁
をさらに有し、
前記排水弁と前記蓋体の下面とにより、前記細口が構成される、電気機器。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電気機器であって、
前記蓋体の下面は、前記細口の周囲の全周に前記テーパ面を有する、電気機器。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の電気機器であって、
前記蓋体の下面は、
下方へ向けて突出するとともに、前記細口を中心とする径方向に延びる補強リブ
をさらに有する、電気機器。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の電気機器であって、
前記蓋体の下面は、
下方へ向けて突出するとともに、前記細口を中心とする径方向における前記テーパ面の範囲を区画する区画リブ
をさらに有する、電気機器。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の電気機器であって、
前記蓋体の下面に取り付けられる内蓋
をさらに備え、
前記内蓋は、下面視において前記細口の周囲に配列された複数の開口を有する、電気機器。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の電気機器であって、
前記蓋体の下面に取り付けられる内蓋
をさらに備え、
前記蓋体は、下面の外周部に、前記内蓋と接触するシール面を有し、
前記テーパ面の外端は、前記シール面と隣接する、電気機器。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載の電気機器であって、
前記テーパ面は微細な凹凸を有する、電気機器。
【請求項9】
請求項1または請求項2に記載の電気機器であって、
前記ヒータへ第1の電力を供給する標準モードと、
前記ヒータへ前記第1の電力よりも低い第2の電力を供給する低電力モードと、
を切り替え可能である、電気機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸気を発生させる電気機器に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、水を加熱して蒸気を発生させる加湿器等の電気機器が知られている。加湿器は、有底筒状の容器と、容器の上部を覆う蓋体とを有する。加湿器は、容器内に貯留された水をヒータで加熱することにより、蒸気を発生させる。発生した蒸気は、蓋体内の流路を通って、外部へ放出される。
【0003】
従来の加湿器については、例えば特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-286483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この種の加湿器では、容器内に貯留された水を加熱し発生した蒸気を、蓋体内部に設けられた蒸気流路を通して排気孔より排出する。蒸気流路の途中には、蒸気の結露によって溜まった水滴を容器内に戻すための排水孔が設けられる。加湿器が動作を開始してからしばらくすると、排水孔は、水滴により塞がれる。これにより、排水孔から直接高温の蒸気が噴き出すことを抑制できる。
【0006】
しかしながら、加湿器の静音化等のために、ヒータへの供給電力を小さくすると、加湿器が動作を開始した後、排水孔が水滴により塞がれるまでの時間が長くなる、または水滴による排水孔の閉塞を確実に行うことが難しくなる、という問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、蒸気を発生させる電気機器において、蓋体の排水孔が水滴により塞がれるまでの時間を短縮できる、または水滴による排水孔の閉塞を確実に行うことができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、蒸気を発生させる電気機器であって、水を貯留可能な有底筒状の容器と、前記容器の上部の開口を覆う蓋体と、前記容器内に貯留された水を加熱するヒータと、を備え、前記蓋体は、前記容器内の蒸気を外部へ放出するための蒸気流路と、前記蒸気流路内の水滴を前記容器内へ戻す排水孔と、を有し、前記蓋体の下面は、前記排水孔の下端部または前記排水孔に連通する箇所に設けられた細口と、前記細口へ向けて徐々に高さが低くなるように傾斜したテーパ面と、を有する。
【0009】
本発明によれば、蓋体の下面に付着した水滴を、テーパ面に沿って細口へ移動させることができる。これにより、細口に水滴が保持されて排水孔が閉塞されるまでの時間を短縮できる。または、水滴による排水孔の閉塞を確実に行うことができる。
【0010】
特に、前記蓋体は、前記排水孔を開放する開位置と、前記排水孔を閉塞する閉位置との間で移動可能な排水弁をさらに有し、前記排水弁と前記蓋体の下面とにより、前記細口が構成されることが望ましい。これにより、排水弁を利用して細口を構成できる。
(【0011】以降は省略されています)

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