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公開番号2025160825
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-23
出願番号2024063637
出願日2024-04-10
発明の名称海水淡水化・塩分製造プラント
出願人ガス・ウォーター株式会社
代理人弁理士法人日峯国際特許事務所
主分類C02F 1/04 20230101AFI20251016BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】 海水淡水化装置及び塩分製造装置を結合し、蒸気供給系統を簡便化し、処理した海水の一部を外部に排出することなく、効率よく淡水及び塩分を生成することができるようにする。
【解決手段】 蒸気源に連結された蒸気分配装置を備えて、蒸気源から供給された蒸気を海水淡水化装置及び塩分製造装置に分配する蒸気供給分配2系統を形成する。海水淡水化装置は、蒸気分配装置から分配された蒸気がパイプ中を流過し、供給された海水と熱交換して蒸気を発生し、淡水を生成する。塩分製造装置は、外側管及び内側管の間の空間に、蒸気分配装置から分配された蒸気を導入し、内側管の内部に、蒸留塔から導入した濃縮海水を導入し、水分を蒸発させ、塩分を製造する。海水淡水化装置及び塩分製造装置からの双方からの蒸気を凝縮器で凝縮する蒸気集合回収2系統を形成する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
海水から淡水を生成する海水淡水化装置、及び海水淡水化装置で生成された濃縮海水から塩分を製造する塩分製造装置とからなる海水淡水化・塩分製造プラントにおいて、
前記海水淡水化装置が、海水供給源と、蒸気源と、内部に、前記蒸気源からの蒸気が流過するパイプを備え、前記海水供給源から供給された海水と前記蒸気源から供給されて前記パイプ中を流過する蒸気との間で熱交換を行なって、海水から蒸気を発生する蒸留塔と、冷却水循環装置と、当該冷却水循環装置に連結されて循環冷却水を導入して当該発生した蒸気を凝縮する凝縮器とを備え、
前記塩分製造装置は、外側管及び内側管の二重管で構成され、当該外側管及び内側管の間の空間に、蒸気を導入し、当該内側管の内部に、駆動源によって回転駆動可能な螺旋型押出装置を配置して、当該内側管の内部に前記蒸留塔から導入した濃縮海水を導入し、当該蒸気との熱交換を進めて回転移動するに従って濃縮度を増加した海水を生成し、水分を蒸発させて、塩分を製造するものであって、
前記蒸気源に連結された蒸気分配装置を備えて、供給された蒸気を前記海水淡水化装置及び前記塩分製造装置に分配する蒸気供給分配2系統を形成し、
前記海水淡水化装置は、前記蒸気分配装置から分配された蒸気が前記パイプ中を流過し、供給された海水と熱交換して蒸気を発生し、淡水を生成し、
前記塩分製造装置は、当該外側管及び内側管の間の空間に、前記蒸気分配装置から分配された蒸気を導入し、当該内側管の内部に、前記蒸留塔から導入した濃縮海水を導入し、水分を蒸発させ、塩分を製造し、
前記海水淡水化装置及び前記塩分製造装置の双方から導出する蒸気を前記凝縮器に集合回収して凝縮する蒸気集合回収2系統を形成すること
を特徴とする海水淡水化・塩分製造プラント。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、海水淡水化・塩分製造プラントに係る。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
海水淡水化方式には、種々の方式があるが、現時点において、多段フラッシュ式蒸発法、多重効用式蒸発及び逆浸透膜法がよく知られている。
【0003】
一方、日本では、海水を濃縮して結晶化する製塩方法が発達した。この場合、塩分3%の海水を濃縮して塩分20%の濃縮海水を生成し、蒸発して塩分(塩)を生成した。
【0004】
海水の淡水化プラント、製塩プラントとそれぞれ個別のプラントとして操業されているために、製塩プラントで、一次濃縮工程で生成された薄い塩水は不要物として捨てられ、また、淡水化プラントで、生成された濃縮塩水も不要物として捨てられてきた。
【0005】
これら両プラントを結合して、それぞれ不要物であったものを有用物として利用することで、淡水生成コスト及び製塩生成コストさらには、設備コストを低減することが提案されてきた。
【0006】
特許文献1には、海水を一次濃縮工程によって濃縮塩水と薄い塩水とに分離し、濃縮塩水について、蒸発の二次濃縮工程によって塩を析出させる製塩プロセスを有し、一次濃縮工程からの薄い塩水を脱塩装置にかけて脱塩し真水を得、脱塩装置で生成された濃縮塩水を一次濃縮工程へ戻すようにした海水の淡水化及び製塩法が記載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平8-318136号公報
特開2914-117653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
蒸発法を用いて、両プラントを結合し、蒸気供給系統を簡便化し、処理した海水を外部に排出することなく、効率よく淡水及び塩分を生成することができるようにすることのニーズがある。上記特許文献に記載された装置によっては、このようなニーズに対応ができない。
【0009】
本発明は、当該ニーズに対応し、両プラントを結合し、蒸気供給系統を簡便化し、処理した海水を外部に排出することなく、効率よく淡水及び塩分を生成することができるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、海水から淡水を生成する海水淡水化装置、及び海水淡水化装置で生成された濃縮海水から塩分を製造する塩分製造装置とからなる海水淡水化・塩分製造プラントにおいて、
前記海水淡水化装置が、海水供給源と、蒸気源と、内部に、前記蒸気源からの蒸気が流過するパイプを備え、前記海水供給源から供給された海水と前記蒸気源から供給されて前記パイプ中を流過する蒸気との間で熱交換を行なって、海水から蒸気を発生する蒸留塔と、冷却水循環装置と、当該冷却水循環装置に連結されて循環冷却水を導入して当該発生した蒸気を凝縮する凝縮器とを備え、
前記塩分製造装置は、外側管及び内側管の二重管で構成され、当該外側管及び内側管の間の空間に、蒸気を導入し、当該内側管の内部に、駆動源によって回転駆動可能なスクリュー装置を配置して、当該内側管の内部に前記蒸留塔から導入した濃縮海水を導入し、当該蒸気との熱交換を進めて回転移動するに従って濃縮度を増加した海水を生成し、水分を蒸発させて、塩分を製造するものであって、
前記蒸気源に連結された蒸気分配装置を備えて、供給された蒸気を前記海水淡水化装置及び前記塩分製造装置に分配する蒸気供給分配2系統を形成し、
前記海水淡水化装置は、前記蒸気分配装置から分配された蒸気が前記パイプ中を流過し、供給された海水と熱交換して蒸気を発生し、淡水を生成し、
前記塩分製造装置は、当該外側管及び内側管の間の空間に、前記蒸気分配装置から分配された蒸気を導入し、当該内側管の内部に、前記蒸留塔から導入した濃縮海水を導入し、水分を蒸発させ、塩分を製造し、
前記海水淡水化装置及び前記塩分製造装置の双方から導出する蒸気を前記凝縮器に集合回収して凝縮する蒸気集合回収2系統を形成すること
を特徴とする海水淡水化・塩分製造プラントを提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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