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公開番号
2025160046
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-22
出願番号
2024063020
出願日
2024-04-09
発明の名称
ブラシレスSPMモータおよびその回転子の製造方法
出願人
マグネデザイン株式会社
代理人
主分類
H02K
1/278 20220101AFI20251015BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】高速回転と高出力を実現する希土類異方性ボンド磁石を用いるモータを提供する。
【解決手段】ブラシレスSPWモータの回転子2は、10MGOe以上の最大エネルギー積を有する円弧状磁石、磁気的に動径方向に等方的な磁気特性を有する磁性材料からなり、円弧状磁石は希土類異方性ボンド磁石の射出成形により4極以上の磁極とN極・S極が交互に擬極異方性に着磁されており、円弧状磁石は回転子本体の外周部とは金属接着剤により強固に固定されて遠心力耐性を高める。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
固定子と回転子とからなるブラシレスSPMモータにおいて、
前記回転子は、円筒状の回転子本体と前記回転子本体の外表面部に固定されたリング磁石と円筒状の中心軸に固定される回転軸とを備えてなり、
前記回転子本体は、磁気的に動径方向に等方的な磁気特性を有する磁性材料からなり、
前記リング磁石は、前記回転子本体の外周面に、円弧状に10~25MGOe以上の最大エネルギー積を有する射出成形タイプの希土類異方性ボンド磁石からなり、前記磁性材料に外接して固定されており、かつ、N極とS極が交互に配置された4極以上の偶数個よりなる磁極を有し、
前記希土類異方性ボンド磁石の前記磁極は軸対称的に擬極異方性に着磁されており、
前記回転子の形状・サイズは、外径の直径は40mm以下で長さは60mm以下からなり、
前記回転子と前記固定子の隙間は0.3mm以下からなり、
前記回転子の回転数は、16万RPM以上の回転速度で回転して、前記ブラシレスSPMモータは40W~1000Wの出力を有することを特徴とするブラシレスSPMモータ。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
請求項1に記載された回転子において、
前記回転子本体の外周部に軸対称的に延伸する磁極数と同じ数の溝を有することを特徴とするブラシレスSPMモータ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載された回転子において、
前記回転子本体の外周部は、波型またはローレット形状の凹凸、およびギザギザ状の0.5~10μmの細かな凹凸とし、その上に金属接着剤で樹脂層を形成することによって前記リング磁石と前記回転子本体の外周部とを強固に固定することを特徴とするブラシレスSPMモータ。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載されたブラシレスSPMモータの回転子の製造方法において、
希土類異方性ボンド磁石の射出成形の条件は、金型温度および射出温度は100~150℃、成形圧力は50~150MPa、射出速度は50~150cm
3
/secとし、さらに前記リング磁石に1T以上の極異方性磁界を印可して、射出成型時に前記磁性材料を極異方的に配向させると同時に飽和着磁することを特徴とする回転子の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リング状の希土類異方性ボンド磁石を回転子の外周部に固定した表面磁石型同期機(以下、SPMモータという。)、その回転子および回転子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
電動機(発電機を含めて単に「モータ」という。)には種々のタイプがある。最近では、インバータ制御の発達と高磁気特性の希土類磁石の普及に伴い、省電力で高効率であり高トルクまたは高出力が望めるブラシレスモータが注目されている。
【0003】
ブラシレスモータは、永久磁石を回転子の表面に配設した表面磁石型モータ(SPM)と、永久磁石を回転子の内部に埋め込んだ埋込磁石型モータ(IPM)とに大別される。SPMモータは制御性に優れており、主に小型モータに使用されている。IPMは、大きな出力が得やすく、主に動力用途向けのパワーモータに使用されている。
【0004】
優れた制御性が要求されるロボット用小型モータは、スイスのMaxon社の製品が広く使用されているが、その50%以上の小型、軽量および高出力化及び低価格化が求められている。そのために、高速回転化による小型・軽量化・高出力が取り組まれ、最近6万RPM回転から10万RPM回転モータの開発に成功している。しかし、さらなる高速回転化の試みはNd焼結磁石の使用という大きな技術的壁に直面している。
【0005】
この問題を解決するために、特許文献1に、極異方性希土類ボンド磁石と永久磁石モータについて開示している。この発明によれば、希土類磁石粉末としてはNd-Fe-B系磁石粉末より配向磁場の良好なSm-Fe-N系磁石粉末を採用し、最大エネルギー積は3~14MGOeである。
その製造方法として、金型温度80℃で射出成形してリング状磁石を製造し、N極とS極と交互に配置された8極よりなる磁極を有し、各磁極は図6に示すように磁性材料を介さずに極異方性に着磁したものである。
しかし、特許文献1に開示された発明は、磁力が弱いうえに、12万RPM回転以上ではその遠心力のためにリング磁石は破損してしまうという欠点があった。
【0006】
特許文献2において、擬極異方性配向によって回転運動中の磁石と回転子表面の間に生じる応力集中を抑制し、かつ磁石と回転子表面との密着強度を高めることで上記リング破損問題を解消している。さらに、特許文献3では、特許文献2に記載の対策に加えて、磁石体を分割することでも上記リング破損問題を解消できることを開示している。
【0007】
しかし、特許文献2および特許文献3は、回転子は薄板形状のステンレス磁石円板を積層して製作しており、積層ステンレス磁石体は断面上において一軸異方性を有しており、動径方向に等方的でない。磁極を擬極異方性に着磁した場合、4つの磁極の磁化状態に非対称性が現れてコギングトルク問題が発生してくる。かつ、磁石体と回転子本体の表面の特定箇所に偏在的に応力が発生し、回転速度を16万RPM以上に増加した場合には、破損しやすくなるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記Maxon社のNd焼結磁石の発熱問題や、特許文献1の発明の遠心力問題、特許文献2と特許文献3のコギングトルク問題を解決して、現行品の50%以上の小型・軽量化を実現した発明である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2000-195714号公報
特許第7426569号公報
特許第7394428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
広く普及しロボット用小型モータの標準品は、Maxon社のそれである。大きな力を得るために2極に着磁したNd焼結磁石を回転子に内に取り付け、それを6万RPM回転から10万RPM回転使用して、小型・高出力モータを実現している(図8、図9)。これ以上、高速化を図り性能アップを図る取り組みは、Nd焼結磁石の発熱問題が生じて困難である。
(【0011】以降は省略されています)
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