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公開番号
2025155033
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2024058348
出願日
2024-03-30
発明の名称
表面被覆切削工具
出願人
三菱マテリアル株式会社
代理人
個人
主分類
B23B
27/14 20060101AFI20251003BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】耐久性を向上させた被覆層を有する表面被覆切削工具の提供
【解決手段】被覆層は、式:(Al
X
Ti
1-X
)N(Xの平均値であるX
avg
は、0.40≦X
avg
<0.60)で表される組成のAlとTiの複合窒化物層を有し、複合窒化物層は、平均厚さが1.0μm以上、20.0μm以下であり、複合窒化物層を構成する複合窒化物結晶粒はNaCl型面心立方構造を有し、前記被覆層の縦断面に対して電子線後方散乱回折法によって測定した前記複合窒化物結晶粒の結晶方位において、前記基体表面の法線方向と前記複合窒化物結晶粒の{111}面の法線がなす角が0~10度の範囲に存在する結晶粒の面積割合が30%以上である表面被覆切削工具
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基体と該基体の表面に被覆層を有する表面被覆切削工具であって、
前記被覆層は、式:(Al
X
Ti
1-X
)N(Xの平均値であるX
avg
は、0.40≦X
avg
<0.60)で表される組成のAlとTiの複合窒化物層を有し、
前記複合窒化物層は、平均厚さが1.0μm以上、20.0μm以下であり、
前記複合窒化物層を構成する複合窒化物結晶粒はNaCl型面心立方構造を有し、
前記被覆層の縦断面に対して電子線後方散乱回折法によって測定した前記複合窒化物結晶粒の結晶方位において、前記基体表面の法線方向と前記複合窒化物結晶粒の{111}面の法線がなす角が0~10度の範囲に存在する結晶粒の面積割合が30%以上である
ことを特徴とする表面被覆切削工具。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記複合窒化物結晶粒内にAlとTiの含有量の繰返し変化が存在することを特徴とする請求項1に記載の表面被覆切削工具。
【請求項3】
前記複合窒化物結晶粒内のAlとTiの含有量の繰返し変化について、前記Xの平均の変化幅(ΔX)は0.02~0.25であることを特徴とする請求項2に記載の表面被覆切削工具。
【請求項4】
前記複合窒化物層を構成する複合窒化物結晶の格子定数a(Å)は、0.987×(4.1200X
avg
+4.2417(1-X
avg
))以上0.997×(4.1200X
avg
+4.2417(1-X
avg
))以下の関係を満たすこと請求項1に記載の表面被覆切削工具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面被覆切削工具(以下、被覆工具ということがある)に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
炭化タングステン(以下、WCで示す)基超硬合金等の基体の表面に、被覆層を形成した被覆工具が知られており、優れた耐摩耗性を発揮している。
そして、被覆工具の耐久性を向上させるべく、被覆層の改善についての種々の提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、窒化チタンアルミニウムの被覆層を有し、前記窒化チタンアルミニウムの被覆層は結晶構造が立方晶であってアルミニウム含有量が0.3~60.0質量%、塩素含有量が0.01~2質量%である被覆工具が記載され、該被覆工具は被覆層の密着性が高いとされている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、被覆層として、Ti
x
Al
1-x
NおよびTi
y
Al
1-y
N(0≦x<0.5、0.5<y≦1)なる2種類の化合物を、交互に繰り返して積層し、積層体の全体組成として化学量論的にアルミニウムリッチになるものとした被覆工具が記載され、該被覆工具は耐摩耗性に優れ、高速切削や高硬度材料の切削において耐久性を有するとされている。
【0005】
さらに、例えば、特許文献3には、JCPDS記載の格子定数に対し、0.997~1.005倍の格子定数を有し、厚さが0.01~50μmである気相合成法によって基材表面に形成された金属窒化物からなる硬質被膜を有する被覆工具が記載され、該被覆工具は耐摩耗性に優れるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-341008号公報
特開平7-97679号公報
特開平11-335813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記事情や前記提案を鑑みてなされたものであって、切削加工において耐久性を向上させた被覆層を有する被覆工具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態に係る表面被覆切削工具は、
基体と該基体の表面に被覆層を有し、
前記被覆層は、式:(Al
X
Ti
1-X
)N(Xの平均値であるX
avg
は、0.40≦X
avg
<0.60)で表される組成のAlとTiの複合窒化物層を有し、
前記複合窒化物層は、平均厚さが1.0μm以上、20.0μm以下であり、
前記複合窒化物層を構成する複合窒化物結晶粒はNaCl型面心立方構造を有し、
前記被覆層の縦断面に対して電子線後方散乱回折法によって測定した前記複合窒化物結晶粒の結晶方位において、前記基体表面の法線方向と前記複合窒化物結晶粒の{111}面の法線がなす角が0~10度の範囲に存在する結晶粒の面積割合が30%以上である。
【0009】
さらに、前記実施形態に係る表面被覆切削工具は、以下の(1)、(1)および(2)、(3)、(1)および(3)、(1)および(2)および(3)のいずれかを満足してもよい。
【0010】
(1)前記複合窒化物結晶粒内にAlとTiの含有量の繰返し変化が存在すること。
(2)前記複合窒化物結晶粒内のAlとTiの含有量の繰返し変化について、前記Xの平均の変化幅(ΔX)は0.02~0.25であること。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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