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公開番号2025157000
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-15
出願番号2024059805
出願日2024-04-02
発明の名称空調システム
出願人東亜事業協同組合
代理人個人
主分類F24F 11/52 20180101AFI20251007BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】簡便な構成で、電力消費量を削減できる空調システムを提供する。
【解決手段】空調システム1は、外界空間と連通可能な共用空間2と、共用空間2と連通可能な個室空間3とを有する施設の空調システムであり、共用空間2の冷房空調を行う共用空調装置5と、個室空間3の冷房空調を行う個室空調装置6と、個室空調装置6の冷房空調温度を設定する個室温度コントローラ6rとを備える。共用空調装置5の冷房空調温度の下限である共用下限温度が、個室空調装置6の冷房空調温度の下限である個室下限温度より低くなっている。さらに、個室温度コントローラ6rの冷房設定温度の表示が共用下限温度まで可能となっている。これにより、個室下限温度が、共用下限温度より高く設定されているため、個室空間3の冷房温度が制限されている。このため、個室空間3の過度の冷房状態が抑制され、より簡便な構成で、電力消費量を削減することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外界空間と連通可能な共用空間と、前記共用空間と連通可能な個室空間とを有する施設の空調システムにおいて、
前記共用空間の冷房空調を行う共用空調装置と、
前記個室空間の冷房空調を行う個室空調装置と、
前記個室空調装置の冷房空調温度を設定する個室温度コントローラとを備え、
前記共用空調装置の冷房空調温度の下限である共用下限温度が、前記個室空調装置の冷房設空調度の下限である個室下限温度より低く、
前記個室温度コントローラの冷房設定温度の表示が前記共用下限温度まで可能であることを特徴とする空調システム。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
請求項1に記載の空調システムにおいて、
前記共用下限温度と前記個室下限温度との差異が2℃以内であることを特徴とする空調システム。
【請求項3】
外界空間と連通可能な共用空間と、前記共用空間と連通可能な個室空間とを有する施設の空調システムにおいて、
前記共用空間の暖房空調を行う共用空調装置と、
前記個室空間の暖房空調を行う個室空調装置と、
前記個室空調装置の暖房空調温度を設定する個室温度コントローラとを備え、
前記共用空調装置の暖房空調温度の上限である共用上限温度が、前記個室空調装置の暖房空調温度の上限である個室上限温度より高く、
前記個室温度コントローラの暖房設定温度の表示が前記共用上限温度まで可能であることを特徴とする空調システム。
【請求項4】
請求項3に記載の空調システムにおいて、
前記共用上限温度と前記個室上限温度との差異が2℃以内であることを特徴とする空調システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、空調システム、特に、共用空間と個室空間とを有する施設の空調システムに係る。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、カラオケ施設等では、共用空間と個室空間とを有している構成が知られている(以下、このような施設を短期利用施設と呼ぶことがある。なお、短期利用施設とは、同一利用者による個室空間の継続利用期間が1日未満であるものをいう。)。
ここで、共用空間は、利用者が共用できる空間であり、外界空間と連通可能となっている。
また、個室空間は、利用者が個別に利用できる空間であり、共用空間と連通可能となっている。
【0003】
このような短期利用施設においては、個室空間ではそれぞれの利用者が好みの室内温度状態を実現できるように個室空間、共用空間はそれぞれ個別に空調されているのが一般的である(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
特許文献1では、総電力消費量が少なくなるように緩衝空間(共用空間)の温度調節を行う空調システムの構成が開示されている。
しかし、特許文献1の空調システムは構成が複雑であり、また、定常状態を基本とするいわば長期利用施設(なお、長期利用施設とは、同一利用者による個室空間の継続利用期間が1日以上であるものをいう。)に適した構成となっており、利用者が短期間で入れ替わる短期利用施設に適した構成とはなっていない。
【0005】
すなわち、短期利用施設では、個室空間の利用頻度にもムラがあり、個室空間の室内温度状態が定常状態に移行する前に利用者が短期間で変わってしまう場合も多々ある。
換言すると、短期利用施設では、共用空間の空調温度を変数としても適切な総電力消費量が出力されない(バラツキの大きい過渡状態、遷移状態のデータ集合体となり、共用空間の温度変数に依存しない各個室空間の総電力消費量を出力してしまう)場合が頻出してしまう虞がある。
【0006】
さらに、個室空間の温度調整は利用者に委ねられており、電力消費量の増大に伴う電気料金分を徴収されることもないため、利用者によっては敢えて不必要な過大な電力消費を伴う温度設定(冷房時における下限温度、暖房時における上限温度)を行ってしまう場合もある。
これより、短期利用施設のように共有空間の温度と電力消費量との相関係数の絶対値が小さい場合には、共有空間の温度調整によって電力消費量を抑制するのは困難となる。
【0007】
また、近年、電力消費量がピークを迎える夏季、冬季においては電力需要量が電力供給量に迫る電力供給逼迫状態が頻発しており、電力消費量を抑制する必要性は以前に比してより重要度を増している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2010-249460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本開示は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、より簡便な構成で、電力消費量を削減できる空調システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の第1の態様によれば、空調システムは、外界空間と連通可能な共用空間と、共用空間と連通可能な個室空間とを有する施設の空調システムであり、共用空間の冷房空調を行う共用空調装置と、個室空間の冷房空調を行う個室空調装置と、個室空調装置の冷房空調温度を設定する個室温度コントローラとを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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