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公開番号
2025154696
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057839
出願日
2024-03-29
発明の名称
細菌、遺伝子発現上昇剤及び製剤
出願人
株式会社バイオジェノミクス
,
ペレ・グレイス株式会社
代理人
個人
主分類
C12N
1/20 20060101AFI20251002BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】表皮及び真皮の健康に資する成分を有する製剤を得ること。
【解決手段】セラミド合成酵素3遺伝子発現を上昇させ、かつヒアルロン酸合成酵素3遺伝子発現を上昇させる受託番号:NITE P-04076として寄託されたスタフィロコッカス・エピデルミディス(
Staphylococcus epidermidis
)種に属するBG-PG180株である細菌を提供する。この菌株を利用した製剤は、セラミド合成酵素3遺伝子発現を上昇させ、かつヒアルロン酸合成酵素3遺伝子発現を上昇させることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
セラミド合成酵素3遺伝子発現を上昇させ、かつヒアルロン酸合成酵素3遺伝子発現を上昇させる受託番号:NITE P-04076として寄託されたスタフィロコッカス・エピデルミディス(
Staphylococcus epidermidis
)種に属するBG-PG180株である細菌。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
請求項1記載の細菌の培養上清を主成分として含有するセラミド合成酵素3遺伝子発現を上昇させヒアルロン酸合成酵素3遺伝子発現を上昇させる遺伝子発現上昇剤。
【請求項3】
請求項1記載の細菌を有効成分として含有するセラミド合成酵素3遺伝子発現を上昇させヒアルロン酸合成酵素3遺伝子発現を上昇させる遺伝子発現上昇剤。
【請求項4】
請求項1記載の細菌又は請求項2若しくは請求項3記載の遺伝子発現上昇剤を有効成分として含有する製剤。
【請求項5】
皮膚外用剤である請求項4記載の製剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタフィロコッカス・エピデルミディス種に属する細菌並びにその細菌を用いたセラミド合成及びヒアルロン酸合成を促進させる遺伝子発現上昇剤並びにその細菌を用いた皮膚外用剤等の製剤に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
皮膚には、感覚器としてのセンサ機能、体温調節機能、そして、水分が体内から蒸散するのを防ぐ一方で外界からの刺激や異物の侵入を防ぐバリア機能又は保護機能を有している。
これらの機能を奏する皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層から構成され、皮膚の最外層にある表皮では、バリア機能に大きな影響を与えており、中間に位置する真皮は厚い層であり柔軟性や耐久性を与えている。そして最も内側にある皮下組織は、外部からの衝撃を和らげ、またエネルギーを蓄える役割を担っている。
【0003】
このように種々の機能を有する皮膚の性状が悪化すると肌の綺麗さが保たれないばかりではなく、皮膚病や精神的疾患など、その他の様々な害悪を及ぼすこともあり、皮膚の健康を良好に保つために種々の技術が提案されている。
【0004】
例えば、セラミド合成促進作用を有する成分を備えた皮膚外用組成物に関する発明が特開2022-077501号公報(特許文献1)に記載されている。また、皮膚における小じわ形成変化を抑制する物質に関する発明が特開2016-169238公報(特許文献2)に記載されている。あるいはまたアセチルスペルミン等を有効成分として含有するヒアルロン酸産生促進剤に関する発明が特開2021-050179号公報(特許文献3)に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-077501号公報
特開2016-169238公報
特開2021-050179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の技術に加え、皮膚を良好に保持するための皮膚外用剤の成分となるような物質を開発する研究は種々なされているが、皮膚に悪影響を及ぼす原因を究明し、その原因を取り除く手段を検討することは時間も費用もかかるものであり、また開発された物質の安全性を担保することも大変な作業であった。
【0007】
そうした一方で本発明者らは、バリア機能に大きな影響を及ぼす表皮の角質層(角層)に備わる細胞間脂質であるセラミドの減少が乾燥した皮膚に見られること等や、センサとしての知覚機能に関係する神経繊維があり、また肌の弾力性にも大きな影響を及ぼす真皮にはヒアルロン酸が多量に含まれること等の知見に鑑み、表皮及び真皮の健康に資する成分の開発を試みた。本発明はこうした研究の成果として生まれたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の態様は、セラミド合成酵素3遺伝子発現を上昇させ、かつヒアルロン酸合成酵素3遺伝子発現を上昇させる受託番号:NITE P-04076として寄託されたスタフィロコッカス・エピデルミディス(
Staphylococcus epidermidis
)種に属するBG-PG180株である細菌である。
【0009】
本開示の第1の態様は、セラミド合成酵素3遺伝子発現を上昇させ、かつヒアルロン酸合成酵素3遺伝子発現を上昇させる受託番号:NITE P-04076として寄託されたスタフィロコッカス・エピデルミディス(
Staphylococcus epidermidis
)種に属するBG-PG180株である細菌としたため、ヒトの皮膚から取得できるスタフィロコッカス・エピデルミディス種に属する細菌が、セラミド合成酵素3遺伝子の発現を上昇させ、ヒアルロン酸合成酵素3遺伝子の発現を上昇させることができる。
【0010】
本開示の第2の態様は、上記細菌の培養上清を主成分として含有するセラミド合成酵素3遺伝子発現を上昇させヒアルロン酸合成酵素3遺伝子発現を上昇させる遺伝子発現上昇剤である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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