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公開番号2025156895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-15
出願番号2024059639
出願日2024-04-02
発明の名称作業設備
出願人株式会社ダイフク
代理人弁理士法人R&C
主分類B65G 1/137 20060101AFI20251007BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】複数の物品配置領域のそれぞれに対応する支援画像の画像表示範囲の設定を容易に行う。
【解決手段】作業設備は作業支援装置を備える。作業支援装置は制御システムを備える。制御システムは、表示領域1aにおける、複数の物品配置領域10のそれぞれに対応する支援画像Gを表示する範囲である画像表示範囲Agを設定する表示範囲設定処理を実行するように構成されている。制御システムは、表示範囲設定処理において、配列方向Xに並ぶ物品配置領域10の数と、それぞれの物品配置領域10に配置される物品9の種類と、種類別寸法情報Ibと、に基づいて、複数の画像表示範囲Agのそれぞれの配列方向Xの位置及び配列方向Xの寸法と、配列方向Xに隣り合う2つの画像表示範囲Agに挟まれた境界範囲Abの配列方向Xの位置及び配列方向Xの寸法と、の少なくとも一方を設定する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
それぞれに物品が配置される複数の物品配置領域が設定された物品配置装置と、
複数の前記物品配置領域に配置された前記物品に対する作業を行う作業者への作業支援を行う作業支援装置と、
を備えた作業設備であって、
複数の前記物品配置領域は、予め定められた配列方向に沿って並ぶように設定され、
前記作業支援装置は、
前記配列方向に沿って延在するように設定された表示領域に、複数の前記物品配置領域のそれぞれに対応する前記作業支援のための画像である支援画像を表示する表示装置と、
前記物品の種類毎の寸法を示す種類別寸法情報を参照可能に構成された制御システムと、
を備え、
前記制御システムは、
前記表示領域における、複数の前記物品配置領域のそれぞれに対応する前記支援画像を表示する範囲である画像表示範囲を設定する表示範囲設定処理を実行するように構成され、
前記表示範囲設定処理において、前記配列方向に並ぶ前記物品配置領域の数と、それぞれの前記物品配置領域に配置される前記物品の種類と、前記種類別寸法情報と、に基づいて、複数の前記画像表示範囲のそれぞれの前記配列方向の位置及び前記配列方向の寸法と、前記配列方向に隣り合う2つの前記画像表示範囲に挟まれた境界範囲の前記配列方向の位置及び前記配列方向の寸法と、の少なくとも一方を設定する、作業設備。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記物品配置装置における、複数の前記物品配置領域が前記配列方向に沿って並ぶように設定された領域を配列領域として、
前記制御システムは、更に、前記配列領域の前記配列方向の寸法を示す情報にも基づいて、前記表示範囲設定処理を実行する、請求項1に記載の作業設備。
【請求項3】
前記種類別寸法情報は、前記物品の種類毎に、前記物品配置領域に配置された状態での前記物品の前記配列方向の寸法を示す情報を含む、請求項1又は2に記載の作業設備。
【請求項4】
前記制御システムは、前記画像表示範囲の設定を変更する変更指示の入力を受け付ける入力受付端末を備え、
前記変更指示には、複数の前記画像表示範囲のそれぞれの前記配列方向の位置及び前記配列方向の寸法と、前記配列方向に隣り合う2つの前記画像表示範囲に挟まれた前記境界範囲の前記配列方向の位置及び前記配列方向の寸法と、の少なくとも一方を変更する旨の指示が含まれ、
前記制御システムは、前記表示範囲設定処理を実行した後に前記入力受付端末が前記変更指示を受け付けた場合には、前記変更指示に従って前記画像表示範囲の設定を変更する設定変更処理を実行する、請求項1又は2に記載の作業設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、それぞれに物品が配置される複数の物品配置領域が設定された物品配置装置と、複数の前記物品配置領域に配置された前記物品に対する作業を行う作業者への作業支援を行う作業支援装置と、を備えた作業設備に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特開2003-118814号公報(特許文献1)には、物流センターで保管される商品を収納棚の間口ごとに管理するための技術が開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示される符号は、特許文献1のものである。
【0003】
特許文献1に開示された技術では、棚情報管理コンピュータ(3)によって収納棚情報を作成し、商品を管理している。収納棚情報には、収納棚のエリア、収納棚番号、段数、間口の位置、商品コード、商品名などが含まれる。これにより、収納棚におけるどの間口にどのような商品を収納すべきか、或いは、どの間口にどのような商品が収納されているかを把握することができる。例えば、収納棚に備えられた複数の間口から一部の間口が指定され、作業者は、指定された間口に配置された商品を取り出すピッキング作業などを行う。この場合、作業者による作業は、収納棚情報に基づいて行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-118814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、物品が配置されている間口(物品配置領域)に収納棚情報を表示することで、作業者の作業を支援することが考えられる。しかしながら、寸法の異なる複数種類の物品が収納棚に収納されている場合には、物品配置領域の大きさが物品の寸法によって異なったり、収納棚情報を表示する範囲も物品配置領域の大きさによって異なったりすることがある。このような場合にも作業者の作業を適切に支援するためには、収納棚情報を表示する範囲を複数の物品配置領域ごとに物品配置領域の大きさに合わせて設定する必要がある。しかしながら、これを複数の物品配置領域について1つ1つ設定していくのは手間がかかる。
【0006】
上記実状に鑑みて、複数の物品配置領域のそれぞれに対応する支援画像の画像表示範囲の設定を容易に行うことが可能な技術の実現が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
それぞれに物品が配置される複数の物品配置領域が設定された物品配置装置と、
複数の前記物品配置領域に配置された前記物品に対する作業を行う作業者への作業支援を行う作業支援装置と、
を備えた作業設備であって、
複数の前記物品配置領域は、予め定められた配列方向に沿って並ぶように設定され、
前記作業支援装置は、
前記配列方向に沿って延在するように設定された表示領域に、複数の前記物品配置領域のそれぞれに対応する前記作業支援のための画像である支援画像を表示する表示装置と、
前記物品の種類毎の寸法を示す種類別寸法情報を参照可能に構成された制御システムと、
を備え、
前記制御システムは、
前記表示領域における、複数の前記物品配置領域のそれぞれに対応する前記支援画像を表示する範囲である画像表示範囲を設定する表示範囲設定処理を実行するように構成され、
前記表示範囲設定処理において、前記配列方向に並ぶ前記物品配置領域の数と、それぞれの前記物品配置領域に配置される前記物品の種類と、前記種類別寸法情報と、に基づいて、複数の前記画像表示範囲のそれぞれの前記配列方向の位置及び前記配列方向の寸法と、前記配列方向に隣り合う2つの前記画像表示範囲に挟まれた境界範囲の前記配列方向の位置及び前記配列方向の寸法と、の少なくとも一方を設定する。
【0008】
本構成によれば、物品配置装置に設定された複数の物品配置領域のそれぞれに対応する支援画像の画像表示範囲を、管理者が1つずつ設定しなくても、表示範囲設定処理を実行することによってまとめて設定することができる。またこの際、制御システムは、それぞれの物品配置領域に配置される物品の種類に応じて、種類別寸法情報に含まれる物品の寸法の情報を用いて表示範囲設定処理を実行するため、それぞれの物品配置領域に配置される物品の寸法に応じた適切な範囲に支援画像の画像表示範囲を設定することができる。従って、本構成によれば、複数の物品配置領域のそれぞれに対応する支援画像の画像表示範囲の設定を容易に行うことができる。
【0009】
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
物品配置装置の側面図
物品配置装置の正面図
物品の斜視図
制御ブロック図
表示範囲設定処理の説明図
設定変更処理の説明図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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