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公開番号
2025166899
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2024071082
出願日
2024-04-25
発明の名称
制御装置及び車両
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
E05F
15/40 20150101AFI20251030BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】本開示の目的は、複数の乗客が乗車する車両の運行時におけるドライバの負担を軽減することが可能な技術を提供することである。
【解決手段】車両のドアが開状態のときに、車内におけるドア付近に設定された所定のエリア内に乗客が存在することが検知された場合は、制御装置がドアの閉制御を禁止する。また、制御装置は、ドアの閉制御が禁止されているときに、解除スイッチがONにされた後に閉ボタンが押下される第1操作がドライバによって行われた場合は、ドアの閉制御を実行する。さらに、制御装置は、車両における立ち乗り乗客の数が所定の閾値以上である状態の下でドアの閉制御が禁止されているときには、閉ボタンが二回続けて押下される第2操作がドライバによって行われた場合にも、ドアの閉制御を実行する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の乗客が乗車する車両のドアを制御する制御装置であって、
前記車両の車内における前記ドア付近に、その内側に乗客が存在することが検知された場合は前記ドアの閉制御が禁止される所定のエリアが設定されており、
前記車両には、前記車両のドライバによって操作される、閉ボタン及び解除スイッチが設けられており、
前記閉ボタンは、前記ドライバが前記ドアの閉制御を実行する際に押下されるボタンであり、
前記解除スイッチは、前記ドライバが前記ドアの閉制御の禁止を解除する際にONにされるスイッチであって、
前記制御装置が制御部を備え、
前記制御部が、
前記ドアが開状態のときに前記所定のエリア内に乗客が存在することが検知された場合は、前記ドアの閉制御を禁止し、
前記ドアの閉制御が禁止されているときに、前記解除スイッチがONにされた後に前記閉ボタンが押下される第1操作が前記ドライバによって行われた場合は、前記ドアの閉制御を実行し、且つ、
前記車両における立ち乗り乗客の数が所定の閾値以上である状態の下で前記ドアの閉制御が禁止されているときには、前記閉ボタンが二回続けて押下される第2操作が前記ドライバによって行われた場合にも、前記ドアの閉制御を実行する、
制御装置。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記制御部が、
前記車両における立ち乗り乗客の数が前記所定の閾値以上であるときは、前記車両における立ち乗り乗客の数が前記所定の閾値未満であるときに比べて、前記車両の車内のおける前記所定のエリアを縮小する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記制御部が、
前記ドアの閉制御が禁止されているときに前記ドライバによって前記第1操作又は前記第2操作が行われたために前記ドアの閉制御を実行する場合は、前記所定のエリア内に乗客が存在しないときに前記ドアの閉制御を実行する場合に比べて、前記ドアの閉速度を小さく設定する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記車両において、
前記所定のエリアを含む車内の床面が略フラットであり、且つ
前記ドアがスライド式のドアである、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の制御装置を備えた車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の乗客が乗車する車両のドアの閉制御に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、乗客が乗車している複数の車両の車室内を遠隔で監視するための監視システムを開示する。特許文献1に開示された監視システムでは、各車両に設置されたカメラによって撮影された画像が表示デバイスに表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-094724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的は、複数の乗客が乗車する車両の運行時におけるドライバの負担を軽減することが可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様に係る制御装置は、
複数の乗客が乗車する車両のドアを制御する制御装置であって、
前記車両の車内における前記ドア付近に、その内側に乗客が存在することが検知された場合は前記ドアの閉制御が禁止される所定のエリアが設定されており、
前記車両には、前記車両のドライバによって操作される、閉ボタン及び解除スイッチが設けられており、
前記閉ボタンは、前記ドライバが前記ドアの閉制御を実行する際に押下されるボタンであり、
前記解除スイッチは、前記ドライバが前記ドアの閉制御の禁止を解除する際にONにされるスイッチであって、
前記制御装置が制御部を備え、
前記制御部が、
前記ドアが開状態のときに前記所定のエリア内に乗客が存在することが検知された場合は、前記ドアの閉制御を禁止し、
前記ドアの閉制御が禁止されているときに、前記解除スイッチがONにされた後に前記閉ボタンが押下される第1操作が前記ドライバによって行われた場合は、前記ドアの閉制御を実行し、且つ、
前記車両における立ち乗り乗客の数が所定の閾値以上である状態の下で前記ドアの閉制御が禁止されているときには、前記閉ボタンが二回続けて押下される第2操作が前記ドライバによって行われた場合にも、前記ドアの閉制御を実行する。
【0006】
本開示の第2の態様に係る車両は、本開示の第1の態様に係る制御装置を備えた車両である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、複数の乗客が乗車する車両の運行時におけるドライバの負担を軽減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、車両に搭載された各種装置について説明するための図である。
図2は、車内の様子を説明するための図である。車両1は複数の乗客が乗車する車両である。
図3は、車両に搭載された制御装置のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。
図4は、車両においてドアが開状態であるときに制御部によって実行される制御のフローを示す第1のフローチャートである。
図5は、車両において、ドアの閉制御の禁止が解除されドアの閉制御が実行されるときのドライバの操作を説明するための図である。
図6は、車両においてドアが開状態であるときに制御部によって実行される制御のフローを示す第2のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
複数の乗客が乗車する車両(例えば、路線バス、又は乗り合い車両)においては、ドライバの操作によってドアの開閉が行われる。ここで、ドライバによって操作される閉ボタンが車両に設けられている場合がある。閉ボタンは、ドライバが車両にドアの閉制御を実行させる際にドライバによって押下されるボタンである。
【0010】
また、車両における車内のドア付近に乗客が存在している状態でドアの閉制御が実行された場合、乗客がドアに挟みこまれる可能性がある。このような、車両のドアによる乗客の挟み込みが発生することを抑制するために、車両の車内におけるドア付近に所定のエリアが設定されている場合がある。所定のエリアは、その内側に乗客が存在することが検知された場合はドアの閉制御が禁止されるエリアとして設定される。このような所定のエリアが設定されている車両においては、ドアが開状態のときに所定のエリア内に乗客が存在することが検知された場合は、ドアの閉制御が禁止される。ドアの閉制御が禁止されると、ドライバによって閉ボタンが押下されても、通常はドアの閉制御が実行されない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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