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公開番号2025165281
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-04
出願番号2024069304
出願日2024-04-22
発明の名称燃料電池セル
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人快友国際特許事務所
主分類H01M 8/02 20160101AFI20251027BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】絶縁部材が外部からの力を受けて曲がると、セパレータ間の絶縁性が確保されなくなったり、層間に位置ずれが生じたりし得るため、絶縁部材が曲がることを抑制する。
【解決手段】燃料電池セルは、膜電極ガス拡散層接合体と、膜電極ガス拡散層接合体の外周部に当接した枠状の絶縁部材と、膜電極ガス拡散層接合体および絶縁部材を挟持する一対のセパレータと、を備える。セパレータおよび絶縁部材は、互いの面が接触する範囲内の外周部に、当該範囲の面に対して垂直な方向へ突出する凸部を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
膜電極ガス拡散層接合体と、
前記膜電極ガス拡散層接合体の外周部に当接した枠状の絶縁部材と、
前記膜電極ガス拡散層接合体および前記絶縁部材を挟持する一対のセパレータと、を備える燃料電池セルであって、
前記セパレータおよび前記絶縁部材は、互いの面が接触する範囲内の外周部に、当該範囲の面に対して垂直な方向へ突出する凸部を備える、燃料電池セル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書に開示する技術は、燃料電池セルに関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
燃料電池セルは、膜電極ガス拡散層接合体と、膜電極ガス拡散層接合体の外周部に当接した枠状の絶縁部材と、膜電極ガス拡散層接合体および絶縁部材を挟持する一対のセパレータと、を備える（特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－１９８２００号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
シート状の絶縁部材は、セパレータ間の絶縁や、燃料電池セルを構成する各層の位置決めの役割を果たす。絶縁部材が外部からの力を受けて曲がると、絶縁性が確保されなくなったり、層間に位置ずれが生じたりし得る。本明細書は、これらの課題の解決のために有用な技術を提示する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本明細書は、膜電極ガス拡散層接合体と、前記膜電極ガス拡散層接合体の外周部に当接した枠状の絶縁部材と、前記膜電極ガス拡散層接合体および前記絶縁部材を挟持する一対のセパレータと、を備える燃料電池セルを開示する。前記セパレータおよび前記絶縁部材は、互いの面が接触する範囲内の外周部に、当該範囲の面に対して垂直な方向へ突出する凸部を備える。
【０００６】
前記構成によれば、セパレータおよび絶縁部材が、互いの面が接触する範囲内の外周部に凸部を備える。これにより、絶縁部材のうち当該外周部よりも外に位置する部分にも凸形状が生じるため、絶縁部材の強度が増し、絶縁部材は外力を受けても曲がりにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
燃料電池セルの分解斜視図。
図１中のII－II線による断面図。
フレームおよび一対のセパレータからなる三層構造の外周部の断面を示す図。
セパレータおよびフレームを示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
図面を参照して、本実施形態を説明する。各図は例示に過ぎず、本実施形態は図示した内容に限定されない。また、各図は例示であるため、図示する形状が必ずしも正確でなかったり、一部が省略されていたりする。
【０００９】
図１は、本実施形態における燃料電池セル２を分解斜視図により示している。複数の燃料電池セル２が積層されることで、燃料電池スタックが構成される。一つの燃料電池セル２を単セル２とも言う。燃料電池セルや燃料電池スタックについての一般的な説明は、特許文献１等の公知技術を適宜参照すればよいため、ここでは簡単に説明する。
【００１０】
図１には、互いに直交するＸ方向、Ｙ方向およびＺ方向を示している。Ｘ方向およびＹ方向は、略矩形状に形成された燃料電池セル２の短手方向および長手方向に相当する。Ｚ方向は、複数の燃料電池セル２が積層される方向に相当する。
（【００１１】以降は省略されています）

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