特許ウォッチ

公開番号2025168727
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2024073421
出願日2024-04-30
発明の名称結束機
出願人マックス株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類B65B 13/18 20060101AFI20251105BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】先端がカールガイドの底面部に接したワイヤを、確実に誘導できるようにした鉄筋結束機を提供する。
【解決手段】鉄筋結束機1Aは、ワイヤ送り部3で送られるワイヤWを鉄筋の周囲に巻き回す環状送り経路Ruを構成するカール形成部5と、鉄筋に巻き付けられたワイヤWを捩じる結束部7を備え、カール形成部5は、ワイヤWに巻き癖をつけるアーム部50と、アーム部50で巻き癖を付けられたワイヤWを結束部7に誘導するカールガイド部51を備え、カールガイド部51は、環状送り経路Ruの径方向の外側に底面部52aを備え、底面部52aは、ワイヤ送り部3で送られるワイヤWの先端が接するカールガイド部51の先端部51a側に、ワイヤWの先端をカールガイド部51の基端部51b側に向けて誘導する誘導部52cを備える。
【選択図】図1B
特許請求の範囲【請求項１】
ワイヤを送るワイヤ送り部と、
前記ワイヤ送り部で送られるワイヤを結束物の周囲に巻き回す環状送り経路を構成するカール形成部と、
結束物に巻き回されたワイヤを捩じる結束部を備え、
前記カール形成部は、
前記ワイヤ送り部で送られるワイヤに巻き癖をつけるアーム部と、
前記アーム部で巻き癖を付けられたワイヤを前記結束部に誘導するカールガイド部を備え、
前記カールガイド部は、前記環状送り経路の径方向の外側に底面部を備え、
前記底面部は、前記カールガイド部の先端部側の少なくとも一部を構成し、ワイヤの先端を前記カールガイド部の基端部側に向けて誘導する誘導部を備えた
結束機。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
ワイヤを送るワイヤ送り部と、
前記ワイヤ送り部で送られるワイヤを結束物の周囲に巻き回す環状送り経路を構成するカール形成部と、
結束物に巻き回されたワイヤを捩じる結束部を備え、
前記カール形成部は、
前記ワイヤ送り部で送られるワイヤに巻き癖をつけるアーム部と、
前記アーム部で巻き癖を付けられたワイヤを前記結束部に誘導するカールガイド部を備え、
前記カールガイド部は、前記環状送り経路の径方向の外側に底面部を備え、
前記底面部は、前記カールガイド部の先端部側の少なくとも一部を構成する誘導部を備え、
前記誘導部は、前記カールガイド部の前記先端部側の第１の端部が、前記カールガイド部の基端部側の第２の端部より前記アーム部に近づく方向に、前記底面部に対して傾斜する傾斜面を備え、
前記傾斜面は、前記第２の端部に対する前記第１の端部の寸法が、前記底面部の仮想延長線と直交する方向より、前記底面部の仮想延長線と平行な方向が長く構成される
結束機。
【請求項３】
前記誘導部は、ワイヤの先端が通る軌跡上に、前記底面部に対して傾斜する傾斜面を有する
請求項１に記載の結束機。
【請求項４】
前記傾斜面は、前記環状送り経路と平行な方向の断面形状が直線状である
請求項２または３に記載の結束機。
【請求項５】
前記結束部は、ワイヤが係止されるワイヤ係止体を備え、
前記傾斜面は、前記ワイヤ係止体に向けて傾斜する
請求項２または３に記載の結束機。
【請求項６】
前記傾斜面は、ワイヤの先端が接する直前の前記傾斜面に対するワイヤの入射角度が５０°以下となるように、前記底面部に対して傾斜する
請求項２または３に記載の結束機。
【請求項７】
前記傾斜面は、前記底面部に対する角度が５０°以下である
請求項２または３に記載の結束機。
【請求項８】
前記カールガイド部は、前記底面部及び前記傾斜面に対し、環状送り経路の軸方向の両側に設けられる側面部を備えた
請求項２または３に記載の結束機。
【請求項９】
前記傾斜面と前記側面部の間の隙間は、ワイヤの直径以下である
請求項８に記載の結束機。
【請求項１０】
前記カールガイド部は、環状送り経路の軸方向に沿った前記底面部の幅が前記基端部に向けて狭くなる拡幅部を前記先端部に備え、
前記誘導部は、前記カールガイド部の前記先端部側で、少なくとも前記拡幅部の一部に設けられる
請求項１または２に記載の結束機。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
鉄筋等の結束物をワイヤで結束する結束機に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
コンクリート建造物には強度を向上させるために鉄筋が使用されており、コンクリート打設時に鉄筋が所定の位置からずれないように、ワイヤで結束している。
【０００３】
従来から、２本以上の鉄筋にワイヤを巻き、鉄筋に巻いたワイヤを捩じって当該２本以上の鉄筋をワイヤで結束する鉄筋結束機と称す結束機が提案されている。
【０００４】
結束機は、モータの駆動力で送られ、巻き癖が付けられたワイヤを、カールガイド等と称すガイドでワイヤを捩じる結束部に誘導し、鉄筋の周囲に巻かれたワイヤを結束部で捩じることで、鉄筋がワイヤで結束される。巻き癖が付けられたワイヤを結束部に誘導できるようにするため、巻き癖が付けられたワイヤにより形成されるループの径方向の外側からワイヤに接し、ワイヤの送り経路を変える力をワイヤに付与する誘導促進部を備えた結束機が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００５】
また、ワイヤで結束される鉄筋の径が大きくなると、鉄筋の周囲に環状に巻き回されるワイヤの送り経路の径を大きくする必要がある。そこで、環状となるワイヤの送り経路の径が大きくなっても、ワイヤを結束部に確実に誘導できるようにした鉄筋結束機が提案されている（例えば、特許文献２参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開２０２２－１６４４３８号公報
特許第７３０２３０２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
ワイヤで結束される鉄筋の径が細く、環状に巻き回されるワイヤの送り経路の径が小さい従来の結束機では、カールガイドに誘導されるワイヤは、カールガイドの底面部から離れた経路を通る。これに対し、環状に巻き回されるワイヤの送り経路の径が大きくなると、カールガイドに誘導されるワイヤの先端が、カールガイドの底面部に接する。このため、ワイヤが底面部に沿って摺動する際の摩擦による抵抗が大きくなり、結束部へワイヤを送ることができなくなる可能性がある。
【０００８】
本発明は、このような課題を解決するためなされたもので、先端がカールガイドの底面部に接したワイヤを、確実に誘導できるようにした結束機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上述した課題を解決するため、本発明は、ワイヤを送るワイヤ送り部と、ワイヤ送り部で送られるワイヤを結束物の周囲に巻き回す環状送り経路を構成するカール形成部と、結束物に巻き回されたワイヤを捩じる結束部を備え、カール形成部は、ワイヤ送り部で送られるワイヤに巻き癖をつけるアーム部と、アーム部で巻き癖を付けられたワイヤを結束部に誘導するカールガイド部を備え、カールガイド部は、環状送り経路の径方向の外側に底面部を備え、底面部は、カールガイド部の先端部側の少なくとも一部を構成し、ワイヤの先端をカールガイド部の基端部側に向けて誘導する誘導部を備えた結束機である。
【００１０】
また、本発明は、ワイヤを送るワイヤ送り部と、ワイヤ送り部で送られるワイヤを結束物の周囲に巻き回す環状送り経路を構成するカール形成部と、結束物に巻き回されたワイヤを捩じる結束部を備え、カール形成部は、ワイヤ送り部で送られるワイヤに巻き癖をつけるアーム部と、アーム部で巻き癖を付けられたワイヤを結束部に誘導するカールガイド部を備え、カールガイド部は、環状送り経路の径方向の外側に底面部を備え、底面部は、カールガイド部の先端部側の少なくとも一部を構成する誘導部を備え、誘導部は、カールガイド部の先端部側の第１の端部が、カールガイド部の基端部側の第２の端部よりアーム部に近づく方向に、底面部に対して傾斜する傾斜面を備え、傾斜面は、第２の端部に対する第１の端部の寸法が、底面部の仮想延長線と直交する方向より、底面部の仮想延長線と平行な方向が長く構成される結束機である。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許