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公開番号2025165338
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-04
出願番号2024069399
出願日2024-04-22
発明の名称成形体
出願人スタンレー電気株式会社
代理人デロイトトーマツ弁理士法人
主分類G02B 5/22 20060101AFI20251027BHJP(光学)
要約【課題】耐候性の優れた成形体を提供することを目的としている。
【解決手段】吸収スペクトルにおいて280nmより長い波長で長波長側ピークP1を示す紫外線吸収剤が添加された基材と、吸収スペクトルにおいて280nmより短い波長で短波長側ピークP2を示す光重合開始剤由来の成分を含有する紫外線硬化物とを備える成形体は、紫外線吸収剤の吸収スペクトルにおいて、長波長側ピークP1の半値幅を示す波長のうち短波長側の波長F1が、光重合開始剤の吸収スペクトルにおいて、短波長側ピークP2の半値幅を示す波長のうち長波長側の波長F2よりも長波長側にある。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
吸収スペクトルにおいて280nmより長い波長で長波長側ピークを示す紫外線吸収剤が添加された基材と、
吸収スペクトルにおいて280nmより短い波長で短波長側ピークを示す光重合開始剤由来の成分を含有する紫外線硬化物とを備える成形体であって、
前記紫外線吸収剤の吸収スペクトルにおいて、前記長波長側ピークの半値幅を示す波長のうち短波長側の波長が、前記光重合開始剤の吸収スペクトルにおいて、前記短波長側ピークの半値幅を示す波長のうち長波長側の波長よりも長波長側にある成形体。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
請求項1に記載された成形体であって、
前記紫外線硬化物は、吸収スペクトルにおいて280nmより長い波長で長波長側ピークを示す紫外線吸収剤が添加されており、
前記紫外線硬化物に添加された紫外線吸収剤の吸収スペクトルにおいて、前記長波長側ピークの半値幅を示す波長のうち短波長側の波長が、前記光重合開始剤の吸収スペクトルにおいて、前記短波長側ピークの半値幅を示す波長のうち長波長側の波長よりも長波長側にある成形体。
【請求項3】
請求項1に記載された成形体であって、
前記紫外線吸収剤の添加量は、前記基材の全量に対して0.2wt%以上1.0wt%以下である成形体。
【請求項4】
請求項2に記載された成形体であって、
前記紫外線硬化物に添加された紫外線吸収剤の添加量は、前記紫外線硬化物の全量に対して0.5wt%以上7.0wt%以下である成形体。
【請求項5】
請求項1に記載された成形体であって、
前記光重合開始剤由来の成分は、芳香族ケトン系化合物に由来する成分を含む成形体。
【請求項6】
請求項2に記載された成形体であって、
前記紫外線硬化物に添加された紫外線吸収剤がトリアジン系化合物により構成される成形体。
【請求項7】
請求項1に記載された成形体であって、
前記基材における紫外線吸収剤の残存量が80%以上である成形体。
【請求項8】
請求項2に記載された成形体であって、
前記成形体における紫外線吸収剤の残存量が80%以上である成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成形体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂(PC)及びポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)などの透明合成樹脂は、透明性、成形性、力学特性に優れているため、自動車及びオートバイ等の灯具のレンズ(透光性カバー)、眼鏡のレンズ、光学センサーのカバー、各種液晶パネル等、多くの分野で利用されている。しかし、合成樹脂などの成形物は、直射日光などにより長時間紫外線が照射されることにより、物性の低下、及び、外観の変化が生じるという問題がある。このような問題を防止するため、成形物の表面に紫外線吸収剤を含有する組成物を塗布して硬化物を形成することにより、耐候性を確保している。
【0003】
例えば、特許文献1には、活性エネルギー線重合性化合物(A)と、紫外線吸収剤(B)と、光重合開始剤(C)と、を含有する活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-131481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、該活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を硬化させる際の紫外線照射によって、紫外線吸収剤を消耗し、該活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を硬化させた硬化被膜付き基材(成形体)の耐候性を十分に確保できないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、耐候性の優れた成形体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の成形体は、
吸収スペクトルにおいて280nmより長い波長で長波長側ピークを示す紫外線吸収剤が添加された基材と、
吸収スペクトルにおいて280nmより短い波長で短波長側ピークを示す光重合開始剤由来の成分を含有する紫外線硬化物とを備える成形体であって、
前記紫外線吸収剤の吸収スペクトルにおいて、前記長波長側ピークの半値幅を示す波長のうち短波長側の波長が、前記光重合開始剤の吸収スペクトルにおいて、前記短波長側ピークの半値幅を示す波長のうち長波長側の波長よりも長波長側にある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の成形体を示した概念図である。
本発明に用いられた紫外線吸収剤と開始剤における吸収スペクトルの一例である。
本発明の成形体の製造工程を示す図である。
本発明の成形体の実施例と比較例の組成をまとめた表である。
本発明の成形体の実施例と比較例に用いられた紫外線吸収剤と開始剤の波長をまとめた表である。
本発明の成形体の実施例と比較例の比較結果をまとめた表である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下においては、本発明の好適な実施形態について説明するが、適宜改変し、組合せてもよい。また、以下の説明及び添付図面において、実質的に同一又は等価な部分には同一の参照符を付して説明する。
【0010】
図1は、本発明の成形体10を示した概念図であり、成形体10の断面図である。本実施形態において、成形体10は、自動車灯具用のレンズ(透光性カバー)である。なお、成形体10としては、自動車灯具用のレンズに限定されず、オートバイ及び自転車などの車両灯具用のレンズ、光学センサーのレンズ、街灯のレンズ、カメラのレンズ等に用いられてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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