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公開番号2025163745
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2024067234
出願日2024-04-18
発明の名称飲食品、酸味抑制剤、及び酸味抑制方法
出願人丸善製薬株式会社
代理人個人,個人
主分類A23L 33/10 20160101AFI20251023BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】構造式(1)で表される化合物を含有していながらも、この化合物の酸味を抑制することができる飲食品、飲食品における構造式(1)で表される化合物の酸味抑制剤、及び飲食品における構造式(1)で表される化合物の酸味抑制方法を提供する。
【解決手段】構造式(1)で表される化合物と、タンパク質とを含み、前記構造式(1)で表される化合物の飲食品における含有量が、0.001~0.05%(w/w又はw/v)であり、前記タンパク質の飲食品における含有量が、0.08~30%(w/w又はw/v)である飲食品である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記構造式(1)で表される化合物と、タンパク質とを含み、
下記構造式(1)で表される化合物の飲食品における含有量が、0.001~0.05%(w/w又はw/v)であり、
前記タンパク質の飲食品における含有量が、0.08~30%(w/w又はw/v)であることを特徴とする飲食品。
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続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記タンパク質が、ホエイプロテイン、ソイプロテイン、ピープロテイン、カゼインプロテイン、及びコラーゲンからなる群から選択される1種以上である請求項1に記載の飲食品。
【請求項3】
飲食品における下記構造式(1)で表される化合物の酸味抑制剤であって、
タンパク質を含み、
前記飲食品に、前記タンパク質が、0.08~30%(w/w又はw/v)となる量で用いられるものであり、
前記飲食品が、下記構造式(1)で表される化合物を0.001~0.05%(w/w又はw/v)含有するものであることを特徴とする酸味抑制剤。
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【請求項4】
前記タンパク質が、ホエイプロテイン、ソイプロテイン、ピープロテイン、カゼインプロテイン、及びコラーゲンからなる群から選択される1種以上である請求項3に記載の酸味抑制剤。
【請求項5】
飲食品における下記構造式(1)で表される化合物の酸味抑制方法であって、
前記飲食品に、タンパク質を0.08~30%(w/w又はw/v)となる量で用いることを含み、
前記飲食品が、下記構造式(1)で表される化合物を0.001~0.05%(w/w又はw/v)含有するものであることを特徴とする酸味抑制方法。
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【請求項6】
前記タンパク質が、ホエイプロテイン、ソイプロテイン、ピープロテイン、カゼインプロテイン、及びコラーゲンからなる群から選択される1種以上である請求項5に記載の酸味抑制方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、構造式(1)で表される化合物を含む飲食品、飲食品における構造式(1)で表される化合物の酸味抑制剤、及び飲食品における構造式(1)で表される化合物の酸味抑制方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
下記構造式(1)で表される化合物の名称は、3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸(英名:3-(4-Hydroxy-3-methoxyphenyl)propionic acid)である。下記構造式(1)で表される化合物については、特定の成分を含有する培地にてある種の乳酸菌を培養すると、当該化合物が検出されることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
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【0003】
前記構造式(1)で表される化合物は、ジペプチジルペプチダーゼIV活性阻害剤などの有効成分であり、ジペプチジルペプチダーゼIV活性阻害用飲食品などに配合できることが知られている非常に有用な成分である(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-003929号公報
特開2020-055887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したように、前記構造式(1)で表される化合物は、有用な素材である。しかしながら、前記構造式(1)で表される化合物を飲食品に利用する場合、前記構造式(1)で表される化合物特有の酸味が感じられるため、当該飲食品を摂取し易くする技術の開発が求められている。
【0006】
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、構造式(1)で表される化合物を含有していながらも、この化合物の酸味を抑制することができる飲食品、飲食品における構造式(1)で表される化合物の酸味抑制剤、及び飲食品における構造式(1)で表される化合物の酸味抑制方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、飲食品における前記構造式(1)で表される化合物の酸味抑制に関して、タンパク質に非常に優れた効果があることを見出した。
【0008】
本発明は、本発明者らの知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 下記構造式(1)で表される化合物と、タンパク質とを含み、
下記構造式(1)で表される化合物の飲食品における含有量が、0.001~0.05%(w/w又はw/v)であり、
前記タンパク質の飲食品における含有量が、0.08~30%(w/w又はw/v)であることを特徴とする飲食品である。
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<2> 前記タンパク質が、ホエイプロテイン、ソイプロテイン、ピープロテイン、カゼインプロテイン、及びコラーゲンからなる群から選択される1種以上である前記<1>に記載の飲食品である。
<3> 飲食品における下記構造式(1)で表される化合物の酸味抑制剤であって、
タンパク質を含み、
前記飲食品に、前記タンパク質が、0.08~30%(w/w又はw/v)となる量で用いられるものであり、
前記飲食品が、下記構造式(1)で表される化合物を0.001~0.05%(w/w又はw/v)含有するものであることを特徴とする酸味抑制剤である。
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<4> 前記タンパク質が、ホエイプロテイン、ソイプロテイン、ピープロテイン、カゼインプロテイン、及びコラーゲンからなる群から選択される1種以上である前記<3>に記載の酸味抑制剤である。
<5> 飲食品における下記構造式(1)で表される化合物の酸味抑制方法であって、
前記飲食品に、タンパク質を0.08~30%(w/w又はw/v)となる量で用いることを含み、
前記飲食品が、下記構造式(1)で表される化合物を0.001~0.05%(w/w又はw/v)含有するものであることを特徴とする酸味抑制方法である。
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<6> 前記タンパク質が、ホエイプロテイン、ソイプロテイン、ピープロテイン、カゼインプロテイン、及びコラーゲンからなる群から選択される1種以上である前記<5>に記載の酸味抑制方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、構造式(1)で表される化合物を含有していながらも、この化合物の酸味を抑制することができる飲食品、飲食品における構造式(1)で表される化合物の酸味抑制剤、及び飲食品における構造式(1)で表される化合物の酸味抑制方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(飲食品)
本発明の飲食品は、構造式(1)で表される化合物と、タンパク質とを少なくとも含み、必要に応じてさらにその他の成分を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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