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公開番号2025168406
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2025138693,2025547998
出願日2025-08-22,2025-04-16
発明の名称冷却服及び冷却衣服セット
出願人ビッグボーン株式会社
代理人個人
主分類A41D 13/005 20060101AFI20251030BHJP(衣類)
要約【課題】本開示の冷却服は、冷却性能と持続性能とを同時に満たすことができる。
【解決手段】本開示の冷却服は、表側生地と、裏側生地とを有する冷却服であって、表側生地又は裏側生地は、体に対して近い位置に配置され、防水性の内側層と、内側層の外側に配置され、水を吸収し、吸収した水を貯留させる不織布からなる中間層と、中間層の外側に配置され、透湿性の表側層と、中間層と表側層との間に配置され、表側層の表面に形成され、中間層から放出される蒸気の量を制限する透湿制御層と、一時的に水を貯留する複数の水保持部とを有し、水保持部は、中心に表側生地又は裏側生地を貫通する穴と、穴の周囲に内側層と透湿制御層と表側層とを密着させた第1の圧着部と、第1の圧着部の周囲に位置し表側層と内側層との間にある第1の空隙とを有するものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
体の前側に配置される表側生地と、前記体の後側に配置される裏側生地とを有する冷却服であって、
前記表側生地又は前記裏側生地は、
前記体に対して離れた位置に配置され、透湿性の表側層と、
前記表側層の内側に配置され、水を吸収し、吸収した前記水を貯留させる不織布からなる中間層と、
前記中間層の内側に配置され、透湿性及び防水性の内側層と、
前記中間層と前記内側層との間に配置され、前記内側層の外側に形成され、前記中間層から放出される蒸気の量を制限する第1の透湿制御層と、
前記中間層と前記表側層との間に配置され、前記表側層の表面に形成され、前記中間層から放出される蒸気の量を制限する第2の透湿制御層と、
一時的に前記水を貯留する複数の水保持部とを有し、
前記水保持部は、
中心に前記表側生地又は前記裏側生地を貫通する穴と、
前記穴の周囲に前記内側層と前記第1の透湿制御層と前記第2の透湿制御層と前記表側層とを密着させた第3の圧着部と、
前記第3の圧着部の周囲に位置し前記表側層と前記内側層との間にある第3の空隙とを有し、
前記体に装着された状態を基準として、前記表側生地又は前記裏側生地の上部に前記中間層に水を供給する注水口と、前記表側生地又は前記裏側生地の下部に前記中間層が吸収した水を排水する排水口とを設けた冷却服。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記表側生地又は前記裏側生地の外縁で、前記中間層を閉じ込め、前記内側層と前記第1の透湿制御層と前記第2の透湿制御層と前記外側層とを密着する第4の圧着部をさらに有し、
前記表側生地又は前記裏側生地の外縁の前記第4の圧着部は、第4の空隙を介して、前記中間層を囲んでいる請求項1に記載の冷却服。
【請求項3】
前記内側層は、前記体に対して最も近い位置に配置されており、
前記表側層は、前記体に対して最も離れた位置に配置されている請求項1又は2に記載の冷却服。
【請求項4】
前記表側生地、又は前記裏側生地の1平方メートル、1時間当たりにおいて、前記中間層から前記水が気化する蒸発量を表す透湿度(JIS L 1099:2012 A-1法)が、12.5以上62.5以下である請求項1に記載の冷却服。
【請求項5】
前記体に装着された状態を基準として、前記体に近接して配置された請求項1乃至4のいずれかに記載の前記冷却服と、前記冷却服の外側に、送風ファンにより前記体の温度を下げる空調機能服とを有する冷却衣服セット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、不織布に吸収された水分の気化により体を冷却する冷却服及び冷却衣服セットに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
夏の屋外での暑さ対策、熱中症対策として、人又は犬等の動物が着用できるベスト等の服に水分を吸収する吸水材を面状に設け、その水分の蒸発による気化熱で熱を吸収し、体を冷やすことが出来る冷却服が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1では、冷却服の上部に注水口が設けられており、注水口にペットボトルを差し込んで、ペットボトルの水を注水口から冷却服の内部に設けられた吸水材へ送り込んでいる。送り込まれた水が気化する気化熱で熱を吸収し、体を冷やしている。
また、特許文献1では、冷却服にV字型の水の仕切りを複数個分散させて、吸水材の全面に水を行き渡らせている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6008301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、冷却服の透湿度(JIS L 1099:2012 A-1法)を上げる程、人が冷却服を着用したとき、人はより冷たく感じる。これは、冷却服から気化する蒸気の量が多くなるからである。冷却服が人を冷たく感じさせる能力のことを、以後、冷却性能と称す。
一方、冷却服の当該透湿度を下げる程、冷却服から気化する蒸気の量が少なくなり、冷却服により人が冷たく感じる時間が長くなる。
冷却服は、冷却服が人を冷たく感じさせる時間が長い程よく、以後、この性能を持続性能と称す。
特許文献1の冷却服では、冷却性能と持続性能とを同時に満たす方法について記載されていない。また、本願の中間層から放出される蒸気の量を制限する透湿制御層についても記載されていない。
上記課題に鑑み、本開示は、冷却性能と持続性能とを同時に満たす冷却服を提供する。
また、上記冷却服を用いた冷却衣服セット及び冷却衣服セットの装着方法を提供する。
また、本開示は、不織布に吸収された水分の気化により頭部を冷却する帽子を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る冷却服は、体の前側に配置される表側生地と、前記体の後側に配置される裏側生地とを有する冷却服であって、
前記表側生地又は前記裏側生地は、
前記体に対して近い位置に配置され、防水性の内側層と、
前記内側層の外側に配置され、水を吸収し、吸収した前記水を貯留させる不織布からなる中間層と、
前記中間層の外側に配置され、透湿性の表側層と、
前記中間層と前記表側層との間に配置され、前記表側層の表面に形成され、前記中間層から放出される蒸気の量を制限する透湿制御層と、
一時的に前記水を貯留する複数の水保持部とを有し、
前記水保持部は、
中心に前記表側生地又は前記裏側生地を貫通する穴と、
前記穴の周囲に前記内側層と前記透湿制御層と前記表側層とを密着させた第1の圧着部と、
前記第1の圧着部の周囲に位置し前記表側層と前記内側層との間にある第1の空隙とを有するものである。
【0007】
本開示の別の態様に係る冷却服は、体の前側に配置される表側生地と、前記体の後側に配置される裏側生地とを有する冷却服であって、
前記表側生地又は前記裏側生地は、
前記体に対して離れた位置に配置され、透湿性の表側層と、
前記表側層の内側に配置され、水を吸収し、吸収した前記水を貯留させる不織布からなる中間層と、
前記中間層の内側に配置され、透湿性及び防水性の内側層と、
前記中間層と前記内側層との間に配置され、前記内側層の外側に形成され、前記中間層から放出される蒸気の量を制限する第1の透湿制御層と、
前記中間層と前記表側層との間に配置され、前記表側層の表面に形成され、前記中間層から放出される蒸気の量を制限する第2の透湿制御層と、
一時的に前記水を貯留する複数の水保持部とを有し、
前記水保持部は、
中心に前記表側生地又は前記裏側生地を貫通する穴と、
前記穴の周囲に前記内側層と前記第1の透湿制御層と前記第2の透湿制御層と前記表側層とを密着させた第3の圧着部と、
前記第3の圧着部の周囲に位置し前記表側層と前記内側層との間にある第3の空隙とを有するものである。
【0008】
本開示の一態様に係る帽子は、クラウンを有し、頭部を冷却する帽子であって、
前記クラウンは、
前記頭部に対して近い位置に配置され、防水性の内側層と、
前記内側層の外側に配置され、水を吸収し、吸収した前記水を貯留させる不織布からなる中間層と、
前記中間層の外側に配置され、透湿性の表側層と、
前記クラウンの下部で前記中間層を取り囲むように、前記表側層と前記内側層とを圧着する圧着部とを有し、
前記クラウンの頂点に前記中間層に水を供給する注水口が設けられたものである。
【0009】
本開示の別の態様に係る帽子は、クラウンを有し、頭部を冷却する帽子であって、
前記クラウンは、複数の部分クラウンを有し、
前記複数の部分クラウンの隣接する2つの前記部分クラウンは、重ね合わされて、下部から上部付近まで縫い合わされおり、
前記複数の部分クラウンの各々は、
前記頭部に対して近い位置に配置され、防水性の内側層と、
前記内側層の外側に配置され、水を吸収し、吸収した前記水を貯留させる不織布からなる中間層と、
前記中間層の外側に配置され、透湿性の表側層と、
外縁で前記中間層を取り囲むように、前記表側層と前記内側層とを圧着する圧着部とを有するものである。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一態様の冷却服は、冷却性能と持続性能とを同時に満たすことができる。
また、上記冷却服は、体全体を均一に冷却することができる。
また、上記冷却服を用いた冷却衣服セットを提供する。
また、本開示の一態様の帽子は、不織布に吸収された水分の気化により頭部を冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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