特許ウォッチ

公開番号2025168873
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2024073699
出願日2024-04-30
発明の名称物干し装置
出願人株式会社日中製作所,株式会社千趣会
代理人安田岡本弁理士法人
主分類D06F 57/12 20060101AFI20251105BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】索体及び物干し竿に対してリールケースの姿勢を安定させて、操作部材の操作もやり易くする。
【解決手段】吊り下げ用の索体3と、この索体3の下端側をリール4に巻き取るリール機構5と、このリール機構5のリール4の回転をロック・解除する操作部材6と、前記リール機構5及び操作部材6を収納するリールケース7と、物干し竿Sの端部に嵌合して吊り持つ竿嵌合部8とを有する。前記リールケース7はリール4及び操作部材6を収納する部分の上側に竿嵌合部8を形成し、この竿嵌合部8をリールケース7の一側面に開口されかつ孔心がリール4回転軸心と交差する方向の有底孔9に形成し、その有底孔9の底側にリール4に巻き取られる索体3を上下方向に挿通する挿通路10を形成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
吊り下げ用の索体（３）と、この索体（３）の下端側をリール（４）に巻き取るリール機構（５）と、このリール機構（５）のリール（４）の回転をロック・解除する操作部材（６）と、前記リール機構（５）及び操作部材（６）を収納するリールケース（７）と、物干し竿（Ｓ）の端部に嵌合して吊り持つ竿嵌合部（８）とを有する物干し装置であって、
前記リールケース（７）はリール（４）及び操作部材（６）を収納する部分の上側に竿嵌合部（８）が形成されており、この竿嵌合部（８）はリールケース（７）の一側面に開口されかつ孔心がリール（４）回転軸心と交差する方向の有底孔（９）に形成されており、その有底孔（９）の底側にリール（４）に巻き取られる索体（３）を上下方向に挿通する挿通路（１０）が形成されていることを特徴とする物干し装置。
続きを表示（約 930 文字）【請求項２】
前記リールケース（７）の一側面でかつ有底孔（９）の下方に、操作部材（６）の操作部（６ａ）を押動操作可能に突出する窓（１３）が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の物干し装置。
【請求項３】
前記リール機構（５）は、索体（３）を巻き取る円筒部（４ａ）の両端に円形壁（４ｂ）を設けてリール（４）が形成され、このリール（４）がリールケース（７）に固定の支軸（３０）に回転自在に嵌合され、前記円筒部（４ａ）の内側に索体巻き取り用の巻きバネ（２９）が収納され、少なくとも一方の円形壁（４ｂ）に、操作部材（６）の係合爪（６ｂ）が係脱自在に係合する係合凹部（３２）が周方向等間隔に複数形成されていることを特徴とする請求項１または２に記載の物干し装置。
【請求項４】
前記竿嵌合部（８）には上部壁に孔心に向かう貫通穴（１４）が形成されており、
前記物干し竿（Ｓ）の端部に抜け止め部材（１５）が挿入されており、この抜け止め部材（１５）には孔心方向に弾性変形可能な揺動片（１５ａ）が形成され、この揺動片（１５ａ）の自由端側には物干し竿（Ｓ）に形成した挿通孔（１６）に入りかつ竿嵌合部（８）の貫通穴（１４）に突出するロック突起（１５ｂ）が形成されていることを特徴とする請求項１または２に記載の物干し装置。
【請求項５】
前記吊り下げ用索体（３）の上端は、天井（Ｔ）に固定の固定具（２１）に連結されており、
前記固定具（２１）は、天井（Ｔ）を形成する石膏ボード（Ｔａ）に固定の取付ベース（２２）と、この取付ベース（２２）に下方から嵌合装着するベースカバー（２３）と、このベースカバー（２３）内に昇降自在に配置されかつ索体（３）の上端が連結された昇降体（２４）と、この昇降体（２４）の下降に弾性抵抗を与える弾性体（２５）とを有することを特徴とする請求項１または２に記載の物干し装置。
【請求項６】
前記昇降体（２４）の下部はベースカバー（２３）から突出可能であって、下降限界付近を示す最大下降表示部（２６）が形成されていることを特徴とする請求項５に記載の物干し装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、物干し装置に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
各種の吊下物を物干し竿に掛けて天井等から吊り下げる吊下物の高さ調節器（物干し装置）として、特許文献１に開示されたものがある。この物干し装置は、吊り下げ用の紐（索体）と、この紐の下端側をリールに巻き取るリール機構と、このリール機構の軸心に位置していてリールの回転をロック・解除する操作部材と、前記リール機構及び操作部材を収納するリールケースと、物干し竿の端部に嵌合して吊り持つ竿嵌合部とを有している。
【０００３】
前記従来の物干し装置は、紐の直下にリールの軸心が位置しかつそれらの直下に竿嵌合部を形成するフックが位置しており、垂下紐を中心として回りやすい構造、物干し竿にフックを嵌合しても物干し竿に対してリールケースが振ら付く構造になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
実公昭６３－１２２４９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
前記従来技術は、物干し竿にフックを嵌合して、操作部材によりリール機構をロック・解除操作して、リール機構の紐巻き取り量を変更することにより、物干し竿の高さを調節することができるが、物干し竿より上側となるリールケースは姿勢が安定し難く、操作部材の操作もやり難くなっている。
【０００６】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした物干し装置を提供することを目的とする。
【０００７】
本発明は、リールケースのリール及び操作部材を収納する部分の上側に有底孔の竿嵌合部を形成して、物干し竿の端部に嵌合することにより、索体及び物干し竿に対してリールケースの姿勢が安定し、操作部材の操作もやり易くした物干し装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明における課題解決のための具体的手段は、吊り下げ用の索体３と、この索体３の下端側をリール４に巻き取るリール機構５と、このリール機構５のリール４の回転をロック・解除する操作部材６と、前記リール機構５及び操作部材６を収納するリールケース７と、物干し竿Ｓの端部に嵌合して吊り持つ竿嵌合部８とを有する物干し装置であって、
前記リールケース７はリール４及び操作部材６を収納する部分の上側に竿嵌合部８が形成されており、この竿嵌合部８はリールケース７の一側面に開口されかつ孔心がリール４回転軸心と交差する方向の有底孔９に形成されており、その有底孔９の底側にリール４に巻き取られる索体３を上下方向に挿通する挿通路１０が形成されている。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、索体３及び物干し竿Ｓに対してリールケース７の姿勢が安定し、操作部材６の操作もやり易くできる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明の実施形態を示す物干し装置の要部の断面正面図である。
固定具の断面正面図である。
物干し装置の側面図である。
物干し竿吊り下げ状態の全体正面図である。
リールケースの斜視図である。
抜け止め部材の斜視図である。
取付ベースの斜視図である。
ベースカバーの斜視図である。
物干し装置の変形例を示す要部の断面正面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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