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公開番号2025160073
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2024111471
出願日2024-07-11
発明の名称水硬性組成物、硬化体、硬化体の製造方法
出願人マチダコーポレーション株式会社
代理人弁理士法人ITOH
主分類C04B 28/08 20060101AFI20251015BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】硬化体とした場合の養生直後の青色の色味を低減できる、高炉スラグ粉末を含む水硬性組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】水硬性材と、硬化促進剤とを含み、
前記水硬性材は、高炉スラグ粉末を含み、
前記硬化促進剤は、無機過酸化物を含む、水硬性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水硬性材と、硬化促進剤とを含み、
前記水硬性材は、高炉スラグ粉末を含み、
前記硬化促進剤は、無機過酸化物を含む、水硬性組成物。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記硬化促進剤がさらにアルカリ刺激剤を含む、請求項1に記載の水硬性組成物。
【請求項3】
前記無機過酸化物が過酸化カルシウムおよび過酸化マグネシウムから選択された1種類以上を含む、請求項1または請求項2に記載の水硬性組成物。
【請求項4】
前記水硬性材100質量部に対して、前記硬化促進剤を3質量部以上25質量部以下の割合で含む、請求項1または請求項2に記載の水硬性組成物。
【請求項5】
水をさらに含み、単位水量が130L/m

以下である、請求項1または請求項2に記載の水硬性組成物。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の水硬性組成物の硬化体。
【請求項7】
水硬性材と、硬化促進剤と、水とを混練し、水硬性組成物とする混練工程と、
前記水硬性組成物を型に充填し、成形体とする成形工程と、
前記成形体を前記型から脱型する脱型工程と、を有し、
前記水硬性材が高炉スラグ粉末を含み、
前記硬化促進剤が無機過酸化物を含む、硬化体の製造方法。
【請求項8】
前記混練工程で得られた前記水硬性組成物の単位水量が130L/m

以下である、請求項7に記載の硬化体の製造方法。
【請求項9】
前記脱型工程の後に、前記成形体を、40℃以上の環境下で蒸気養生する養生工程を有する、請求項7または請求項8に記載の硬化体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性組成物、硬化体、硬化体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、結合材と骨材とを含み、前記結合材が30重量%以上の高炉スラグ微粉末を含有するコンクリート素材を打設してコンクリートブロックを成形する工程と、前記コンクリートブロックの表面に意匠加工を施す工程と、前記コンクリートブロックの意匠加工面を酸化処理する工程と、を有することを特徴とするコンクリートブロックの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-91207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水硬性材の一部に高炉スラグ粉末を用いた水硬性組成物や、その硬化体が知られている。しかしながら、高炉スラグ粉末を用いた水硬性組成物の硬化体においては、養生直後等に青色の色味を生じることが知られている。
【0005】
係る硬化体における青色の色味は、時間の経過とともに退色するものの、退色するまでに数か月程度を要する場合もある。また、硬化体は積み重ねて保管することも多いため、外気と接しにくい面等は、数か月経過しても青色の色味が退色しない場合もあった。このため、水硬性組成物の硬化体として、コンクリートブロック等を製造する場合、青色の色味が十分に退色するまで出荷を待つ必要があり、コンクリートブロックの検品や、コンクリートブロックの出荷に大きな支障となる。そこで、従来は硬化体について青色を退色させるための処理等が行われていた。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、硬化体とした場合の養生直後の青色の色味を低減できる、高炉スラグ粉末を含む水硬性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の水硬性組成物は、水硬性材と、硬化促進剤とを含み、
前記水硬性材は、高炉スラグ粉末を含み、
前記硬化促進剤は、無機過酸化物を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、硬化体とした場合の養生直後の青色の色味を低減できる、高炉スラグ粉末を含む水硬性組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明するが、本発明は、下記の実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、下記の実施形態に種々の変形および置換を加えることができる。
[水硬性組成物]
本実施形態の水硬性組成物は、水硬性材と、硬化促進剤とを含む。そして、水硬性材は、高炉スラグ粉末を含む。また、硬化促進剤は、無機過酸化物を含む。
【0010】
本明細書において、水硬性組成物とは、水と混合した場合に、化学反応で硬化が進行する組成物を意味する。水硬性組成物は、水を含まない、固体の粉末等の混合物であってもよく、後述するように水を含有する場合も含む。なお、水硬性組成物について、水を含まない場合と、水を含む場合とを区別する必要がある場合には、水を含まない場合について水硬性粉体のように表記してもよい。また、水を含む場合について、水含有水硬性組成物のように表記してもよく、特に水の含有量が多く、流動性が高い場合には水硬性スラリーのように表記してもよい。
(1)水硬性組成物が含有する成分について
以下、本実施形態の水硬性組成物が含有する成分について説明する。
(1-1)水硬性材
本実施形態の水硬性組成物は、水硬性材を含有できる。
(【0011】以降は省略されています)

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