特許ウォッチ

公開番号2025168107
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024073243
出願日2024-04-26
発明の名称行動検出システム、サーバ装置、及び行動検出方法
出願人京セラ株式会社
代理人弁理士法人キュリーズ
主分類G06Q 30/06 20230101AFI20251030BHJP(計算;計数)
要約【課題】顧客と店員の商品に対する行動を漏らすことなく検出することが可能な行動検出システム、サーバ装置、及び行動検出方法を提供する。
【解決手段】一態様の行動検出システムは、商品を保持する保持用器具及び商品のいずれかに取り付けられた器具通信装置と、店員が携帯する携帯用の店員ビーコン送信装置と、ビーコン通信装置と、サーバ装置とを有する行動検出システムである。前記行動検出システムにおいて、ビーコン通信装置は、器具通信装置から送信された第1ビーコンを受信し、店員ビーコン送信装置から送信された第2ビーコンを受信し、第1ビーコンの受信期間を表す第1受信期間と、第2ビーコンの受信期間を表す第2受信期間とを、サーバ装置へ送信する。また、前記行動検出システムにおいて、サーバ装置は、第1受信期間と前記第2受信期間とに基づいて、店員及び/又はユーザの行動を検出する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
商品を保持する保持用器具及び前記商品のいずれかに取り付けられた器具通信装置と、
店員が携帯する携帯用の店員ビーコン送信装置と、
ビーコン通信装置と、
サーバ装置と、を有する行動検出システムであって、
前記ビーコン通信装置は、前記器具通信装置から送信された第１ビーコンを受信し、前記店員ビーコン送信装置から送信された第２ビーコンを受信し、前記第１ビーコンの受信期間を表す第１受信期間と、前記第２ビーコンの受信期間を表す第２受信期間とを、前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、前記第１受信期間と前記第２受信期間とに基づいて、前記店員及び／又はユーザの行動を検出する
行動検出システム。
続きを表示（約 1,700 文字）【請求項２】
前記サーバ装置は、前記ビーコン通信装置において、前記第１受信期間の開始時刻と前記第２受信期間の開始時刻とが同一であること、及び前記第１受信期間の開始時刻と前記第２受信期間の開始時刻との差が一定の範囲内であることのいずれかを検出したとき、前記店員が前記商品を保持していることを検出する
請求項１記載の行動検出システム。
【請求項３】
前記サーバ装置は、前記第１受信期間の時間的な長さに対する前記第２受信期間の時間的な長さの割合が第１閾値未満のとき、前記ユーザが前記商品を保持していることを検出する
請求項１記載の行動検出システム。
【請求項４】
前記ユーザが所持するユーザ端末装置を更に有し、
前記ユーザ端末装置は、前記第１ビーコンを受信し、前記第１ビーコンの受信期間を表す第３受信期間を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、少なくとも前記第３受信期間に基づいて、前記店員及び／又はユーザの行動を検出する
請求項１記載の行動検出システム。
【請求項５】
前記第３受信期間の時間的な長さが第２閾値以上のとき、前記ユーザが前記商品を保持することを検出する
請求項４記載の行動検出システム。
【請求項６】
前記ビーコン通信装置は、第１地点に設置された第１ビーコン通信装置及び第２地点に設置された第２ビーコン通信装置を含み、
前記第１ビーコン通信装置及び前記第２ビーコン通信装置は、前記第１ビーコン及び前記第２ビーコンを受信し、前記第１ビーコン及び前記第２ビーコンの受信期間を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、前記第１ビーコン通信装置が前記第１ビーコン及び前記第２ビーコンを受信した受信期間が第１時間帯に含まれ、前記第２ビーコン通信装置が前記第１ビーコン及び前記第２ビーコンを受信した受信期間が第２時間帯に含まれ、かつ、前記第３受信期間が第３閾値未満のとき、前記店員が前記商品の配置換えを行っていることを検出する
請求項４記載の行動検出システム。
【請求項７】
前記サーバ装置は、前記第１受信期間の時間的な長さ及び前記第２受信期間の時間的な長さが第４閾値以上の期間であって同一の第３時間帯に含まれ、かつ、前記第３受信期間の時間的な長さが前記第３時間帯において第５閾値以上の期間であるとき、前記店員が前記ユーザに前記商品を提案していることを検出する
請求項４記載の行動検出システム。
【請求項８】
前記第１ビーコンには前記器具通信装置の移動に伴う加速度を表す第１加速度情報が含まれ、前記第２ビーコンには前記店員ビーコン送信装置の移動に伴う加速度を表す第２加速度情報が含まれ、
前記ビーコン通信装置は、前記第１加速度情報と前記第２加速度情報を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、少なくとも前記第１加速度情報と前記第２加速度情報とに基づいて、前記店員及び／又はユーザの行動を検出する
請求項１に記載の行動検出システム。
【請求項９】
前記サーバ装置は、前記ビーコン通信装置において、前記第１ビーコンと前記第２ビーコンとを同一時刻に受信したこと、及び前記第１ビーコンと前記第２ビーコンの受信時間の差が一定の範囲内であることのいずれかを検出したこと、かつ、前記第１加速度情報と前記第２加速度情報とが所定範囲内にあるとき、前記店員が前記商品を保持していることを検出する
請求項２及び請求項８に記載の行動検出システム。
【請求項１０】
前記サーバ装置は、前記第１受信期間の時間的な長さに対する前記第２受信期間の時間的な長さの割合が第１閾値未満であり、かつ、前記第１加速度情報と前記第２加速度情報とが所定範囲内にないとき、前記ユーザが前記商品を保持していることを検出する
請求項３及び請求項８に記載の行動検出システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、行動検出システム、サーバ装置、及び行動検出方法に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、店舗内で販売される商品に対する店員又は顧客の動作を検出するシステムがある。例えば、以下のような技術がある。
【０００３】
すなわち、商品の取り出し動作を検出するタグと、タグから送信された信号を受信することで店員による商品の取り出し動作の回数を取得する店員用の端末装置と、商品の取り出し動作の全回数をタグから受信し、店員の取り出し動作の回数を店員用の端末装置から受信し、全回数から店員の取り出し動作の回数を減算することで、顧客の取り出し動作の回数を算出するサーバとを備える購買意識調査システムがある（例えば、以下の特許文献１）。
【０００４】
また、商品に取り付けられた第１の無線タグと、店員が携帯する第２の無線タグと、第２の無線タグから送信された店員用のＩＤを検出している間は、第１の無線タグに対する問い合わせを停止する、又は第１の無線タグからの信号を破棄する質問器とを有する商品管理システムがある（例えば、以下の特許文献２）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特許第６４４４２１６号公報
特開２０１１－６５４５５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
上述した購買意識調査システムでは店員用の端末装置を店員に持たせることになるため、コストがかかる場合がある。一方、上述した商品管理システムでは、店員が第２の無線タグを携帯するため、購買意識調査システムで用いられる店員用の端末装置と比較してコスト増を抑えることができる。しかしながら、上述した商品管理システムでは、店員用のＩＤを検出している間、商品に取り付けられた第１の無線タグからの信号を破棄するため、例えば、店員の近くにいる顧客の動作を検出することができない場合がある。従って、上述した商品管理システムでは、顧客と店員の商品に対する行動を検出することができない場合がある。
【０００７】
そこで、本開示は、顧客と店員の商品に対する行動を漏らすことなく検出することが可能な行動検出システム、サーバ装置、及び行動検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
第１の態様に係る行動検出システムは、商品を保持する保持用器具及び商品のいずれかに取り付けられた器具通信装置と、店員が携帯する携帯用の店員ビーコン送信装置と、ビーコン通信装置と、サーバ装置とを有する行動検出システムである。前記行動検出システムにおいて、ビーコン通信装置は、器具通信装置から送信された第１ビーコンを受信し、店員ビーコン送信装置から送信された第２ビーコンを受信し、第１ビーコンの受信期間を表す第１受信期間と、第２ビーコンの受信期間を表す第２受信期間とを、サーバ装置へ送信する。また、前記行動検出システムにおいて、サーバ装置は、第１受信期間と前記第２受信期間とに基づいて、店員及び／又はユーザの行動を検出する。
【０００９】
第２の態様に係るサーバ装置は、商品を保持する保持用器具及び前商品のいずれかに取り付けられた器具通信装置から送信された第１ビーコンをビーコン通信装置が受信したときの受信期間を表す第１受信期間と、店員が携帯する携帯用の店員ビーコン送信装置から送信された第２ビーコンをビーコン通信装置が受信したときの受信期間を表す第２受信期間とを、ビーコン通信装置から受信する通信部を有する。また、前記サーバ装置は、第１受信期間と第２受信期間とに基づいて、店員及び／又はユーザの行動を検出する制御部と、を有する。
【００１０】
第３の態様に係る通信方法は、商品を保持する保持用器具及び商品のいずれかに取り付けられた器具通信装置と、店員が携帯する携帯用の店員ビーコン送信装置と、ビーコン通信装置と、サーバ装置と、を有する行動検出システムにおける行動検出方法である。前記行動検出方法は、ビーコン通信装置が、器具通信装置から送信された第１ビーコンを受信し、店員ビーコン送信装置から送信された第２ビーコンを受信し、第１ビーコンの受信期間を表す第１受信期間と、第２ビーコンの受信期間を表す第２受信期間とを、サーバ装置へ送信するステップを有する。また、前記行動検出方法は、サーバ装置が、第１受信期間と第２受信期間とに基づいて、店員及び／又はユーザの行動を検出するステップとを有する。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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