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公開番号2025160015
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2024062958
出願日2024-04-09
発明の名称フィーダー式お薬カレンダー作製装置及び方法
出願人株式会社Windy
代理人個人
主分類A61J 7/04 20060101AFI20251015BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【目的】お薬カレンダーの作製作業を効率化して時間を短縮させ且つ低コスト化させることができ、PTPシートから除包する薬剤が除包の際などに割れてしまうことを防止することができ、PTPシートのアルミシートの破片がお薬カレンダートレイの各収容部内に薬剤と一緒に混入してしまうことを防止することができるお薬カレンダー作製装置及び方法を提供する。
【構成】薬剤シートから除包するまでもなくもともと個別包装されていないバラ錠を予め所定の各容器内に収容し、この収容されたバラ錠をお薬カレンダー用トレイの各収容部内に順次供給し、前記供給のタイミングに合わせて、前記お薬カレンダートレイを順次移動させるようにしたお薬カレンダー作製装置及び方法である。
【選択図】 図1

特許請求の範囲【請求項1】
「日付又は曜日と時間帯とにより特定される各服用回分の薬剤であって1種類又は複数種類の1個以上の薬剤をそれぞれ収容する各収容部であって、少なくとも患者の1日当たりの服用回数に対応する個数の各収容部を、横又は縦方向に並べて配置すると共に、このように並べて配置された1日分の各収容部が、さらに1週間分となるように縦方向に7行又は横方向に7列並ぶように形成されたお薬カレンダートレイ」の各収容部内に、患者の各服用回分の薬剤がそれぞれ収容されて成るお薬カレンダーの作製装置であって、
薬剤シートから除包するまでもなくもともと個別包装されていないバラ錠であって少なくとも患者の服薬に必要な個数以上の多数個のバラ錠を、必要な種類別に、予め所定の各容器内に収容しておき、前記多数個のバラ錠中の1個又は複数個を前記容器側から前記お薬カレンダー用トレイの各収容部内に順次供給するバラ錠供給部と、
前記バラ錠供給部側からのバラ錠が前記お薬カレンダートレイ側に供給されるタイミングに合わせて、前記バラ錠が供給される供給口に対し前記お薬カレンダートレイの各収容部が順次対向するように前記お薬カレンダートレイを順次移動させる動作を、前記バラ錠が前記患者の服薬に必要な各収容部の全てに収容されるまで繰り返すトレイ移動部と、
を備えたことを特徴とするフィーダー式お薬カレンダー作製装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記バラ錠供給部側からのバラ錠の供給を受ける受給位置に配置された前記お薬カレンダー用トレイの各収容部内にそれぞれ患者の服薬に必要な種類及び個数のバラ錠が供給されたとき、前記お薬カレンダー用トレイを前記受給位置から他の場所へ移動させ、前記受給位置に他のお薬カレンダー用トレイを新たに配置するトレイチェンジャーを備えたことを特徴とする、請求項1に記載のフィーダー式お薬カレンダー作製装置。
【請求項3】
前記バラ錠供給部には、前記多数個のバラ錠を収容すると共にそれらを排出口側から排出する整列トレイが複数個備えられており、前記各整列トレイには当該整列トレイを振動させて前記多数個のバラ錠中の少なくとも一部を前記排出口側の方向に移動させる振動部が備えられている、請求項1又は2に記載のフィーダー式お薬カレンダー作製装置。
【請求項4】
前記複数個の各整列トレイはそれぞれ、互いに大きさ又は形状が異なる複数種類のバラ錠をそれぞれ収容し排出するのに適した大きさ又は形状となるように、互いに異なる大きさ又は形状に形成されている、請求項3に記載のフィーダー式お薬カレンダー作製装置。
【請求項5】
前記整列トレイは多数個のバラ錠が配置される配置部分と前記配置された多数個のバラ錠の少なくとも一部を前記配置部分から前記排出口側へ移動させる細長い通路部分とを含んでおり、
前記通路部分中を前記バラ錠が移動又は存在しているかどうかを検知する移動検出部と、
前記移動検出部からの出力に基づいて前記通路部分と前記配置部分との接続部分又は前記通路部分内に存在するバラ錠を前記配置部分側の方向に押し戻すように移動する棒状部材と、が備えられている請求項3に記載のフィーダー式お薬カレンダー作製装置。
【請求項6】
前記複数個の整列トレイは一列に並ぶように配置されており、前記バラ錠供給部は前記一列に並ぶように配置された複数個の整列トレイの各排出口の全てに共通に対向する受入れ口とその下方に配置された前記お薬カレンダートレイの収容部に対向する供給口とを有する案内通路を備えており、前記案内通路は、前記一列に並ぶように配置された複数個の整列トレイの各排出口側からそれぞれ排出されるバラ錠を前記受入れ口を介して共通に受け入れてその受け入れたバラ錠を前記お薬カレンダートレイの各収容部に対向する位置まで移動させて前記供給口から前記各収容部内に供給するものである、請求項3に記載のフィーダー式お薬カレンダー作製装置。
【請求項7】
「日付又は曜日と時間帯とにより特定される各服用回分の薬剤であって1種類又は複数種類の1個以上の薬剤をそれぞれ収容する各収容部であって、少なくとも患者の1日当たりの服用回数に対応する個数の各収容部を、横又は縦方向に並べて配置すると共に、このように並べて配置された1日分の各収容部が、さらに1週間分となるように縦方向に7行又は横方向に7列並ぶように形成されたお薬カレンダートレイ」の各収容部内に、患者の各服用回分の薬剤がそれぞれ収容されて成るお薬カレンダーの作製方法であって、
薬剤シートから除包するまでもなくもともと個別包装されていない多数個のバラ錠を、複数種類別に予め用意しておくバラ錠準備ステップと、
患者の処方箋情報に基づいて、少なくとも患者の服薬に必要な個数以上の多数個のバラ錠を、必要な種類別に、機械装置により自動的に又は手作業により、バラ錠供給部に収容するバラ錠収容ステップと、
前記バラ錠供給部側からのバラ錠が前記1つのお薬カレンダートレイの各収容部内にそれぞれ順次供給されるように、前記供給の動作とタイミングを合わせて前記お薬カレンダートレイを順次水平方向に所定距離だけ移動させながら、前記お薬カレンダートレイの各収容部内に前記バラ錠を供給し、このような動作を、前記1つのお薬カレンダートレイの各収容部の必要な全てに対し前記バラ錠が収容されるまで繰り返すバラ錠供給ステップと、
前記バラ錠供給ステップにより患者の服薬に必要な種類及び個数のバラ錠が前記お薬カレンダー用トレイの各収容部内にそれぞれ供給され収容されたとき、トレイチェンジャーにより自動的に、前記お薬カレンダー用トレイを前記バラ錠の供給を受ける受給位置から他の場所に移動させて前記受給位置に他のお薬カレンダー用トレイを新たに配置するトレイ交換ステップと、
を含むことを特徴とするフィーダー式お薬カレンダー作製方法。
【請求項8】
前記バラ錠供給ステップにより前記複数のお薬カレンダートレイの各収容部内に患者の服薬に必要な種類及び個数の薬剤がそれぞれ収容された後、前記複数のお薬カレンダートレイの各収容部内の薬剤を封止しないまま、前記複数のお薬カレンダートレイを上下に重ねてそれらを袋などの容器内に真空パックする真空パックステップをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のフィーダー式お薬カレンダー作製方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はお薬カレンダー作製装置及び方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、調剤薬局においては、医療機関が発行する処方箋の情報に基づいて各患者に交付する薬剤を「お薬カレンダー」の形にして交付することが広く行われている。このお薬カレンダーは現在、様々なタイプのものが存在しているが、一般的には、調剤薬局側が特に服薬管理が困難な高齢患者などのために、1日に1~4回程度の各服用回別にそれぞれ纏め又は一包化した薬剤(1つ又は複数の種類の1個又は複数個の薬剤)を一日分及び1週間分に纏めてカレンダーのように配置して成るものが代表的である。
【0003】
図7はこのようなお薬カレンダーの一例を示すものである。図7に示すお薬カレンダーを作製する場合、調剤薬局側は、日付又は曜日と時間帯とにより特定される各服用回に対応する1種類又は複数種類の1個又は複数個の薬剤から成る各服用回分の薬剤をそれぞれ収容する凹状の各収容部43であって患者の1日当たりの服用回数にそれぞれ対応する各収容部43を横方向又は縦方向に並べて配置すると共に、このように並べて配置された1日分(例えば1~4回の服用回分)の各収容部43が、さらに1週間分となるように縦方向に7行又は横方向に7列並ぶように形成されたお薬カレンダートレイ41を用意しておく。
【0004】
そして調剤薬局側は、前記お薬カレンダートレイ41の各収容部43内にそれぞれ患者の各服用回別の薬剤(1種類又は複数種類の1個又は複数個の薬剤)を収容した後、前記各収容部43内の薬剤を封止する蓋シート42を上方から貼り付けてお薬カレンダーを作製し、患者側に交付する。患者側では、前記交付されたお薬カレンダーを自宅の壁などに掛けて各服用回毎に前記各収容部43から1回服用分の薬剤を取り出して服用する。これにより、高齢の患者などでも容易に服薬の適正な管理を実現することができる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7049071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前述のようなお薬カレンダーは、高齢の患者などにとって適正な服薬管理のために極めて有効な手段ではあるが、そのようなお薬カレンダーを作製するために、従来は、各PTPシートから薬剤を除包し、除包した複数の薬剤を一包化して(又は各服用回分として纏めて)、それらを前記お薬カレンダートレイの各収容部内にそれぞれ収容するという極めて煩雑な作業を行う必要があった。そのため、お薬カレンダーを作製するときの作製時間が長くなり、作製コストも高くなってしまう、PTPシートを除包するためにはPTPシート中の各収容部(例えば各薬剤をアルミシートで封止した状態で収容するドーム状凸部)を押圧する必要があるがその際に薬剤が割れてしまうことがある、前記各収容部(ドーム状凸部)を押圧して除包する際に生じたアルミシートの破片がお薬カレンダーの収容部の中に薬剤と一緒に混入してしまう、などの問題があった。また、従来のお薬カレンダーの作製作業においては、お薬カレンダートレイの各収容部に薬剤を供給するとき、薬剤の供給口を、前記お薬カレンダートレイの各収容部にそれぞれ対向するように水平方向に順次移動させてから薬剤を供給するようにしていたので、お薬カレンダートレイの各収容部内への薬剤の供給作業に時間がかかってしまう、という問題があった。さらに従来のお薬カレンダーの作製作業においては、薬剤師が作業台に設置した1つ又は2つのお薬カレンダートレイに対して薬剤を供給するようにし、前記1つ又は2つのお薬カレンダートレイに対する薬剤供給が終わると、薬剤供給作業をいったん中断して、薬剤師などが別のお薬カレンダートレイを新たに作業台に設置する必要があるため、多数個のお薬カレンダーを連続的に効率よく作製することができない、という問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたものであって、お薬カレンダーの作製作業を効率化して時間を短縮させ且つ低コスト化させることができ、PTPシートから除包する薬剤が除包の際などに割れてしまうことを防止することができ、PTPシートから除包する際に生じたアルミシートの破片がお薬カレンダートレイの各収容部内に薬剤と一緒に混入してしまうことを防止することができるお薬カレンダー作製装置及び方法を提供することを目的とする。また本発明は、お薬カレンダートレイの各収容部内への薬剤の供給・分配のための作業時間を短縮することができるお薬カレンダー作製装置及び方法を提供することを目的とする。さらに本発明は、多数個のお薬カレンダーを連続的に効率よく作製することができるお薬カレンダー作製装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上のような課題を解決するための本発明によるフィーダー式お薬カレンダー作製装置は、「日付又は曜日と時間帯とにより特定される各服用回分の薬剤であって1種類又は複数種類の1個以上の薬剤をそれぞれ収容する各収容部であって、少なくとも患者の1日当たりの服用回数に対応する個数の各収容部を、横又は縦方向に並べて配置すると共に、このように並べて配置された1日分の各収容部が、さらに1週間分となるように縦方向に7行又は横方向に7列並ぶように形成されたお薬カレンダートレイ」の各収容部内に、患者の各服用回分の薬剤がそれぞれ収容されて成るお薬カレンダーの作製装置であって、薬剤シートから除包するまでもなくもともと個別包装されていないバラ錠であって少なくとも患者の服薬に必要な個数以上の多数個のバラ錠を、必要な種類別に、予め所定の各容器内に収容しておき、前記多数個のバラ錠中の1個又は複数個を前記容器側から前記お薬カレンダー用トレイの各収容部内に順次供給するバラ錠供給部と、前記バラ錠供給部側からのバラ錠が前記お薬カレンダートレイ側に供給されるタイミングに合わせて、前記バラ錠が供給される供給口に対し前記お薬カレンダートレイの各収容部が順次対向するように前記お薬カレンダートレイを順次移動させる動作を、前記バラ錠が前記患者の服薬に必要な各収容部の全てに収容されるまで繰り返すトレイ移動部とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
また本発明によるフィーダー式お薬カレンダー作製装置においては、前記バラ錠供給部側からのバラ錠の供給を受ける受給位置に配置された前記お薬カレンダー用トレイの各収容部内にそれぞれ患者の服薬に必要な種類及び個数のバラ錠が供給されたとき、前記お薬カレンダー用トレイを前記受給位置から他の場所に移動させ、前記受給位置に他のお薬カレンダー用トレイを新たに配置するトレイチェンジャーを備えるようにしてもよい。
【0010】
また、本発明によるフィーダー式お薬カレンダー作製装置において、前記バラ錠供給部には、前記多数個のバラ錠を収容すると共にそれらを排出口側から排出する整列トレイが複数個備えられており、前記各整列トレイには当該整列トレイを振動させて前記多数個のバラ錠中の少なくとも一部を前記排出口側の方向に移動させる振動部が備えられていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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