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公開番号2025169483
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-14
出願番号2024074174
出願日2024-05-01
発明の名称信号伝送システム
出願人ニチコン株式会社
代理人弁理士法人みのり特許事務所
主分類G06F 3/00 20060101AFI20251107BHJP(計算;計数)
要約【課題】シンプルな構成でありながら終端抵抗の接続状態が自動的かつ確実に最適化される信号伝送システムを提供する。
【解決手段】信号伝送システム10Bは、差動伝送ライン20と、第1装置30と、3つの第2装置40-1,40-2,40-3とを備えている。第1装置30は、ライン間に接続された第1抵抗器32を有し、第2装置40-1,40-2,40-3はそれぞれ、ライン間に接続された可変抵抗部42と、可変抵抗部42の抵抗値を制御する抵抗値制御部45とを有している。抵抗値制御部45は、起動からランダムな時間が経過したときにライン間電圧が所定の正常電圧範囲内に収まっていなければ、可変抵抗部42の抵抗値を第1抵抗器32の抵抗値に等しい第1抵抗値から第2抵抗値(ただし、第2抵抗値>第1抵抗値)に変化させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
差動伝送ラインを介して信号を伝送し合う第1装置および少なくとも1つの第2装置を備えた信号伝送システムであって、
前記第1装置は、前記差動伝送ラインのライン間に接続された第1抵抗器を有し、
前記第2装置は、前記差動伝送ラインのライン間に接続された可変抵抗部と、前記可変抵抗部の抵抗値を制御する抵抗値制御部とを有し、
前記抵抗値制御部は、起動からランダムな時間が経過したときに前記差動伝送ラインのライン間電圧が所定の正常電圧範囲内に収まっていなければ、前記可変抵抗部の抵抗値を前記第1抵抗器の抵抗値に等しい第1抵抗値から第2抵抗値(ただし、前記第2抵抗値>前記第1抵抗値)に変化させる
ことを特徴とする信号伝送システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記可変抵抗部は、直列に接続されたスイッチおよび第2抵抗器を有し、
前記可変抵抗部の抵抗値は、前記スイッチが閉状態をとると前記第1抵抗値となり、前記スイッチが開状態をとると前記第2抵抗値となり、
前記抵抗値制御部は、前記スイッチを閉状態から開状態に変化させることで前記可変抵抗部の抵抗値を前記第1抵抗値から前記第2抵抗値に変化させる
ことを特徴とする請求項1に記載の信号伝送システム。
【請求項3】
前記スイッチは、前記抵抗値制御部に制御されていないときに閉状態をとる
ことを特徴とする請求項2に記載の信号伝送システム。
【請求項4】
前記第1装置は、パワーコンディショナ装置であり、
前記第2装置は、蓄電池を含む蓄電装置であり、
前記第1装置および前記第2装置は、前記差動伝送ラインを介してCAN通信を行う
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の信号伝送システム。
【請求項5】
差動伝送ラインを介して信号を伝送し合う第1装置および少なくとも1つの第2装置を備えた信号伝送システムであって、
前記第1装置は、前記差動伝送ラインのライン間に接続された第1抵抗器を有し、
前記第2装置は、前記差動伝送ラインのライン間に接続された可変抵抗部と、前記可変抵抗部の抵抗値を制御する抵抗値制御部とを有し、
前記抵抗値制御部は、前記差動伝送ラインのライン間電圧が所定の正常電圧範囲内に収まる前に起動からの経過時間がランダムな所定時間になれば、前記可変抵抗部の抵抗値を前記第1抵抗器の抵抗値よりも大きい第1抵抗値から前記第1抵抗器の抵抗値に等しい第2抵抗値に変化させる
ことを特徴とする信号伝送システム。
【請求項6】
前記可変抵抗部は、直列に接続されたスイッチおよび第2抵抗器を有し、
前記可変抵抗部の抵抗値は、前記スイッチが開状態をとると前記第1抵抗値となり、前記スイッチが閉状態をとると前記第2抵抗値となり、
前記抵抗値制御部は、前記スイッチを開状態から閉状態に変化させることで前記可変抵抗部の抵抗値を前記第1抵抗値から前記第2抵抗値に変化させる
ことを特徴とする請求項5に記載の信号伝送システム。
【請求項7】
前記スイッチは、前記抵抗値制御部に制御されていないときに開状態をとる
ことを特徴とする請求項6に記載の信号伝送システム。
【請求項8】
前記第1装置は、パワーコンディショナ装置であり、
前記第2装置は、蓄電池を含む蓄電装置であり、
前記第1装置および前記第2装置は、前記差動伝送ラインを介してCAN通信を行う
ことを特徴とする請求項5~7のいずれか一項に記載の信号伝送システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、差動伝送ラインと該差動伝送ラインを介して信号を伝送し合う第1装置および少なくとも1つの第2装置とを備えた信号伝送システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
CAN通信ラインのような差動伝送ラインに接続された第1装置および第2装置が信号を伝送し合う場合は、通常、信号の反射を防ぐために、第1装置および第2装置のそれぞれに終端抵抗を設ける。また、第1装置から延びる差動伝送ラインが途中で分岐して複数の第2装置に接続されており、かつその複数の第2装置が比較的近い位置にある場合は、通常、いずれか1つの第2装置の終端抵抗を有効化し、他の全ての第2装置の終端抵抗を無効化する。この終端抵抗の有効化/無効化は、例えば、ユーザーがDIPスイッチを操作することにより行われる。
【0003】
DIPスイッチ等による終端抵抗の有効化/無効化は、操作の間違いが起こりやすく、面倒である。このため、いちいちユーザーが手動で終端抵抗を有効化/無効化させる必要がないシステム、すなわち、終端抵抗の接続状態が自動的に最適化されるシステムの検討が進められている。例えば、特許文献1に記載のシステムでは、多ビットバスを介して信号で伝送し合う複数のプロセッサとは別に終端抵抗制御部が設けられ、これが複数のプロセッサの接続情報に基づいてそれぞれのプロセッサに含まれる複数の終端抵抗の中から最適な終端抵抗を選択するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3709329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された構成、すなわち、接続情報を受け取った終端抵抗制御部が複数の装置(プロセッサ)のそれぞれに設けられた終端抵抗を集中的に制御する構成は、複雑であり、高コスト化になりがちである。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、シンプルな構成でありながら終端抵抗の接続状態が自動的かつ確実に最適化される信号伝送システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の信号伝送システムは、差動伝送ラインを介して信号を伝送し合う第1装置および少なくとも1つの第2装置を備えたシステムであって、第1装置は、差動伝送ラインのライン間に接続された第1抵抗器を有し、第2装置は、差動伝送ラインのライン間に接続された可変抵抗部と、可変抵抗部の抵抗値を制御する抵抗値制御部とを有し、抵抗値制御部は、起動からランダムな時間が経過したときに差動伝送ラインのライン間電圧が所定の正常電圧範囲内に収まっていなければ、可変抵抗部の抵抗値を第1抵抗器の抵抗値に等しい第1抵抗値から第2抵抗値(ただし、第2抵抗値>第1抵抗値)に変化させる、との構成を有している。
【0008】
この構成では、差動伝送ラインに接続された少なくとも1つの第2装置のそれぞれにおいて、差動伝送ラインのライン間電圧が所定の正常電圧範囲内に収まっていないことを条件に、ライン間に接続された可変抵抗部の抵抗値が抵抗値制御部によって変更される。また、この変更は、全ての第2装置において一斉に行われるのではなく、それぞれの第2装置において起動からランダムな時間が経過したときに行われる。したがって、この構成によれば、差動伝送ラインのライン間電圧が所定の正常電圧範囲内に収まるまで、可変抵抗部の抵抗値を1つずつ第2抵抗値に変化させていく(すなわち、差動伝送ラインに接続された終端抵抗を1つずつ無効化していく)ことができる。
【0009】
上記第1の信号伝送システムの可変抵抗部は、直列に接続されたスイッチおよび第2抵抗器を有していてもよい。この場合、抵抗値制御部は、スイッチを閉状態から開状態に変化させることで、可変抵抗部の抵抗値を第1抵抗値(=第2抵抗器の抵抗値)から第2抵抗値(=無限大)に変化させることができる。
【0010】
なお、上記第1の信号伝送システムのスイッチは、抵抗値制御部に制御されていないときに閉状態をとるタイプのスイッチであることが好ましい。そうでない場合、抵抗値制御部は、起動したときにスイッチを閉状態とする必要がある。
(【0011】以降は省略されています)

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