特許ウォッチ

公開番号2025163374
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-29
出願番号2024066545
出願日2024-04-17
発明の名称冷蔵庫
出願人東芝ライフスタイル株式会社
代理人弁理士法人蔦田特許事務所
主分類F25D 23/08 20060101AFI20251022BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】良好な外観の扉を備えた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】実施形態の冷蔵庫1は、扉40が、庫外側に設けられた扉本体50と、扉本体50との間に断熱空間Sを形成する扉後板80とを備える。扉本体50は、前面を形成する矩形状の扉前面部52と、扉前面部52の周縁部から後方に延びる4つの周面部53a,53b,53c,53dで形成された枠状の扉枠部53とを備え、扉前面部52と扉枠部53とが樹脂材料により一体に成形され、4つの周面部53a,53b,53c,53dの少なくとも1つの周面部53a,53bは、隣接する前記周面部53c、53dに沿う方向へ突出する複数の補強壁57,60を備え、複数の補強壁57,60は、扉枠部53の角部53ac,53ad,53bc,53bdから少なくとも所定距離離れた位置に、互いに間隔をあけて設けられている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
貯蔵室を内部に有する冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体に設けられた扉とを備えた冷蔵庫において、
前記扉は、庫外側に設けられた扉本体と、前記扉本体との間に断熱空間を形成する扉後板と、前記断熱空間に設けられた断熱材とを備え、
前記扉本体は、前面を形成する矩形状の扉前面部と、前記扉前面部の周縁部から後方に延びる４つの周面部で形成された枠状の扉枠部とを備え、前記扉前面部と前記扉枠部とが樹脂材料により一体に成形され、
４つの前記周面部の少なくとも１つの前記周面部は、隣接する前記周面部に沿う方向へ突出する複数の補強壁を備え、
複数の前記補強壁は、前記扉枠部の角部から少なくとも所定距離離れた位置に、互いに間隔をあけて設けられている、冷蔵庫。
続きを表示（約 550 文字）【請求項２】
前記扉枠部の角部から前記補強壁までの間隔が前記補強壁同士の間隔よりも大きい、請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項３】
貯蔵室を内部に有する冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体に設けられた扉とを備えた冷蔵庫において、
前記扉は、庫外側に設けられた扉本体と、前記扉本体との間に断熱空間を形成する扉後板と、前記断熱空間に設けられた断熱材とを備え、
前記扉本体は、前面を形成する矩形状の扉前面部と、前記扉前面部の周縁部から後方に延びる４つの周面部で形成された枠状の扉枠部とを備え、前記扉前面部と前記扉枠部の３つの周面部とが樹脂材料により一体に成形された扉主部に、前記扉枠部の１つ周面部を構成する扉副部を組み付けて構成され、
前記扉主部に設けられた３つの前記周面部の少なくとも１つの前記周面部は、隣接する前記周面部に沿う方向へ突出する複数の補強壁を備え、
複数の前記補強壁は、前記扉枠部の角部から所定距離だけ離れた位置に、互いに間隔をあけて設けられている、冷蔵庫。
【請求項４】
前記扉前面部の前面に貼り付けられた装飾層を備え、
前記装飾層の周縁は、前記扉前面部の前面よりも後側に設けられている、請求項１又は３に記載の冷蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関するものである。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来より、冷蔵庫では、庫内の貯蔵品の出し入れする開口部に冷蔵庫扉が設けられている。冷蔵庫扉は、庫外側に設けられた扉前板と、扉前板の後方に設けられた扉後板と、扉前板及び扉後板の周縁部を連結する枠状の支持枠と、扉前板と扉後板との間に区画された断熱空間に設けられた断熱材と、を備えたものがある。
【０００３】
このような冷蔵庫扉では扉前板と支持枠とが別々に設けられており、各部品の合わせ部分が外側から見えるため、外観に影響を与えることがある。そこで、扉前面部と扉枠体部とを樹脂材料で一体に成形した冷蔵庫扉が提案されている（例えば、特許文献１参照）
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平１１－１３２６４７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、扉前面部と扉枠体部とを樹脂材料で一体に成形すると、成形後の熱収縮によって変形が発生したり、冷蔵庫扉の剛性低下によって変形が生じたりしやすくなる。冷蔵庫扉は冷蔵庫において目に付きやすい部分にあり、冷蔵庫全体の意匠に大きな影響を与えることから、冷蔵庫扉の外観の更なる改善が望まれている。
【０００６】
そこで本発明は、良好な外観の扉を備えた冷蔵庫を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の実施形態による冷蔵庫は、貯蔵室を内部に有する冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体に設けられた扉とを備えた冷蔵庫において、前記扉は、庫外側に設けられた扉本体と、前記扉本体との間に断熱空間を形成する扉後板と、前記断熱空間に設けられた断熱材とを備え、前記扉本体は、前面を形成する矩形状の扉前面部と、前記扉前面部の周縁部から後方に延びる４つの周面部で形成された枠状の扉枠部とを備え、前記扉前面部と前記扉枠部とが樹脂材料により一体に成形され、４つの前記周面部の少なくとも１つの前記周面部は、隣接する前記周面部に沿う方向へ突出する複数の補強壁を備え、複数の前記補強壁は、前記扉枠部の角部から少なくとも所定距離離れた位置に、互いに間隔をあけて設けられているものである。
【０００８】
本発明の他の実施形態による冷蔵庫は、貯蔵室を内部に有する冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体に設けられた扉とを備えた冷蔵庫において、前記扉は、庫外側に設けられた扉本体と、前記扉本体との間に断熱空間を形成する扉後板と、前記断熱空間に設けられた断熱材とを備え、前記扉本体は、前面を形成する矩形状の扉前面部と、前記扉前面部の周縁部から後方に延びる４つの周面部で形成された枠状の扉枠部とを備え、前記扉前面部と前記扉枠部の３つの周面部とが樹脂材料により一体に成形された扉主部に、前記扉枠部の１つ周面部を構成する扉副部を組み付けて構成され、前記扉主部に設けられた３つの前記周面部の少なくとも１つの前記周面部は、隣接する前記周面部に沿う方向へ突出する複数の補強壁を備え、複数の前記補強壁は、前記扉枠部の角部から所定距離だけ離れた位置に、互いに間隔をあけて設けられているものである。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
第１実施形態の冷蔵庫の縦断面図
図１の冷蔵庫の正面図
図１の冷蔵庫の冷蔵室扉の断面図
図１の冷蔵庫の扉本体を斜め前上方から示す斜視図
図１の冷蔵庫の扉本体の水平断面図
図６の要部を拡大する図
図５のＡ－Ａ断面図
第２実施形態の冷蔵庫の扉の断面図
第２実施形態における扉本体の断面図
【発明を実施するための形態】
【００１０】
実施形態について図面に基づき説明する。以下の実施形態は例示であり、発明の範囲はこれに限定されない。以下の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。以下の実施形態やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
１．第１実施形態
（１）冷蔵庫１の構成
冷蔵庫１の構成について図面を参照して説明する。冷蔵庫１は、図１及び図２に示すように、前面に開口する冷蔵庫本体２を備える。冷蔵庫本体２は、鋼板製の外箱３と合成樹脂製の内箱４とを備え、外箱３及び内箱４との間に発泡断熱材や真空断熱パネルなどの断熱材を収納する断熱空間５が形成されている。冷蔵庫本体２は内箱４の内側に複数の貯蔵室が設けられている。具体的には、図１に示すように、上段から順に、冷蔵室６、野菜室７が設けられ、その下方に冷凍室１０が設けられている。
（【００１１】以降は省略されています）

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