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公開番号
2025169920
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-14
出願番号
2025075660
出願日
2025-04-30
発明の名称
有害節足動物駆除組成物
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A01N
31/04 20060101AFI20251107BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】より短時間で有害節足動物の高い致死効果が得られる有害節足動物駆除組成物を提供する。
【解決手段】[1](A1)所定の要件を満たすノニオン性界面活性剤(a11)及び油性成分(a12)からなる群から選ばれる1種以上、及び(B1)イオン性界面活性剤(b1)を含む界面活性剤を含有し、前記成分(A1)に対する前記成分(B1)の質量割合[(B1)/(A1)]が4以上30以下である有害節足動物駆除組成物、[2](A2)所定の要件を満たすノニオン性界面活性剤(a21)及び油性成分(a22)からなる群から選ばれる1種以上、(B2)前記成分(a21)以外のノニオン性界面活性剤、及び水を含有し、前記成分(A2)に対する前記成分(B2)の質量割合[(B2)/(A2)]が4以上30以下であり、前記成分(A2)及び前記成分(B2)の合計含有量が0.15質量%以上であり、前記成分(A2)が溶解した状態である、有害節足動物駆除組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記成分(A1)及び成分(B1):
(A1)25℃の水への溶解度Xが5g/kg以下であり、25℃の0.05質量%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液への溶解度をYg/kgとした場合、Y/Xが1.2以上である、ノニオン性界面活性剤(a11)及び油性成分(a12)からなる群から選ばれる1種以上
(B1)イオン性界面活性剤(b1)を含む界面活性剤
を含有する有害節足動物駆除組成物であって、
前記組成物中の前記成分(A1)に対する前記成分(B1)の質量割合[(B1)/(A1)]が4以上30以下である、有害節足動物駆除組成物。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
下記成分(A2)及び成分(B2):
(A2)25℃の水への溶解度Xが5g/kg以下である、ノニオン性界面活性剤(a21)及び油性成分(a22)からなる群から選ばれる1種以上
(B2)前記成分(a21)以外のノニオン性界面活性剤
を含有する有害節足動物駆除組成物であって、
前記組成物がさらに水を含有し、
前記組成物中の前記成分(A2)に対する前記成分(B2)の質量割合[(B2)/(A2)]が4以上30以下であり、
前記組成物中の前記成分(A2)及び前記成分(B2)の合計含有量が0.15質量%以上であり、
前記組成物中に前記成分(A2)が溶解した状態である、有害節足動物駆除組成物。
【請求項3】
前記組成物中の前記成分(A1)の含有量が0.001質量%以上10質量%以下である、請求項1に記載の有害節足動物駆除組成物。
【請求項4】
前記組成物中の前記成分(A2)の含有量が0.001質量%以上10質量%以下である、請求項2に記載の有害節足動物駆除組成物。
【請求項5】
前記ノニオン性界面活性剤(a11)がエチレンオキシド(EO)の平均付加モル数が3以下のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、及びアルキルグリセリルエーテルからなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項1に記載の有害節足動物駆除組成物。
【請求項6】
前記油性成分(a12)が炭素数8以上のアルコール類及びエステル類からなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項1に記載の有害節足動物駆除組成物。
【請求項7】
前記イオン性界面活性剤(b1)がカチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項1に記載の有害節足動物駆除組成物。
【請求項8】
前記イオン性界面活性剤(b1)が、アルキル又はアルケニル基、並びに脂肪酸の炭素数が8以上22以下の、アルキル又はアルケニル硫酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、N-アシルアミノ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、内部オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α-スルホ脂肪酸メチルエステル塩、アシルメチルタウリン塩、及びアルキルリン酸塩からなる群から選ばれる1種以上のアニオン性界面活性剤を含む、請求項1に記載の有害節足動物駆除組成物。
【請求項9】
前記ノニオン性界面活性剤(a21)がエチレンオキシド(EO)の平均付加モル数が3以下のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、及びアルキルグリセリルエーテルからなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項2に記載の有害節足動物駆除組成物。
【請求項10】
前記油性成分(a22)が炭素数8以上のアルコール類及びエステル類からなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項2に記載の有害節足動物駆除組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有害節足動物駆除組成物に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
昆虫等の節足動物のうち、蚊、ダニ等の人間や家畜に対して各種の病原体を媒介する衛生害虫や、アザミウマ、アブラムシ、カイガラムシ等の田畑において農作物を食い荒らし、或いは農作物の病原体となるウイルスなどを媒介する農業害虫、園芸害虫の駆除には、ピレスロイド系、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤等の各種合成殺虫剤が用いられているものが多い。
【0003】
一方で、これらの合成殺虫剤に頼らず害虫を駆除するための駆除剤が知られている。例えば特許文献1には、水系溶媒に、害虫駆除成分と疎水変性ポリエーテルウレタンとを特定量含有しチキソトロピー性を有する透明害虫駆除剤が、噴射が容易でかつ壁面や害虫の体表に長時間付着することができ、適用場所を必要以上に汚すことがなく、かつスプレー特性に優れることが開示されている。
特許文献2には、浸透力が2000秒以下の界面活性剤を有効成分とするハチ捕獲剤が、捕獲されたハチが致死するまでの時間を短縮できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-234153号公報
特開2020-33343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の透明害虫駆除剤は、害虫駆除効果を発揮するのに5分~48時間の時間を要し、特許文献2に記載のハチ捕獲剤も、ハチが致死するまでに200秒程度の時間を要している。
しかしながら害虫の致死までに3分以上の時間を要してしまうと、害虫が身体を震わせるなどして害虫駆除剤を振り落とし、致死に至らないという課題があることを本発明者らは知見した。
本発明は、より短時間で有害節足動物の高い致死効果が得られる有害節足動物駆除組成物の提供に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、特定のノニオン性界面活性剤及び油性成分からなる群から選ばれる1種以上の成分と、特定の界面活性剤とを特定割合で含有し、且つ所定の要件を満たす組成物により、上記課題を解決できることを見出した。
【0007】
すなわち本発明は、下記に関する。
[1]下記成分(A1)及び成分(B1):
(A1)25℃の水への溶解度Xが5g/kg以下であり、25℃の0.05質量%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液への溶解度をYg/kgとした場合、Y/Xが1.2以上である、ノニオン性界面活性剤(a11)及び油性成分(a12)からなる群から選ばれる1種以上
(B1)イオン性界面活性剤(b1)を含む界面活性剤
を含有する有害節足動物駆除組成物であって、
前記組成物中の前記成分(A1)に対する前記成分(B1)の質量割合[(B1)/(A1)]が4以上30以下である、有害節足動物駆除組成物。
[2]下記成分(A2)及び成分(B2):
(A2)25℃の水への溶解度Xが5g/kg以下である、ノニオン性界面活性剤(a21)及び油性成分(a22)からなる群から選ばれる1種以上
(B2)前記成分(a21)以外のノニオン性界面活性剤
を含有する有害節足動物駆除組成物であって、
前記組成物がさらに水を含有し、
前記組成物中の前記成分(A2)に対する前記成分(B2)の質量割合[(B2)/(A2)]が4以上30以下であり、
前記組成物中の前記成分(A2)及び前記成分(B2)の合計含有量が0.15質量%以上であり、
前記組成物中に前記成分(A2)が溶解した状態である、有害節足動物駆除組成物。
[3][1]又は[2]に記載の組成物を有害節足動物に接触させる工程を含む、有害節足動物の駆除方法。
[4]下記成分(A1)及び成分(B1):
(A1)25℃の水への溶解度Xが5g/kg以下であり、25℃の0.05質量%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液への溶解度をYg/kgとした場合、Y/Xが1.2以上である、ノニオン性界面活性剤(a11)及び油性成分(a12)からなる群から選ばれる1種以上
(B1)イオン性界面活性剤(b1)を含む界面活性剤
を含有する組成物であって、
前記組成物中の前記成分(A1)に対する前記成分(B1)の質量割合[(B1)/(A1)]が4以上30以下である組成物の有害節足動物駆除組成物としての使用。
[5]下記成分(A2)及び成分(B2):
(A2)25℃の水への溶解度Xが5g/kg以下である、ノニオン性界面活性剤(a21)及び油性成分(a22)からなる群から選ばれる1種以上
(B2)前記成分(a21)以外のノニオン性界面活性剤
を含有する組成物であって、
前記組成物がさらに水を含有し、
前記組成物中の前記成分(A2)に対する前記成分(B2)の質量割合[(B2)/(A2)]が4以上30以下であり、
前記組成物中の前記成分(A2)及び前記成分(B2)の合計含有量が0.15質量%以上であり、
前記組成物中に前記成分(A2)が溶解した状態である組成物の有害節足動物駆除組成物としての使用。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、より短時間で有害節足動物の高い致死効果が得られる有害節足動物駆除組成物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例における蚊のノックダウン率の評価方法を示す模式図である。
マイクロスコープにより、蚊の頭部と胸部の接合部分の内部気管を観察した画像である。
マイクロスコープにより、実施例3の組成物を接触させた蚊の頭部と胸部の接合部分の内部気管を観察した画像である。
マイクロスコープにより、比較例1の組成物を接触させた蚊の頭部と胸部の接合部分の内部気管を観察した画像である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[定義]
本明細書において「有害節足動物駆除組成物」とは、有害節足動物の致死効果を奏することにより、有害節足動物による被害を防御及び低減化できる組成物を意味する。有害節足動物については後述する。
本明細書において、「有害節足動物の駆除」とは、有害節足動物へ組成物を適用した後、有害節足動物がその動きを鈍らせて移動困難となった後に死に至る状況において、有害節足動物が移動困難(ノックダウン)となった状態を意味する。
本明細書において、有害節足動物の駆除効果は、有害節足動物への組成物の適用後におけるノックダウン率により評価するものとする。該ノックダウン率は、具体的には実施例に記載の方法により評価することができる。
本発明にかかる有害節足動物駆除組成物は、そのまま有害節足動物に適用する組成物の他、使用時に水等で希釈してから有害節足動物に適用する組成物も含まれる。使用時に希釈して用いる組成物である場合、本発明にかかる有害節足動物駆除組成物中の各成分の含有量は、希釈後、すなわち有害節足動物への適用時の組成物中の各成分の含有量も包含するものとする。
(【0011】以降は省略されています)
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