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公開番号
2025165619
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-05
出願番号
2024069779
出願日
2024-04-23
発明の名称
木鋼耐火柱とその施工方法
出願人
大和ハウス工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E04C
3/36 20060101AFI20251028BHJP(建築物)
要約
【課題】鋼製柱の周囲に燃え止まり層が設けられ、燃え止まり層の周囲に木製の燃え代層が設けられている木鋼耐火柱に関し、燃え代層が経年変化や温度変化等によって収縮した場合でも、その内部にある燃え止まり層が外部に露出することを防止できる、木鋼耐火柱とその施工方法を提供すること。
【解決手段】鋼製柱10と、その周囲に配設されている木製の燃え代層60とを備えている木鋼耐火柱100であり、断面形状が矩形もしくは略矩形の鋼製柱10と、鋼製柱10の各側面11に固定されている鋼製下地20と、鋼製下地20に対して、留め具81,82により固定されている、燃え止まり層を形成する不燃板30とを有し、燃え代層60が、隅角部に配設される平面視L形の木質ブロック40と、不燃板30の外側において一対の木質ブロック40の双方に端部が係合される木質板50を備え、鋼製下地20に対して少なくとも木質板50が留め具84により固定されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼製柱と、その周囲に配設されている木製の燃え代層とを備えている、木鋼耐火柱であって、
断面形状が矩形もしくは略矩形の前記鋼製柱と、
前記鋼製柱の各側面に固定されている、鋼製下地と、
前記鋼製下地に対して、留め具により固定されている、燃え止まり層を形成する不燃板とを有し、
前記燃え代層が、隅角部に配設される平面視L形の木質ブロックと、前記不燃板の外側において一対の該木質ブロックの双方に端部が係合される木質板とを備えており、前記鋼製下地に対して、少なくとも該木質板が留め具により固定されていることを特徴とする、木鋼耐火柱。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記木質ブロックの端部には、外側が窪んでいる凹部が設けられ、
前記木質板の端部には、外側が突設している凸部が設けられ、
前記凹部に前記凸部が外側から係合されてさね部を形成し、該凹部と該凸部が留め具により相互に固定され、
前記木質板とその内側にある前記不燃板が、前記鋼製下地に対して留め具により固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の木鋼耐火柱。
【請求項3】
一対の前記木質ブロックの端部に前記木質板の端部が係合している状態において、該木質板の外面と該木質ブロックの外面が面一であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の木鋼耐火柱。
【請求項4】
鋼製柱と、その周囲に配設されている木製の燃え代層とを備えている、木鋼耐火柱の施工方法であって、
断面形状が矩形もしくは略矩形を呈し、各側面に鋼製下地が固定されている、前記鋼製柱を建て込む、A工程と、
前記鋼製下地に対して、燃え止まり層を形成する不燃板を留め具により固定する、B工程と、
隅角部において、直交する2方向に延びる不燃板の外側に、前記燃え代層を構成する平面視L形の木質ブロックを固定する、C工程と、
前記不燃板の外側において、一対の前記木質ブロックの双方に対して、前記燃え代層を構成する木質板の両端部を係合させ、該木質板とその内側にある前記不燃板を、前記鋼製下地に対して留め具により固定する、D工程とを有することを特徴とする、木鋼耐火柱の施工方法。
【請求項5】
前記木質ブロックの端部には、外側が窪んでいる凹部が設けられ、
前記木質板の端部には、外側が突設している凸部が設けられており、
前記D工程では、
前記凹部に前記凸部を外側から係合させてさね部を形成し、該凹部と該凸部を留め具により相互に固定し、さらに、前記木質板とその内側にある前記不燃板を、前記鋼製下地に対して留め具により固定することを特徴とする、請求項4に記載の木鋼耐火柱の施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、木鋼耐火柱とその施工方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
2010年に「公共建築物等木材利用促進法」が施行され、建設分野においては、住宅や事務所の他、商業施設等の大規模建築物の木造化による木材利用の促進が図られている。これらの建築物に適用される従来の木質耐火柱は、建物の荷重を支持する木製の芯材をモルタルや石膏などの耐火被覆材(燃え止まり層)で覆い、表層を集成材などの木材(燃え代層)で覆う構造となることから、同等の支持力を有する鉄筋コンクリ―ト造や鉄骨造の柱と比べて断面寸法が自ずと大きくなる傾向にあり、結果として室内で利用できる床面積が減少するといった課題に繋がる。
【0003】
そこで、荷重支持部材である芯材を鋼製柱にて形成し、鋼製柱の周囲を不燃板等の燃え止まり層で覆い、燃え止まり層の周囲を木質板等の燃え代層で覆う構成の木鋼耐火柱とすることにより、高い荷重支持性を確保して上記課題を解消しながら、木材の有効利用を図ることが可能になる。
【0004】
例えば、特許文献1には、角形鋼管からなる柱の周囲に、吹き付けロックウールからなる耐火被覆材、空気層、鋼板からなる不燃薄板、及び木からなる仕上材が順に積層配置されている、柱の耐火構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-11743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記する鋼製柱を芯材とする木鋼耐火柱を現場にて施工する場合は、鋼製柱を建て込んだ後に、その周囲に燃え止まり層を施工し、さらにその周囲に燃え代層を施工することになるが、この燃え代層は、例えば4枚の木質板の端部同士を相互に直交するようにして、留め具にて留め付けることにより施工される。
【0007】
ところで、木鋼耐火柱が施工された後、最外層である木質板は、経年変化や外気温の変化によって収縮することとなり、相互に隣接する木質板が収縮することにより、それらの接合端面に隙間が生じ、隙間を介して内部にある燃え止まり層が外部に露出する恐れがある。このように、燃え止まり層が外部に露出することにより、木鋼耐火柱の外観意匠性が低下し、耐火性能が低下し得ることから好ましくない。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、鋼製柱の周囲に燃え止まり層が設けられ、燃え止まり層の周囲に木製の燃え代層が設けられている木鋼耐火柱に関し、燃え代層が経年変化や温度変化等によって収縮した場合でも、その内部にある燃え止まり層が外部に露出することを防止できる、木鋼耐火柱とその施工方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成すべく、本発明による木鋼耐火柱の一態様は、
鋼製柱と、その周囲に配設されている木製の燃え代層とを備えている、木鋼耐火柱であって、
断面形状が矩形もしくは略矩形の前記鋼製柱と、
前記鋼製柱の各側面に固定されている、鋼製下地と、
前記鋼製下地に対して、留め具により固定されている、燃え止まり層を形成する不燃板とを有し、
前記燃え代層が、隅角部に配設される平面視L形の木質ブロックと、前記不燃板の外側において一対の該木質ブロックの双方に端部が係合される木質板とを備えており、前記鋼製下地に対して、少なくとも該木質板が留め具により固定されていることを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、燃え止まり層を形成する不燃板の外側にある燃え代層が、木鋼耐火柱の隅角部に配設される平面視L形の木質ブロックと、不燃板の外側において一対の木質ブロックの双方に端部が係合される木質板とを備えていることにより、木質ブロックと木質板が経年変化や温度変化等によって収縮した場合でも、双方の係合姿勢が保持されることから、内部にある燃え止まり層が外部に露出することが防止される。このことにより、燃え止まり層が外部に露出することに起因する、木鋼耐火柱の外観意匠性と耐火性能の低下を抑止することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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