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公開番号2025154562
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057632
出願日2024-03-29
発明の名称画像生成方法、化粧シミュレーション方法、画像生成装置、および画像生成プログラム
出願人株式会社コーセー,公立大学法人長野大学
代理人個人
主分類G06T 15/50 20110101AFI20251002BHJP(計算;計数)
要約【課題】本発明は、光輝性粉体の特徴を捉え、画像として高精度かつリアルに再現できる技術を提供することを主目的とする。
【解決手段】本発明は、光輝性粉体の光学特性情報および形状情報の少なくとも一方を取得する光輝剤情報取得工程と、前記光学特性情報を、前記光輝性粉体の光反射のプロセスを記述した数学モデルである三次元反射特性モデルに与えて、前記光輝性粉体の色信号を算出する色信号算出工程と、前記色信号に基づいて、前記光輝性粉体が塗布されている状態の色値を算出する色値算出工程と、前記色値および前記形状情報に基づいて、前記光輝性粉体が塗布されている状態の画像を生成する画像生成工程と、を含む、画像生成方法などを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光輝性粉体の光学特性情報および形状情報の少なくとも一方を取得する光輝剤情報取得工程と、
前記光学特性情報を、前記光輝性粉体の光反射のプロセスを記述した数学モデルである三次元反射特性モデルに与えて、前記光輝性粉体の色信号を算出する色信号算出工程と、
前記色信号に基づいて、前記光輝性粉体が塗布されている状態の色値を算出する色値算出工程と、
前記色値および前記形状情報に基づいて、前記光輝性粉体が塗布されている状態の画像を生成する画像生成工程と、を含む、画像生成方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記光輝性粉体が、干渉パール顔料および着色パール顔料のうち少なくとも一方を含み、
前記色信号算出工程において、干渉パール顔料の光学特性情報を干渉系三次元反射特性モデルに与えて、干渉パール顔料の色信号を算出し、
前記色信号算出工程において、着色パール顔料の光学特性情報を着色系三次元反射特性モデルに与えて、着色パール顔料の色信号を算出する、
請求項1に記載の画像生成方法。
【請求項3】
前記着色系三次元反射特性モデルが、前記光輝性粉体の物理的な光反射特性を記述した物理モデルと、仮説に基づいて前記光輝性粉体の光反射特性を記述した経験的モデルと、のうち少なくとも一方のモデルを含む、
請求項2に記載の画像生成方法。
【請求項4】
前記光輝性粉体が、基材となる粉体が1層または複数層の薄膜で被覆されて構成されており、
前記色信号算出工程において、前記薄膜の厚みに依存する干渉光の波長を前記三次元反射特性モデルに与えて、前記色信号を算出する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の画像生成方法。
【請求項5】
前記光輝剤情報取得工程において取得する前記光学特性情報が、前記波長を含む、
請求項4に記載の画像生成方法。
【請求項6】
前記光輝剤情報取得工程において取得する前記形状情報が、前記光輝性粉体の平均粒径および標準偏差を含み、
前記画像生成工程において、前記平均粒径および前記標準偏差に基づいて、確率分布を用いて前記画像を生成する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の画像生成方法。
【請求項7】
前記画像が、法線マップを用いて表現される、
請求項1から3のいずれか一項に記載の画像生成方法。
【請求項8】
前記画像における前記光輝性粉体の平面視形状が多角形である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の画像生成方法。
【請求項9】
前記画像における前記光輝性粉体の粒径が3mm以下である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の画像生成方法。
【請求項10】
前記光学特性情報が、分光反射率を含み、
前記光輝剤情報取得工程において、分光測色計で取得する前記分光反射率が、照明方向ベクトルと前記光輝性粉体が塗布される対象物の表面との間の方向に反射した光、または、前記照明方向ベクトルの正反射方向ベクトルと前記表面との間の方向に反射した光の分光反射率である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の画像生成方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像生成方法、化粧シミュレーション方法、画像生成装置、および画像生成プログラムに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、化粧品や自動車塗装における光輝性粉体(パール顔料)の使用は、製品に美しい輝きや高級感をもたらしてきた。これらの粉体は、その独特の反射特性や質感によって、メイクアップ製品や自動車の外装など、多岐にわたる分野で重要な役割を果たしている。最近では、CG技術の進歩により、これらの光輝性粉体のコンピュータ上でのシミュレーションが可能となり、化粧品メーカーや自動車デザイナーは、より精密な製品評価やデザイン検討を行うために、これらの粉体の特性を再現しようとしている。
【0003】
例えば特許文献1には、任意のソリッド色の下地の上に光輝性模様形成塗料を塗装して形成された光輝性模様塗膜の模様を模する光輝性模様画像を生成する方法などが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-22540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のシミュレーション技術では、光輝性粉体の視覚的な質感、特にその色彩の変化、輝度の変動、および粒子の形状などによる光の反射特性を高精度でリアルに再現することは困難であった。
【0006】
そこで、本発明は、これらの光輝性粉体の特徴を捉え、画像として高精度かつリアルに再現できる技術を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
光輝性粉体の光学特性情報および形状情報の少なくとも一方を取得する光輝剤情報取得工程と、
前記光学特性情報を、前記光輝性粉体の光反射のプロセスを記述した数学モデルである三次元反射特性モデルに与えて、前記光輝性粉体の色信号を算出する色信号算出工程と、
前記色信号に基づいて、前記光輝性粉体が塗布されている状態の色値を算出する色値算出工程と、
前記色値および前記形状情報に基づいて、前記光輝性粉体が塗布されている状態の画像を生成する画像生成工程と、を含む、画像生成方法を提供する。
前記光輝性粉体が、干渉パール顔料および着色パール顔料のうち少なくとも一方を含み、
前記色信号算出工程において、干渉パール顔料の光学特性情報を干渉系三次元反射特性モデルに与えて、干渉パール顔料の色信号を算出し、
前記色信号算出工程において、着色パール顔料の光学特性情報を着色系三次元反射特性モデルに与えて、着色パール顔料の色信号を算出してよい。
前記着色系三次元反射特性モデルが、前記光輝性粉体の物理的な光反射特性を記述した物理モデルと、仮説に基づいて前記光輝性粉体の光反射特性を記述した経験的モデルと、のうち少なくとも一方のモデルを含んでよい。
前記光輝性粉体が、基材となる粉体が1層または複数層の薄膜で被覆されて構成されており、
前記色信号算出工程において、前記薄膜の厚みに依存する干渉光の波長を前記三次元反射特性モデルに与えて、前記色信号を算出してよい。
前記光輝剤情報取得工程において取得する前記光学特性情報が、前記波長を含んでよい。
前記光輝剤情報取得工程において取得する前記形状情報が、前記光輝性粉体の平均粒径および標準偏差を含み、
前記画像生成工程において、前記平均粒径および前記標準偏差に基づいて、確率分布を用いて前記画像を生成してよい。
前記画像が、法線マップを用いて表現されてよい。
前記画像における前記光輝性粉体の平面視形状が多角形であってよい。
前記画像における前記光輝性粉体の粒径が3mm以下であってよい。
前記光学特性情報が、分光反射率を含み、
前記光輝剤情報取得工程において、分光測色計で取得する前記分光反射率が、照明方向ベクトルと前記光輝性粉体が塗布される対象物の表面との間の方向に反射した光、または、前記照明方向ベクトルの正反射方向ベクトルと前記表面との間の方向に反射した光の分光反射率であってよい。
前記表面に対する水平方向を0度とするとき、前記分光測色計で取得する光の反射角度が25度以下であってよい。
また、本発明は、
化粧料である光輝性粉体の光学特性情報および形状情報の少なくとも一方を取得する光輝剤情報取得工程と、
前記光学特性情報を、前記光輝性粉体の光反射のプロセスを記述した数学モデルである三次元反射特性モデルに与えて、前記光輝性粉体の色信号を算出する色信号算出工程と、
前記色信号に基づいて、前記光輝性粉体が塗布されている状態の色値を算出する色値算出工程と、
前記色値および前記形状情報に基づいて、前記光輝性粉体が塗布されている状態の画像を生成する画像生成工程と、を含む、化粧シミュレーション方法を提供する。
また、本発明は、
光輝性粉体の光学特性情報および形状情報の少なくとも一方を取得する光輝剤情報取得部と、
前記光学特性情報を、前記光輝性粉体の光反射のプロセスを記述した数学モデルである三次元反射特性モデルに与えて、前記光輝性粉体の色信号を算出する色信号算出部と、
前記色信号に基づいて、前記光輝性粉体が塗布されている状態の色値を算出する色値算出部と、
前記色値および前記形状情報に基づいて、前記光輝性粉体が塗布されている状態の画像を生成する画像生成部と、を備える、画像生成装置を提供する。
また、本発明は、
光輝性粉体の光学特性情報および形状情報の少なくとも一方を取得する光輝剤情報取得工程と、
前記光学特性情報を、前記光輝性粉体の光反射のプロセスを記述した数学モデルである三次元反射特性モデルに与えて、前記光輝性粉体の色信号を算出する色信号算出工程と、
前記色信号に基づいて、前記光輝性粉体が塗布されている状態の色値を算出する色値算出工程と、
前記色値および前記形状情報に基づいて、前記光輝性粉体が塗布されている状態の画像を生成する画像生成工程と、をコンピュータに実行させる、画像生成プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、光輝性粉体の特徴を捉え、画像として高精度かつリアルな再現が可能な技術が提供される。なお、本発明の効果は、ここに記載された効果に限定されず、本明細書内に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る画像生成方法のフローの例を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態に係る反射の幾何学モデルを示す模式図である。
図2に示す反射の幾何学モデルにおける反射光分布を示す模式図である。
光輝性粉体の構成例を示す模式断面図である。
本発明の一実施形態に係る画像生成方法が適用される画像生成システムの構成例を示す模式図である。
本発明の一実施形態に係る画像生成方法が適用されるユーザ端末の構成例を示すブロック図である。
本発明の一実施形態に係る画像生成方法が適用されるサーバの構成例を示すブロック図である。
図7に示すGPUの機能構成の例を示すブロック図である。
本発明の一実施形態に係る化粧シミュレーション方法において表示する画面の例である。
本発明の一実施形態に係る化粧シミュレーション方法において表示する画面の例である。
本発明の一実施形態に係る画像生成装置の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[1.第1実施形態(画像生成方法の例)]
[(1)概要]
光輝性粉体(パール顔料)は、光沢と干渉色を発現する特殊な顔料であり、化粧品、自動車塗料、プラスチックなど多岐にわたる製品に独特の視覚効果を提供している。
(【0011】以降は省略されています)

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