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公開番号2025164505
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2024068522
出願日2024-04-19
発明の名称作業架台の支持構造及びコンクリート構造物の施工方法
出願人清水建設株式会社,協立エンジ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04G 3/00 20060101AFI20251023BHJP(建築物)
要約【課題】コンクリート構造物の施工を省人化することができる作業架台の支持構造及びコンクリート構造物の施工方法を提供する。
【解決手段】作業架台の支持構造100は、コンクリートを含む材料で形成され、上下方向及び左右方向に複数配置されたコンクリート型枠1と、左右方向に隣り合って配置された複数のコンクリート型枠1を連結する横連結材2と、上下方向に隣り合って配置された複数のコンクリート型枠を連結する支持材3と、を備え、支持材3には、作業架台が着脱可能に設けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
コンクリートを含む材料で形成され、上下方向及び左右方向に複数配置されたコンクリート型枠と、
左右方向に隣り合って配置された複数の前記コンクリート型枠を連結する横連結材と、
上下方向に隣り合って配置された複数の前記コンクリート型枠を連結する支持材と、を備え、
前記支持材には、作業架台が着脱可能に設けられる作業架台の支持構造。
続きを表示（約 950 文字）【請求項２】
前記コンクリート型枠は、
板状に形成された型枠本体と、
前記型枠本体の厚さ方向の一方側の第１面に設けられた凸部を有する凹凸形状部と、を備える請求項１に記載の作業架台の支持構造。
【請求項３】
前記凸部は、前記コンクリート型枠の左右方向に沿って延びるとともに、上下方向に間隔を空けて複数形成されている請求項２に記載の作業架台の支持構造。
【請求項４】
前記第１面と前記凸部の下面とで形成される第１角部、及び前記凸部の下面と先端面とで形成される第２角部は、湾曲して形成されている請求項２に記載の作業架台の支持構造。
【請求項５】
前記型枠本体は、平板状に形成されている請求項２に記載の作業架台の支持構造。
【請求項６】
前記型枠本体は、曲面板状に形成されている請求項２に記載の作業架台の支持構造。
【請求項７】
前記支持材には、前記作業架台を連結するボルト孔が形成されている請求項１または２に記載の作業架台の支持構造。
【請求項８】
請求項１または２に記載の作業架台の支持構造のコンクリート型枠を上下方向及び左右方向に複数設置して、左右方向に設置された複数の前記コンクリート型枠を横連結材で連結し、上下方向に設置された複数の前記コンクリート型枠を支持材で連結するコンクリート型枠設置工程と、
複数の前記コンクリート型枠の厚さ方向の一方側に、所定の高さの領域に鉄筋を配筋する配筋工程と、
前記支持材に作業架台を固定する作業架台設置工程と、
作業者が前記作業架台を使用して、前記所定の高さよりの領域よりも上側の領域に鉄筋を配筋する上側配筋工程と、
前記支持材から前記作業架台を取り外す作業架台撤去工程と、
前記鉄筋を埋設するようにコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、を備えるコンクリート構造物の施工方法。
【請求項９】
前記コンクリート打設工程までに、前記作業架台設置工程、前記上側配筋工程及び前記作業架台撤去工程を繰り返して、更に上側に鉄筋を配筋する請求項８に記載のコンクリート構造物の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、作業架台の支持構造及びコンクリート構造物の施工方法に関するものである。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、コンクリート構造物は、コンパネ等で構成された型枠内に鉄筋が配筋されコンクリートが打設されて、コンクリートが硬化することで構築されている（下記の特許文献１参照）。
【０００３】
近年、ＳＤＧｓやカーボンニュートラルへの対応や設計手法の高度化や合理化を背景に、よりコンパクトな形状のコンクリート構造物が増えてきている。例えばケーソンやカルバート等の代表的なコンクリート構造物では、幅１．０～１．５ｍ程度の比較的小さな側壁でも構造上成立している実例が存在する。
【０００４】
その一方で、我が国における各種設計基準は、１９９５年兵庫県南部地震や２０１１年東日本大震災等を機に数度に渡り改訂され厳格化されて、構造物の要求性能を満足するための必要鉄筋量は増加傾向にある。このため近年のコンクリート構造物は、小断面且つ高密度配筋になりやすい傾向にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２３－１１７２５４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、小断面且つ高密度配筋のコンクリート構造物を施工するには、狭隘な作業環境下で鉄筋組立用作業足場を設置して、多量の太径鉄筋を組み立てることが、作業上困難であるという問題点がある。
【０００７】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コンクリート構造物の施工を省人化することができる作業架台の支持構造及びコンクリート構造物の施工方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る作業架台の支持構造は、コンクリートを含む材料で形成され、上下方向及び左右方向に複数配置されたコンクリート型枠と、左右方向に隣り合って配置された複数の前記コンクリート型枠を連結する横連結材と、上下方向に隣り合って配置された複数の前記コンクリート型枠を連結する支持材と、を備え、前記支持材には、作業架台が着脱可能に設けられる。
【０００９】
このように構成された作業架台の支持構造では、複数配置されたコンクリート型枠は、左右方向を横連結材で連結され、上下方向を支持材で連結されている。コンクリート型枠自体がコンクリートを含む材料で形成されているため、コンクリート型枠をコンクリート構造物の一部として利用することができる。支持材には作業架台を着脱可能に設けることができるため、鉄筋を配置する作業時には作業架台を支持材に設置して、作業後には作業架台を支持材から取り外すことができる。よって、必要な箇所に作業架台を設置すればよいため大型の作業架台が不要になるとともに、コンクリート型枠を使用することで型枠を一部省略することができるため、施工を省人化することができる。
【００１０】
また、本発明に係る作業架台の支持構造では、前記コンクリート型枠は、板状に形成された型枠本体と、前記型枠本体の厚さ方向の一方側の第１面に設けられた凸部を有する凹凸形状部と、を備えていてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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